【助産師監修】新生児が母乳を吐くのはなぜ?ママができるケア方法は?
2018.08.31
Mei Kamo
Mama writer
2013年2月生まれの男の子のママです。おしゃべりな息子と同じくおしゃべりなパパと3人でにぎやかに暮らしています。大好きなアーティストさんの音楽や大好きなDisneyを聞きながら、毎日楽しく育児に奮闘中です☆
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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「授乳の際、赤ちゃんが母乳を吐いてしまう」というお悩みをお持ちのママはけっこう多いのではないでしょうか?
吐き戻しが頻繁になると、この子は病気なのかしら?と少し心配になってしまいますね。今回は新生児が授乳後に吐いてしまう原因と、予防法をご紹介します。
新生児が母乳を吐く原因は?
胃が未発達のため
赤ちゃんは体の機能が未熟です。新生児となればなおさらです。生後3ヶ月頃までは胃も発達しておらず、大人と違い「とっくり」のような形をしています。
そのため少し動いただけでも、胃に入った母乳が逆流することがあり、吐いてしまうのです。
勢いよく出ることもあれば、口からたらたら流れ出ることもあります。吐いても元気があるようならば心配することはありません。
母乳の量が多い、飲みすぎている
新生児はまだ自分の適量がわかりません。お腹がいっぱいでも口におっぱいをあてられると吸ってしまいます。
目安時間で授乳しているけれど吐いてしまう、という場合は、母乳の出が良すぎることも考えられますね。母乳が出る勢いが強いとむせてしまい、むせた勢いで吐いてしまうこともあります。
母乳過多が気になるママは「母乳が出過ぎてつまる!母乳分泌過多症の原因と対策」をご参照ください。
ゲップはさせていますか?
授乳の後、ゲップをしないでいると気持ち悪くて吐いてしまうことがあります。大人もゲップを出したい時に出さないままでいると気持ちが悪いですよね。赤ちゃんも同じです。
また、しっかりゲップをさせていても、ゲップの勢いで母乳を吐いてしまうこともあります。
母乳の場合はおならで出るからゲップをしなくてもよいという指導をしている病院もありますが、お座りげっぷでもよいのでなるべく飲んだ後は、片方飲み終わるたびにゲップを出してあげると嘔吐が激減します。
赤ちゃんを少しでも楽にするためにママができること
赤ちゃんに合った量を与えてあげましょう
赤ちゃんがあまり母乳を飲まないと心配になるかもしれませんが、1日30gほど(週計算でも)体重が増えているようならば特に問題ないようです。
欲しがっていないのに、そろそろあげる時間だからと、時間に縛られる必要はありません。
欲しがっていなくてもおっぱいが口に触れたら吸ってしまい、その結果、飲みすぎで吐いてしまいます。赤ちゃんに合った授乳量・時間を見つけましょう。
できるだけゲップをさせるようにしましょう
母乳を飲んだ後は優しく背中をさすり、ゲップが出るのを待ちましょう。もし出ないようでも、すぐに寝かせないで、しばらく抱いていてあげると良いですね。
出なかったゲップは、オナラとして出ますので心配しなくもいいでしょう。
赤ちゃんの口元があるママの肩のあたりにハンカチやガーゼを当てておくと、もしゲップとともに吐いてしまってもママの服が汚れません。
寝かせる時は頭を少し上げる体勢で
普段赤ちゃんを寝かせる時は、平らな所に枕代わりのタオルを敷くくらいでも大丈夫です。
しかし、母乳を飲んだ後ゲップをしていない場合は、クッションなどを使って上半身が少し上がるような体勢で寝かせると良いですよ。
そうすると母乳が胃から逆流してくるのを防ぐことができます。嘔吐防止用クッションや授乳用のクッションが便利です。
もし、噴水のように大量に吐いてしまった場合は?
新生児が吐くのは当たり前のようなもので、母乳を飲むたびに吐いても、元気があれば特に問題はありません。
しかし、赤ちゃんの元気がなかったり、勢いよく噴水のように吐いたり、大量だったり、母乳の色ではない色がついている場合は病気の可能性があります。病院に相談してみましょう。
もし、噴水のように吐いてしまった!これは心配だ!という方は「新生児・赤ちゃんが母乳を噴水のように吐く!?原因は?」をご参照ください。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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