

取材させていただいた
門藤那美さん
洸くん(1歳5ヶ月)
1日15回の授乳も、つらくはなかった。


AMOMAスタッフ 高原:
「母乳過多でお悩みだったとのことですが、出産直後からの授乳の経過を教えてください。」
門藤さん:
「入院中はほとんど出なかったので、ミルクに切り替えるために調乳用品を揃えているくらいでした。
入院中に知り合った方からミルクアップブレンドを勧めていただいて飲むようになったのと、実家に戻ってごはんをモリモリ食べたからか、退院してからどんどん出るようになってきました。」
AMOMAスタッフ 高原:
「一日の授乳の回数ってどれくらいでした?」
門藤さん:
「1日に15回、あげてました。驚かれますが、精神的にツライとかはなかったんですよ。息子が泣いて欲しがったらあげるっていう自然な流れでした。
最初はアプリで前回の授乳からの経過時間がわかるものを使用して記録していたんですけど、「まだ1時間しか経ってない…」って気にしすぎて神経質になっちゃうから、それもやめることにしたんです。」


AMOMAスタッフ 高原:
「授乳が大丈夫なのか心配になっていろいろ調べて振り回されるという話はよく聞きますからね…。自然に任せて授乳する、っていうその気持ちの切替えって大事ですよね。
授乳回数が多いことでトラブルはありましたか?」
門藤さん:
「一番大きなトラブルは乳首を噛まれて出血すること。
これがもう、本当に痛くって。保護のクリームを塗って休ませたくて、寝る前だけはミルクに変えたいって産院に相談したのですが、禁止されてしまったので3~4か月くらいは痛みを我慢しながらあげていました。」


AMOMAスタッフ 高原:
「うわあ、それは辛かったでしょう…?もう、母性で乗り切っていたと思うんですけど、その痛みはかなりのストレスですよね。」
門藤さん:
「授乳しているうちに痛みは引いていくので、最初の咥える瞬間だけは「うっ…」って耐えるんです。たしかに憂鬱でしたね。
出産経験者の友人達からは陣痛はどうだった、とかは聞いてましたがこんなに産後、乳首が痛くなるなんて誰も言ってなかったよね?と思って(笑)一番つらかったです。」
「母乳が出るのは良いこと」と言われて


AMOMAスタッフ 高原:
「そんな乳首のトラブルと一緒に、母乳が出過ぎてしまう母乳過多も経験したんですね。出過ぎるってなかなか想像できない方もいると思うんですがイメージとしてはどんな感じですか?」
門藤さん:
「私の場合は、息子がまだ咥えてなくて準備ができてないのに出てきてしまうから、飲む前に口のなかに入ってきてしまう状態になるんです。息子からすると溺れる感じに近かったんですよね。
だから、最初に搾乳機で搾って、圧をぬいてから与えるようにしていました。もうおっぱいが張って張って、大変でしたね。」


AMOMAスタッフ 高原:
「産婦人科の方に話を聞いてみると、母乳過多で悩んでいる人って実はとっても多いと聞きました。周りに同じ症状の方や、相談ができる方はいましたか?」
門藤さん:
「周りからは母乳が出るなら良いことじゃない!と言われるんです。分かってもらえない辛さはありましたね。私自身も、母乳過多っていう症状自体を知らなかったので、こういうものなんだって思っていました。
そんな時、たまたま知り合った助産師の先生から「あなたは母乳過多で乳腺炎になりそうだから、これを飲んだほうが良い」と勧められたのがミルクスルーブレンド。
張ってガチガチになってきたときに注文して、朝昼晩一日3回飲んだら、詰まらず、痛みもひいて。怖かった乳腺炎にも1回もならなかったので、ひと安心しました。」


