【助産師監修】二人目育児のコツ~ストレス解消方法~
2015.10.09
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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家族が増えることはとても喜ばしいことですが、本格的な二人目育児がスタートした瞬間から、ママの戦いが始まります。子どもを二人育てるということは、労力が「2倍」ではなく「2乗」だというママもいるほど大変なこと。そんな二人目育児のストレスの原因と解消方法をご紹介します。
原因1. 上の子の赤ちゃん返りとイヤイヤ
上の子にとって、突然やってきた赤ちゃんは「ママを横取りした憎たらしい存在」です。「もうお兄(姉)ちゃんでしょ!」と叱られたり我慢させられ、小さな身体にたくさんストレスを抱えてしまいます。そこでママの気を引くために赤ちゃん返りをしたりイヤイヤが始まってしまうのです。
赤ちゃんが二人になったような状況にママはお手上げ。ワガママばかり言う上の子にイライラをぶつけてしまい、後で後悔することもあるのではないでしょうか。
〇解消方法1. 二人目がいなかったら?と想像してみる
赤ちゃんと比べて「お兄(姉)ちゃん」に見えてしまう上の子も、もし下の子がいなければ、この世に生まれてたった数年の小さな存在。まだまだ赤ちゃん、甘えん坊なんだよね!出来なくて当たり前!そんな大きな気持ちで接してあげましょう。
子どもを叱りそうになった時は、まずは深呼吸。イライラする気持ちを落ち着けてくれるアロマオイルもありますので、香りに癒されながら一度休憩して心を静めましょう。
もしも叱ってしまっても「怒ってごめんね。ママは〇〇ちゃんが大好きなんだよ」と、必ずぎゅっと抱きしめてフォローしてあげることが大切です。
〇解消方法2. イヤイヤには選択肢を
例えば着替えを嫌がる子には、無理やり着せるのではなく「しましまの服と水玉の服、どっちにする?」と選択肢を与えて自分で選ばせてあげましょう。決められた判断を受け入れるよりも、比較して”自分で選んだ”という主体性を感じさせてあげると、子どもも受け入れやすくなります。
原因2. 寝かしつけがうまくいかない
一人目の時は寝てくれるまで抱っこしたり添い寝したり、付きっきりで寝かしつけをすることができました。ところが子ども二人を寝かしつけるとなると、そんな風に丁寧にする余裕はありませんよね。二人同時に寝かせるぞ!と意気込んでしまうと、子どもたちの目が冴えてきてしまうことも。ママの焦りや不安の心って、子どもに伝わってしまうんですよね。
〇解消方法. 下の子の寝かしつけはシンプルに
まず下の子を先に寝かしつけるようにし、添い乳をしながら上の子に絵本を読んでもよいでしょう。
意外と二人目は抱っこやおっぱいがなくても寝られるようになる時があります。気が付いたらいつのまにか寝ていたという事もあります。
トントンしたり赤ちゃんの気持ちを落ち着けてくれるアロマを使用したり、お気に入りの毛布やぬいぐるみと一緒に寝るなど、子どもに合わせた毎日の入眠儀式をつくると良いですよ。
入眠儀式の詳しい方法は「赤ちゃん・新生児をスムーズに寝かしつける方法」を参考にしてくださいね。
その分、上の子には絵本を読んであげたりお気に入りのぬいぐるみなどで遊んだり、寝る前のスキンシップをたくさんとってあげましょう。ママを独り占めできるので、下の子に対する対抗心も和らいでくれます。
原因3. 家事が思うように進まない
二人の子どもの育児中は、泣いた赤ちゃんのおむつ替えや授乳をし、上の子の遊びに付き合ったりワガママに振り回されたり、1日が慌ただしく過ぎていくもの。なかなか家事が進まず「私って要領が悪いのかしら」と、悩んでしまいがちですよね。
〇解消方法1. やらないことを決める
例えば毎日している洗濯を週2回にするなど、まとめられる家事はまとめましょう。下着やタオルを買い足すなど工夫をすれば可能です。また、切るのが大変な野菜はカット野菜にしたり、夕飯をワンプレートにまとめると、料理の支度や後片付けが楽になります。
多少部屋が散らかっていても夕飯の品数が少なくてもお惣菜のオンパレードでもいいんです。そんなことより、ママが毎日笑顔でいることの方が、家族にとっては健康的で大事なことなんですよ。
〇解消方法2. 休むことを覚える
子どもが寝たらアレもコレも一気に終わらせよう!と、毎日の家事に完璧を求めるのはやめて、子どもが寝た時こそ一人の時間を楽しんでみませんか。好きな音楽を聴きながら、イライラした気持ちをケアしてくれるハーブティをゆっくり飲むのもいいですね。スイーツを用意したり、自分へのご褒美タイムを作ってみましょう。
気楽にのんびり構えましょう
二人目育児で悩んでいるママは、真面目な完璧主義の方が多いのではないでしょうか。「こうしなければいけない」「二人の子供の育児に責任がある」そんな風に考えて、思い通りにいかない毎日にストレスがたまっていませんか?
育児に正解はありませんし、寄り道や遠回りの連続です。「自分の思い通りに物事をすすめる」という価値観は捨てましょう。いくつか用事があっても、そのうち一つ出来たら上出来!明日は〇〇しよう!そんな風に気楽に考えて、毎日笑顔で育児を楽しんでくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
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