【助産師監修】妊娠を希望する方へ。みんなが実践する妊娠活動
2018.09.25
ことまま
Mama writer
2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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赤ちゃんが欲しいと思ったら、どんなことを心がければよいのでしょうか。
この記事では、筆者が実際にお医者さんにアドバイスされた内容や、友人の妊婦さんがしていたことなど、今からできるおすすめの妊活をお伝えします。
お医者さん直伝!おすすめの妊活
月経異常への対策
月経周期がバラバラ、月経過多(経血量が多すぎる)、月経困難症(生理痛がとてもきつく日常生活が送れない)などの月経異常がある方は、早めに対策しておきましょう。
ホルモンバランスを整える漢方やハーブを活用する人も多いようです。それでも改善しない場合は医療機関を受診しましょう。
中には治療が必要なホルモンバランスの異常や子宮内膜症、子宮筋腫などの病気が隠れている場合があります。それらは不妊のリスクになることもありますので、早めに治療しておきましょう。
基礎体温を記録する
基礎体温をつけることで、自分の体のリズムを知ることができます。月経異常がある場合は原因がわかりやすくなることもありますし、月経周期や排卵日がわかれば妊活の計画も立てやすくなりますよ。
妊活で病院受診した場合も、まず初めは基礎体温をつけるよう指導されることがほとんどです。朝目覚めたら、起き上がらずに測ります。出来るだけ規則正しい生活を送り、同じ時間に測りましょう。
体重管理
肥満女性の約半数に月経異常がみられるといわれており、太りすぎは肥満のリスクとなります。
標準体重より20%の体重過多で、不妊のリスクが2倍、体脂肪が30%以上あると卵巣機能が低下しやすいといわれています。
しかしダイエットさえすればいいというわけではありません。逆に、やせすぎも注意が必要です。
妊娠後に赤ちゃんを健やかに育むためにも、標準体重を目指しましょう。BMIの目安として22~24が理想です。
<BMIの計算式>
BMI=体重(㎏)÷(身長(m)×身長(m))
禁煙
タバコを吸わない人と比較すると、吸う人では1年以内に妊娠しない人が3.4倍増加することが報告されています。
ストレス解消や長年の嗜好である場合、禁煙はなかなか難しいもの。しかし、妊娠後にも喫煙による胎児への悪影響は大きく、禁煙するよう指導されます。パートナーも含め、今から禁煙に取り組めると良いですね。
妊娠準備中に大切なこと
葉酸の摂取
葉酸には、子宮内膜を厚くして、着床させやすくしたり、受精卵をしっかりと守って定着させやすくしたりするといった働きがあります。
妊娠中も積極的に摂るよう推奨されていますので、サプリなど簡単に摂れるものから始めてみてくださいね。
風疹への対応
免疫を持たない女性が妊娠初期に風疹になることで、胎児にウイルスが感染し、心疾患や難聴、白内障といった重篤な障がいを引き起こします(先天性風疹症候群)。
自治体によっては抗体検査やワクチン接種を補助をしているところもありますよ。風疹は予防できる疾患ですが、妊娠するとワクチンを打つことができません。
赤ちゃんのために、ぜひ、パートナーも誘って検査を受けてくださいね。
いかがでしたか?思いがけないタイミングで妊娠することもあれば、なかなか授からないこともあり、妊娠を自分でコントロールすることは難しいですよね。
これさえやれば妊娠できる!という方法はなかなかありませんが、体調を整えたり、自分の身体のリズムについて知ることは、妊活においても、赤ちゃんを迎えるときにも大切なこと。
できることからやってみてくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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