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【助産師監修】卵子の数は検査でわかる?妊活における卵子の数について

2019.03.06

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

妊活をしていく中で重要になるのが、卵子の質と数。どちらも年齢とともに低下していくものですが、個人差があります。

自分の妊娠率を知ることは難しいですが、AMH検査によって自分の卵子があとどのくらい残っているのかを知ることができます。今回は妊活における卵子の数とAMH検査について解説します。

卵子の数は年齢を重ねるごとに減少していく

卵子の細胞は胎児の頃に作られる

卵子の数は年齢を重ねるごとに減っていきます。卵子の細胞はお母さんのお腹の中にいる胎児の頃に作られ、その数のピークは胎生6ヶ月ごろの約600万~700万個ほどと考えられています。

成長とともに減少

その後新しく作られることはなく、成長とともに減少していき、思春期頃には20~30万個になります。

月経毎に、1つの卵子が排卵されていきますが、その過程で他に約1000個の卵子が消えてしまいます。

30代半ばから卵子の減少は加速

徐々に卵子の数は減少していき、20代半ば頃には10万個、30代半ば頃からはさらに加速度が増し、35歳頃には約1万~3万個ほどまでに減少します。

このように多くの卵子が消失していき、すべての卵子がなくなった時点で閉経となります。一人の女性が閉経までに排卵する卵子の数は、約400~500個ほどといわれています。

卵子の数がわかる?AMH検査とは

AMH検査とは

妊活をしていく中で、自分の卵子はあとどのくらい残っているのだろう?という疑問を抱くこともあるかもしれませんが、AMH検査によって卵子の数の目安を知ることができます。

AMHとは、アンチミューラリアンホルモン(または抗ミュラー管ホルモン)の略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンのことです。

血液中のAMH値を測定することで卵巣内に残っている卵子の数がどれくらいあるのかを調べることができます。検査は、施設によって異なりますが、5,000~10,000円程でできる血液検査です。

いつのタイミングでも検査ができる

AMHは他のホルモンと異なり、月経周期に関係なくいつでも受けることができる検査です。また、時期や治療によって計測値が変わる事もありません。

卵子の数の目安が分かる

AMH値が高いほど卵子の数が多く、20代なら5~10ナノグラム/ミリリットルほどですが、40歳を過ぎると2ナノグラム/ミリリットル以下まで減少します。

ただし、個人差が大きいのが特徴で、一概には言えません。

卵子の質は年齢に関係する

この検査でわかるのは、あくまで卵子の数の目安であって、卵子の質までは知ることができない事は頭にいれておきましょう。

卵子の質が良いか、順調に育つかどうかは、年齢に最も関係するといわれています。

例えば、同じAMH値の20代と40代の女性がいたとすると、二人の卵子の数は同じくらいであっても、質の良い卵子が多い20代の女性の方が40代の女性より妊娠率が高くなると考えられます。

AMHが高いから妊娠しやすい、低いから妊娠できないというわけではありません。

同時検査で卵巣機能も把握できる

また、AMH検査では「閉経の時期はいつか」など、細かいことまではわかりません。

しかし、同時に他の検査を受けることで、卵巣機能の状態や卵巣年齢を把握することができます。

卵子の数を知り、妊活プランを立てていきましょう

早期閉経を迎える女性も

卵子の減少の速度は個人差が大きく、20代・30代で早期閉経を迎えてしまう女性も少なくないといわれています。いざ子供が欲しい、と思った時に卵子がないということも起こりかねません。

妊活プランを立てる

自分の卵子の数を把握しておくことは、今後の妊活プランを立てるひとつの指標となります。

妊娠を目指す時期をどの程度早めたらよいか、不妊治療をステップアップすべきか、いつまで続けられるのかなど、今後のプランを立てるためにもAMH検査を受けてみましょう。

生活習慣を見直す

また、卵子の質の低下は年齢以外にも生活習慣の影響を受けるといわれていますので、規則正しい生活を心がけましょう。

ヨガやピラティス等の軽い運動を生活に取り入れたり、身体を冷やさないよう温活をするのもいいですね。

妊活専用のノンカフェインのハーブティーや抗酸化作用があるといわれているグリーンルイボスティーを飲んで体を温めるのもおすすめです。


いかがでしたでしょうか。卵子の数だけを見て一喜一憂はできませんが、AMH検査は妊活を進めていく上で大切なことだとわかりました。

妊活中の方だけでなく、まだ妊娠を考えていない方も、今後の為に検査を受けておくのもいいですね。

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助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
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