【助産師監修】これって破水?尿漏れ・おしるし・破水の見分け方
2016.02.15
Fumiko shibuya
Mama writer
2015年5月生まれの男の子を育児中の三十路ママです。天然でのんびり屋の父ちゃんと、プクプク泣き虫マンの3人家族。食事もお買い物もゆっくりできないけれど、赤ちゃんに振り回される毎日も悪くないと思っています♪
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破水は“いよいよ赤ちゃんとご対面”という嬉しいサイン。一方で、知識がないまま突然破水してしまうとびっくりしてしまいます。
いざと言う時に慌てないためにも、破水の種類や見分け方について事前にチェックしておきましょう。
破水するってどういうこと?
赤ちゃんは羊水に満たされたお母さんのお腹の中で育っていますが、その羊水を包んでいるのが卵膜です。破水は卵膜が破れて羊水が外に流れ出すことをいいます。
陣痛が強くなり子宮口が全開に近くなってくると破水することが多いですが、陣痛より前に破水することもあります。プチンと何かが弾ける感覚があったり、じわじわちょろちょろ出てきたり、破水の仕方は人によって様々です。
破水の種類
出産時に一番多いのが、下記の順番で進むパターンです。
おしるし→陣痛→破水
しかしそう予定通りにいかないのが出産というもの。破水にも様々な種類があります。
◆適時破水
子宮口が全開(10cm程度)になってから破水すること。病院のベッドや分娩台の上で破水するケースが多いようです。一番経験者の多い破水の仕方です。
◆早期破水
陣痛はきているが子宮口が全開になる前に破水すること。すでに分娩が始まっているため、感染予防をしながらそのまま出産となります。
◆前期破水
陣痛が起きる前に破水すること。全体の5~10%の割合で起こります。赤ちゃんを守っている卵膜が早々に破れてしまうため、細菌に感染するリスクが高まります。ほとんどの場合、病院で感染予防をしながら経過観察となり、24時間以内に陣痛が始まります。
◆高位破水
子宮口から遠い上部が破れて破水すること。前の3パターンとは違い、ちょろちょろと流れ出てくるため尿漏れと間違いやすいです。次の見分け方を参考に、破水を見逃さないようにしましょう。
尿漏れ?おしるし?破水?見分け方
尿漏れか破水かよく分からない場合、まずは匂いをかいでみましょう。
尿であればアンモニア臭がするはずです。また、尿はぐっと力を入れて自分で止めることが可能です。
おしるしは血の混じったおりものです。いよいよ出産という時期になると子宮の収縮により赤ちゃんの頭が下がってきます。その時に卵膜と子宮の間に多少のズレが生じ、卵膜の一部がはがれ出血します。
おしるしがあると一週間以内に陣痛が始まるケースが多いようです。
破水の場合は、羊水特有の生臭いようなにおいがします。しかし、あまりにおわない人もいて個人差が激しいのが判断の難しいところです。においで判断ができなければ力を入れて流れを止めることができるか試してみましょう。
自分の意思に反して水が流れ続ける場合は破水の可能性が高いので、すぐに病院に連絡をいれてください。
破水した!その時どうする?
前期破水や高位破水は、自宅や外など病院以外の場所で起こる可能性の高い破水です。いつ起こるか分からない破水に備えて、心の準備をしておくことが大切です。
まず、破水の感じ方は人によって違うということを認識し、「尿漏れかな?」「病院に行くほどではないかな?」と自己判断をしないこと。とくに高位破水はちょろちょろと少量の羊水が流れ出る場合が多いので、破水なのか尿漏れなのかしっかり観察しましょう。
少しでも迷ったり破水の疑いを持ったら、すぐにかかりつけの病院に連絡をして指示を仰ぎましょう。
◆病院へ行く時は
破水をし病院に向かう際は、悪露パッドやナプキン、バスタオル等をあてて車の中で横になって向かいましょう。身体が汚れてもお風呂やシャワーには入らないこと。膣から細菌が入り込んでしまうと、赤ちゃんを危険に晒すことになります。
徒歩や公共の交通機関での移動は避けて、誰かに付き添ってもらえない場合はタクシーを呼ぶこと。マタニティタクシーを事前に登録しておけば、痛みで会話ができなくてもかかりつけの病院に連れて行ってくれますよ。
運転手さんが応急処置の訓練を受けていたり、防水シートが用意されていたり、妊婦にはありたがいシステムです。是非活用しましょう。
正期産(妊娠37~41週)の妊婦が破水する場合は、特別な理由はないそうです。つまり予防方法も特になく、どんな妊婦でもある日突然破水する可能性があるということです。
いざという時に慌てないように、正期産に入ったら事前にできる準備をし、破水に関する情報を頭に入れておきましょう。
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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