【助産師監修】子育て支援センターとは?利用方法やサポート内容について
2018.07.23
ことまま
Mama writer
2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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子育て支援センターは、ママやパパの育児をサポートしてくれる施設です。聞いたことはあるけれど、行ったことがない、なんだか敷居が高そう・・・そう思う方もいるかもしれません。
この記事では、子育て支援センターがどんなところなのか、どんなメリットがあるのかについてみていきましょう。
子育て支援センターって?
子育て支援センターは、地域の子育てを活性化させるために、保健師、助産師、保育士、臨床心理士、子育てアドバイザーなどと呼ばれるスタッフが常駐し、様々なアドバイスや情報提供をしてくれる施設です。
各自治体が主体となり、管理・運営されています。
支援センターの役割
子育てに対する相談や援助の実施
子育てに関して分からないことがあるけれど、聞ける相手がいないというパパ・ママも多いかもしれませんね。
子育て支援センターには子育てに関する知識を持つスタッフや保育士が常駐しており、些細な相談や質問も受け付けてくれますので気軽に相談ができます。また虐待防止センターを兼ねている所も増えてきています。
地域の子育て関連情報の提供
一時保育を使ってみたいけれどどうすればいいの?何か子ども向けのイベントに参加してみたいけれど詳細がわからない。そんなときは、ぜひ子育て支援センターをたずねてみましょう。
センターには子育てに関する情報が集約されており、リーフレットやチラシをもらうこともできます。中には、子育て中の女性向けの就職サポートの情報があるところもあります。
子育て親子の交流の場の提供
子育て支援センターにはたくさんの親子がやってきます。ママ友が欲しいけれど、いきなり話しかけるのはちょっと・・・というような場合はスタッフの方に相談してみましょう。
来所者の中で子どもの月齢が近い方や住所が近い方を紹介してくださることもありますよ。
講習などの実施
栄養士による栄養相談や保健師による子育て教室、小児科医による予防接種や季節の病気のケアなど、専門的な知識を得る場が定期的に設けられています。
育児サポート施設の種類
地域によって、「子育てプラザ」などの名前で運営されている場合もあります。また、「センター型」の他にも、「ひろば型」「児童館型」などの業態があります。
開設されている日数や、スタッフの資格の有無、サービスの内容が異なる場合もありますが、行っているサービスはほぼ同じですので、まずは近くの支援センターに行ってみるといいでしょう。
他にも、公民館などの施設を借りて決まった曜日に2.3時間だけ行っている子育て支援サービスもあるようですよ。
実際に行ってみた!支援センターの1日
筆者の住む地域には「センター型」「ひろば型」の2種類があります。筆者は実は、子育て支援施設のヘビーユーザー。今回は最寄りのひろば型施設でどんなことをしているのか、ご紹介します。
ひろばに行ってみよう
筆者の行くひろばは、週3回、9時半~15時半に開所しています。時間内であればいつ来ても、いつ帰ってもOK。着いたらまず名札をもらいます。
初めて来た人は住所や氏名などを登録した後、利用についての説明を聞きます。ひろばには様々な月齢・年齢に応じたおもちゃがいっぱい。子どもたちは思い思いに遊びます。
ねんね期の赤ちゃんは、ベビーベッドやお布団で過ごすこともできますよ。まだ子どもが赤ちゃんの場合は、いつから遊びに連れて出たらいいのか、お世話グッズは何を持っていくべきかいろいろ悩みますよね。
そんなときはぜひこちらを参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんとの外出はいつから?お出かけに必要な持ち物は?
親たちの過ごし方
自分の子どもの相手をしたり、親同士で雑談したりします。特定のママ友がいなくても大丈夫。筆者はたまたま隣に座った方と話をすることが多いです。
スタッフさんに育児の疑問を相談したり、愚痴を聞いてもらったりすることもあります。保育施設ではないので、親は自分の子どもから目を離さないのが基本。
でも、トイレに行きたいときは、スタッフさんにお願いし、みていただくことができます。
手遊び歌や絵本の朗読も
毎日12時前になると手遊びと読み聞かせが始まります。絵本は日替わり、手遊びは月替わりです。新しい手遊びを覚えたり、素敵な絵本にめぐりあえたりと、ママ達も楽しみにしている時間です。
絵本はみんなが見えるようビッグサイズ。子どもたちが目を輝かせる姿はとてもかわいいですよ!
最後にイベントのお知らせがあり、午前の部は終了。ここで帰る親子も多いですが、お昼ご飯を持参すればひろば内で食べることもできます。
午後の部はまったり
このひろばでは、午後は来所者が少ないことが多いので、よりスタッフさんとの距離が近い印象。ひろばは公園の前なので砂場遊びもできますし、夏場はビニールプールで水遊びも。
15時半前には親たちが協力して片づけをし、閉所となります。
定期的なイベントも
月1回の身長体重測定の他、保健師さんが来てくれる相談日や、七夕やハロウィンのイベントも開催されます。市で行われるイベントについても、ひろば内のポップやチラシで知ることができます。
施設ごとに違うので確認を!
ここでは筆者の通うひろばでの過ごし方について説明しました。
昼食をとれるか、読み聞かせ・手遊びの有無など、同じ自治体でも、施設により行っている内容は違うようです。利用条件も、その施設のある自治体に住んでいること、誰でも利用OK、など様々です。
あくまでも一例ですので、各施設や自治体にご確認くださいね。
支援センターを上手に使おう
普段自宅で子どもと二人っきりで過ごしている方は、支援センターで他の子どもたちと一緒に遊んだり、おもちゃをゆずりあう我が子の新しい一面や成長を見ることができるかもしれません。
中には支援センターに行っても気疲れしてしまうという方もいらっしゃるようです。
向き不向きはあるかもしれませんが、育児に行き詰っているとき、情報がほしいとき、支援センターに行ってみることを選択肢の一つに持っているといいかもしれません。
支援センターの情報は、各市町村の子育て関連の部署で得ることができます。
今回は、子育て支援センターについてご紹介させていただきました。いかがでしたか?支援センターは子どもが楽しむ施設、というだけでなく、ママたちの気分転換・情報収集の場でもあります。
これから続く育児のサポートとして、上手に利用できるといいですね。
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
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