【助産師監修】母乳とミルクの混合授乳-量や方法について-
2018.08.29
Mei Kamo
Mama writer
2013年2月生まれの男の子のママです。おしゃべりな息子と同じくおしゃべりなパパと3人でにぎやかに暮らしています。大好きなアーティストさんの音楽や大好きなDisneyを聞きながら、毎日楽しく育児に奮闘中です☆
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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母乳とミルクの混合授乳をするママは多いですね。母乳が思うように出ないから、ミルクにも慣れていると他人に預けやすいから、夜ぐっすり寝てほしいから・・・など理由は様々です。
今回は母乳とミルクどちらもあげる場合の量や割合、混合授乳の方法についてお伝えします。
母乳育児を続けたい場合
まずは母乳からあげる
今は母乳が足りないけど、今後母乳で育てていきたいという場合は、必ずミルクの前に母乳をあげましょう。
足りなくても、泣くたびに母乳を吸わせることで母乳の分泌が促進されます。左右の乳頭を十分に吸わせ、頻回授乳を心がけてください。
赤ちゃんがよく泣くからといって、母乳不足だとは限りません。まずはおしっこが6回以上出ているか、平均的な体重増加があるかどうか確認してみましょう。
関連記事:「母乳が足りない?母乳不足のサイン・見分け方は?」
ミルクを足しすぎないよう注意
どうしても母乳不足が心配な場合は、1回30~40ml程度を目安にミルクを足しましょう。
ミルクは消化に時間がかかるので、あまり足しすぎると授乳間隔が3~4時間ほど空いてしまい、母乳の分泌が低下してしまう恐れがあります。
生後3ヶ月ごろまでの赤ちゃんは与えただけ飲んでしまうので、飲み終わった後の様子を見ながら、ママが量を調節してあげましょう。吐いたりぐずるようであればミルクの足しすぎかもしれません。
完母にしたい場合は、授乳リズムが整ってきたら少しずつ足すミルクの量を減らしてみましょう。おしっこやうんち、体重増加は気をつけてみてあげましょう。
混合を続ける・完全ミルクに切り替える場合
ママ以外の人も授乳できる、飲んだ量がわかって安心などの理由で混合授乳を続ける場合や、職場復帰、薬の服用などの理由で完全ミルクにしたいという場合もあると思います。
そういった場合は、特に決まりなどはありません。基本的には母乳を与え、夜寝る前の1回をミルクにしているママや、ミルクベースでたまに母乳を足すママもいます。
おっぱいの張りや赤ちゃんの様子を見ながら、それぞれに合ったペースで調整するといいですね。
<ミルクの場合の1日の目安量>
生後2週間~1ヶ月まで:700ml
生後1ヶ月~2ヶ月まで:700mlから840ml
生後2ヶ月~3ヶ月まで:840mlから960ml
といわれています。
赤ちゃんによって個人差があります。ミルクの缶や包装にも月齢別に目安が書かれているので参考にしてくださいね。
ミルクの場合はスキンシップを大切に
栄養面では最近のミルクは母乳に劣らないほどですが、直接おっぱいを吸ってもらうことをしない分、スキンシップを意識して取っていきましょう。
体に触れながらしっかり抱っこする、目と目を合わせてミルクをあげるなど、たくさん愛情を伝えてあげましょう。ベビーマッサージもおすすめです。
母乳とミルクどちらが良いの?
できれば母乳で育てるのが理想ではありますが、母乳にこだわる余り母乳の出が悪くなってしまうこともあります。
ミルク育児のママは、人前でミルクをあげる時に気まずい思いをしたり、周囲の何気ない一言に傷ついたりすることもあるかもしれません。
しかしミルクをあげることに自信をもって笑顔で堂々とあげてください。赤ちゃんにとっては、ママの笑顔がなによりも嬉しいものです。
ママと赤ちゃん、それぞれで事情が違います。自分たちに合った授乳の方法が見つかるといいですね。
関連記事:
「完全母乳のメリット・デメリットは?完全母乳にするには?」
「月齢別の授乳時間の目安は?授乳時間が長い原因と対処法」
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
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