取材させていただいた
石坂 夏未さん
色春ちゃん(9ヶ月)
退院後に押し寄せた不安と授乳トラブル
AMOMAスタッフ 安:
石坂さんはいくつかの授乳トラブルをご経験された、と聞きました。まずは産後の授乳の経過を教えてください。
石坂さん:
母乳は産院ではあまり出ませんでしたが、退院後に実家で過ごすうちに安定してきました。でも1日に10~12回ほど授乳していたら、夕方に張りがなくなってきて、足りているか不安でした。そんな時、知人からの出産祝いにミルクアップブレンドが入っていたんですよ。すごい良いタイミングでした(笑)!昼過ぎに飲むと、夕方の授乳時も安定してきたので一安心。“パイ茶”と呼んで(笑)、これ飲んでたら大丈夫と気持ちを落ち着かせることができたんです。
AMOMAスタッフ 安:
パイ茶!ありがとうございます(笑)。産後の不安を取り除けたのならとても嬉しいです。石坂さんは産後すぐに“乳頭亀裂”のトラブルに悩まされたとか…あれは痛かったでしょう…?
乳頭が裂けるなんて知りませんでした
石坂さん:
痛かったです。産後1ヶ月のころ、夜中の1時に亀裂が激痛で、子どもは寝ないし、搾乳していたおっぱいをあげながら私、限界を感じてしまったんです。たまたま起きてきた母に、『おっぱいが、痛いよおおお!』って泣きついてしまいました。あまりの様子に母も『ちょっと見ておいてあげるから』って子どもを預かってくれて。その間に寝たり、ひとりの時間を過ごして気持ちを落ち着かせました。
思えば私、外出して気分転換することが好きなタイプなのに、退院後はずっと家の中にいて、不安を抱えこみ過ぎていたのかもしれない...。そこで実家の近所にある助産院に行ってみることにしたんです。おっぱいのケアを教えてくれるはずだし、何か変わるかもと思って。毎週通って具体的なケア方法を教えてもらえました。また、待合のスペースで、来ているお母さん同士でお話するだけで、どんどん気持ちが楽になってきたんですよね。初対面の全然知らない人なんだけど、そこにいるだけでなんだか仲間意識が生まれて(笑)。
AMOMAスタッフ 安:
わかります。同時期に子育てしている人の存在って大きいですよね。不安ななか助産院に相談に行く、という行動をとってよかったですね。助産師さんはいろんな症例を見てきている分、的確なアドバイスをしてくれるので安心ですよね。
石坂さん:
そうなんです。同時に悩んでいた、おっぱいのかぶれについても対処方法を具体的に教えてくださり、皮膚科に行く判断を自分でできるようになったので、ひどくかぶれた時も慌てずに済みました。
え!授乳クッションってずっと使わなくていいの?
石坂さん:
ほかにも、生後3~4ヶ月の時に、しこりが出来、詰まりが心配になったので相談したんです。すると詰まりの原因が私の姿勢にあることが分かりました。
AMOMAスタッフ 安:
詰まりの原因が姿勢?どういうことですか?
石坂さん:
姿勢の悪さによって、肩甲骨あたりが凝り、血流が悪くなっていたそうです。『そういえば最近、授乳クッションが合わないなあって思っていたんです』と伝えたら、『もう新生児ではないので、クッションは卒業。授乳のやり方を変えていきましょう』って。教えてもらった方法を実践してみたら、凝っていたのが嘘かのようにすごく楽になりました(笑)。
AMOMAスタッフ 安:
知らないこと、いっぱいありますよね。我流でやるよりも、プロに聞くのが早道!産後にかかりつけをもつって大切なんですね。
石坂さん:
それでも私、疲れが溜まってきたりするとすぐ詰まってしまうので、その時はミルクスルーブレンドにお世話になっています。以前は、朝起きたらおっぱいがガチガチで『やばい、詰まるかもしれない』って焦ることが多かったんですが、ミルクスルーブレンドを寝る前に飲むことで、『晩に飲んだからきっと明日は大丈夫』って安心して寝つくことができるようになりました。
数えたら7回以上…夜間授乳がツライ!
AMOMAスタッフ 安:
記録を見ていると、夜中の授乳が6ヶ月以降にぐんと増えているようですが。
石坂さん:
生後4ヶ月のころは夜中2回しか起きなかったので安心していたら、起きる回数がどんどん増えていったんです。生後5ヶ月には、4回、5回起きてしまい、生後6ヶ月ごろには7回、8回と…。一晩で10回起きたこともあったんですよね。おっぱい飲んだら落ち着くんですが、お昼寝もほとんどしなかったので私も全然寝れなくて、イライラしてしまうし…悩まされましたね。
AMOMAスタッフ 安:
夜に10回!それは大変…まとまったお昼寝もないとなるとママは全然休めません。それでは体がもちませんよね。どう切り抜けたんですか?