AMOMAスタッフ 高原:
「食事で気を付けていたことはありますか?」
門藤さん:
「気を付けようと思っていたんですけど、授乳回数が多い分、私の食欲がすごくって。寝るときに決まってお腹がすいてきて食べちゃう。
そんな食欲を抑えるのは無理なので、その分ハーブティーを飲む習慣を続けることを頑張ろうって切り替えて好きなものを食べていました。ケーキを食べてもその後にミルクスルーブレンドを飲む。それでよし、としていました。」
頑張らなくていいんだよ、と伝えたい。


AMOMAスタッフ 高原:
「詰まりの原因に食事のことと同じくらいストレスも関わっているといわれています。だからきっと門藤さんの場合、それが本当にベストだったんでしょうね。
いま、もし出産直後の悩んでいたご自分に、何か伝えられるとしたら何と声をかけられますか?」
門藤さん:
「頑張らなくていいんだよって言ってあげたいですね。もともと共働きだったので、夫とは家事を分担していたんです。でも、産休に入ってからは、夫は働いているんだから、家事は全部私がやらなきゃ!ってスイッチが入ってたんですよ。
でも育児が大変でなかなか思うようにできない。そのことに落ち込んでいました。この1年で色々諦めることができたので、当時の自分へ「そんなにやらなくていいんだよ」って教えてあげたいです。」


AMOMAスタッフ 高原:
「それとっても大事なことですよね。育児はすごく大事だけど、家事をなぜか出来てあたりまえのことって思ってしまって、やらなきゃ…って思う方、多いんですよね。」


門藤さん:
「子どもの世話と何かをやることの大変さってあんまり理解されないものですよね。でも、察してもらおうと思わないほうが良い。周りの方は、手伝わないんじゃなくて、何を手伝ってほしいのかが分からない。ならば、しっかり言わないと伝わらないんだなって。」


AMOMAスタッフ 高原:
「出産前後で悩んでいる方へご経験からアドバイスできることって何かありますか?」
門藤さん:
「私、けっこう我慢しちゃうタイプで、キツイときも自分でなんとかしようって思ってしまいがちなんですけど、同じようなタイプの方に「力を抜いていいんだよ」って伝えたいです。たとえ少し掃除ができなくても、洗い物が溜まったとしても、こどもが元気で居てくれるならそれで大丈夫なんですよね。
思いつめないのが一番。そして、愚痴になってもいいから、溜め込まずに身近な人に話をすれば、何か気が楽になるヒントが返ってくるかもしれないなって思います。」
1日の授乳スケジュール


私と子どものお気に入り
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おもちゃ
お気に入りのガラガラ。音がなるものが大好きです。
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パ二ちゃん
名前の由来はお花から。人見知りなので、家族以外は慣れるまでにちょっと時間がかかります。
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ミルクアップブレンドとミルクスルーブレンド
出産直後はミルクアップブレンド、しばらくすると母乳過多が気になりだし、詰まらないようにと予防のためにミルクスルーブレンドを飲んでいました。
お話を終えて


気持ちの切り替えって思った以上に、心に良い影響を及ぼすんです。
門藤さんのお宅にお伺いすると、人見知りなワンちゃんと洸くんがお迎えしてくれました。
話をお伺いする中で私がすごいと感じたのは、門藤さんの気持ちの切り替えのできるところです。出産して毎日15回の授乳なんて、気が遠くなるほど大変なことだけど、あえて時間を忘れて「ほしくなったらあげよう」と考えるようにしたことでストレスが少なくなったとのこと。考え方を変えるだけでこんなに気持ちが軽くなるのだと話を聞いてビックリしました。
いかに自分の考え方をプラスに持っていけるのか、いろんな視点から自分自身を見つめることが大事だなと私自身勉強になりました。

AMOMA STAFF高原 みはる
AMOMA入社7年目。2人の息子がいます。私自身、母乳育児が上手くいかず、ミルクに切り替えての授乳でした。あの時ミルクアップブレンドに出会っていたら!と思うと、もう一度授乳を経験したい気持ちになることがあります。
でもどういう形であれ笑顔で授乳期を過ごせたことが私にとっては宝物です。
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