1度の採卵で25万円。体外受精の高額な費用と、妊娠までの遠い道のり
2016.03.23
Shun
Mama writer
お調子者でわんぱくな息子の育児奮闘中の30代ママです。育児や家事に協力的な夫に助けられながら、毎日楽しく過ごしています。仕事で疲れた日も、保育園にお迎えに行くと駆け寄ってきて抱きついてくる姿に癒されています。
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現在、2歳8か月の息子が一人います。2人目がなかなか授からず、体外受精に挑戦しています。
自分の体験をお伝えすることで、同じように悩んでいる方、体外受精に挑戦してみようと考えている方の参考になれば幸いです。
体外受精で知った、妊娠までの遠い道のり
もともと排卵しずらい体質で、一人目の時は婦人科で排卵誘発剤をタイミングを見てもらい、妊娠しました。
二人目も婦人科にかかりタイミングを試みるもなかなかできず、なるべく早く欲しかったため、不妊専門の病院に行くことを決意しました。
現在は、人工授精1回、体外受精(採卵2回、移植1回)をしましたがまだ妊娠には至っていません。
最近西新宿にある有名クリニックに転院し、3回目の採卵に向けて体調を整えているところです。1回目は排卵誘発剤で1つの卵を採卵し、胚盤胞まで育てホルモン補充で移植しました。
初めての採卵、移植で思ったのは、妊娠するためにはこんなに沢山の関門があるということ。まず、卵が育つか、採卵できるか、授精するか、胚盤胞まで育つか、着床するか・・・。
体外受精の高額な費用
そして、費用についても初回の検査から50万円は費やすことになりました。15万円は県から助成金が出るのでとても助かっています。
しかし一番驚いたのは、体外受精にステップアップしたとたんに、内診や薬、注射の費用に保険が全くきかなくなり、通院時の支払いが高額になったこと。
1回目が陰性であった時はとても落ち込みました。
1回目でうまくいく人は一握り、だからあまり期待せず、何回かやるんだというつもりでいないとショックが大きいということは看護婦さんから言われており、覚悟はしていたつもりでしたが…
やはりどこかで、自分は1人出来ているし1回でできるだろうという気持ちがあったのだと思います。
採卵の費用と精神的苦痛、身体的苦痛をなるべく抑えたいと思い、2回目は卵をなるべくとる方向でお願いしました。
しかし、7個取れた卵のうち使えるのは3個、そしてその3つとも受精せず、終了。
あっさり終わってしまいました。
1回目で関門がどれくらいあるのかを知っていたため、2回目は思ったよりショックが少なかったように思います。こうやって、ダメだったことに慣れていくのだなと思いました。
卵を沢山育てるために注射に連日通い、フルタイム勤務で仕事がある中、周りに気付かれないように休みを取ったのに、たった1度の採卵で25万円の費用があっさり飛んで行きました。
あまりにあっけなく、このお金があったら、何が出来たかなと考えてしまいました。
体外受精を始めて思うこと
現在は前回の注射の影響で卵巣が腫れているとのことでお休み期間。その間に色々と思っていたことがあります。
不妊治療はもちろんやらなくていいのであればそれが一番いいですが、やったことによって得たものも沢山あるんだなと。
家族の大切さを再確認したこと。とりあえずは気のすむまでやってみようと言ってくれる主人。
関門を突破した時は一緒に喜んでくれ、ダメだったときには一緒に残念だと思ってくれる、そして次頑張ろうと言ってくれる。
今まで以上に感謝をするようになりました。
治療を通じて妊娠に至る大変さを知り、一人目が本当に奇跡だったんだと思って、今までより可愛く思えます。
もう1つは自分の体をよく知るいい機会になったことです。
なるべくいい卵を育てるためには体を温める、バランスのいい食事をとる、ストレスをためない…
これは治療をしていなくても健康に過ごすためにはとても大事なことです。
きっと、いつかゴールはある。
いつかできると思い、ストレスをためず、笑って楽しく過ごし、前向きに進んでいきたいと思います。周りへの感謝を忘れずに。
関連記事:
「体外受精・顕微授精の体験談~合格発表待ちのような日々~」
「不妊治療のこと、話す?話さない?~周りに打ち明けるか悩む方へ~」
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管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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