このままでは、優しく対応できないかもしれない…
石坂さん:
夫と話して、“夜間プチ断乳”にチャレンジしました。私の体力を考えて、夜間の10回授乳を2回に減らすことをひとまずの目標にし、完全断乳までは考えていませんでした。『授乳の時間は3時台と5時台。その他の時間は交替で抱っこしよう』と意気込んで始めたものの、1週間で元に戻ってしまいました。娘は生後6ヶ月で離乳食は1回だったし、まだ難しいチャレンジだったのかもねって諦めることにしたんです。
AMOMAスタッフ 安:
うわあ…では、それからもしばらく、夜間の頻回授乳は続いたわけですね。
石坂さん:
それから1ヶ月が経ち、相変わらず全然まとまった睡眠がとれない日が続いていて。ある日、特にツラい1日があったんです。『このままでは、この子に優しく対応できないかもしれない…』と危機感を感じた私は、離乳食も2回になっていたし『よし、今晩からやってみよう』って思い立って夫に相談して完全な“夜間断乳”に踏み切ったんです。娘を夫に預けて、私はリビングで寝ました。3日でそれが完全に成功し、切り抜けることができました。
AMOMAスタッフ 安:
夜間断乳、成功!本当によかったですね。でもご主人が抱っこ、ですぐ落ち着いたんでしょうか?ご主人には何かコツがあったのですか?
石坂さん:
子どもも最初は私を探していたそうですが、いつもの授乳場所に私がいないことを確認すると、『あれ、いない』ってまた泣き、夫のところに戻ってきて、姿が見えないことで諦めた様子だったと聞きました。初日は2時間くらい泣いてたようですが2日目からはそんなこともなく。3日間で終えることができました。
悩むなら一人より二人で。 “子育て会議”で不安を分かち合う
AMOMAスタッフ 安:
お話を聞くと、普段からご主人と育児のことを相談し合っているご様子ですよね。
石坂さん:
そうですね。私たち夫婦は実家が遠いので産前から『頼れる人がいないから、産まれたらなるべく2人で協力して頑張ろうね』と話していたんです。だから些細なことでも不安を感じたら、夫の意見を聞き2人で決めるようにしています。家事も分担。料理が得意な夫に土日のキッチンはお任せするなど協力体制ができています。
AMOMAスタッフ 安:
それはいいですね。最近、ご夫婦の間では何を相談されたんですか?
昨日の議題は『ごはんあげるのツライ問題』
石坂さん:
夜間断乳の影響なのか、昼間にぐずることが多くなってきたんです。ごはんの時までぐずりながら食べるようになっちゃって…。どう変えたらいいのか悩んでいたので昨日は、『ごはんあげるのツラい問題』を議題に挙げました(笑)。その話のなかで出たのですが、娘は食べさせてもらう気満々で口を開けて待っていて、手づかみ食べはしないんです。以前、手づかみ食べの練習には“赤ちゃんせんべい”が良いと聞いたのですが、我が家はお菓子デビュー前。さてどうしようか?って。
夫の意見では、『ぐずって食べずにイライラしてしまうよりも、ごはんの時間は楽しいほうがいい。そのきっかけが作れるなら、もうお菓子は与えていいんじゃない?』って。確かにそうよね、と納得してさっき、初めての赤ちゃんせんべいを買ってきたところです。
AMOMAスタッフ 安:
いいのかな?と不安に思いながら一人で決めるよりも、夫婦で納得して決めていく方が心強いですね。悩みを共有する時間って、とても大切な気がします。最後に、これから授乳期を迎える方へ石坂さんのご経験からアドバイスがあれば教えてください。
石坂さん
例えば、おっぱいが切れること、切れて赤ちゃんに吸われるとこんなに激痛ってこと、私は知りもしなかったんです。他のトラブルもそう。でも母乳で育てるという選択をするなら、おっぱいは毎日の大切なことです。だから授乳トラブルになる可能性について知っておく、そうならないためにはどうすればいいのか?アンテナを張っておくことが大切だと思います。
1日の授乳スケジュール
私と子どものお気に入り
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おもちゃ
お気に入りのおもちゃ達です。このおもちゃがあれば、にこにこです。
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ミルクスルーブレンドとミルクアップブレンド
ミルクアップブレンドは“パイ茶”と呼んで、愛飲してました!
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ホワイトボード
いよいよ離乳食を開始!バランス良く作るよう心がけています。
お話を終えて
子育て会議!いいなぁと思いました
お話しを聞いて思ったのは、本当に素敵なチームワークだな!ということ。子育てする中夫婦でどう協力しあったら良いのか悩む…という意見が多い中、離乳食や断乳に夫婦で二人三脚で挑まれていることが素晴らしいなと、ただただ感心してしまいました。真似したいけど、うちの場合、なかなか難しいかも……!?(笑)。授乳期の悩みも『知らないこと多かったです!』という声をいただき、AMOMAとしてもっとお母さんたちがイタイ!という思いをする前に情報をお伝えしなければと心を新たにしました。
AMOMA STAFF安 真梨子
AMOMAにはホームページのリニューアルから参加。今後はリニューアル前にはお伝えできなかったAMOMAの隠れた魅力を皆さんに伝えていきます! また家では3歳の子供のママです。ちょっとお口が達者な娘に振り回され、時におままごとの相手をさせられたりとバタバタと過ごしていますが、とても充実した日々を送っています。
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