【助産師監修】授乳中の風邪、治し方は?市販の風邪薬は飲める?
2018.08.31
Mei Kamo
Mama writer
2013年2月生まれの男の子のママです。おしゃべりな息子と同じくおしゃべりなパパと3人でにぎやかに暮らしています。大好きなアーティストさんの音楽や大好きなDisneyを聞きながら、毎日楽しく育児に奮闘中です☆
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
タグをみる
産後は生活が不規則になったり、出産の体力の消耗で身体の免疫力は低下しています。気を付けていても、疲れや外出によって風邪をひいてしまうこともありますよね。
風邪をひいた時、まだ授乳中のママは、母乳を与えても大丈夫か、市販の風邪薬は飲めるのかなど心配になるかもしれません。
今回は風邪をひいたときに気を付けたいことや風邪薬を飲まずに治す方法をご紹介します。
母乳から風邪はうつる?
母乳からうつることはありません
授乳中のママが風邪をひいてしまった場合に一番気になるのは、母乳から風邪がうつるのではないかということでしょう。
しかし授乳を続けて良いのか悩まなくても大丈夫。ママが風邪をひいていても、母乳が原因で赤ちゃんに風邪がうつるということはありません。
気を付けるのは飛沫感染!
母乳から風邪がうつることはありませんが、ママがもっている風邪の菌やウイルスは、咳やくしゃみ、鼻水にたくさん含まれています。
つまり、一番近くにいる赤ちゃんに飛沫感染する可能性が高いということです。
赤ちゃんに風邪がうつらないよう、部屋にいる時もマスクを必ずつけるようにしましょう。またパパや兄弟など他の家族からもうつらないよう、家族全員で気をつけることが大切です。
特に外出時間が多いパパは風邪の菌やウイルスを持ってくる可能性が高いので、手洗い・うがいを徹底すると良いですね。
市販の風邪薬は飲める?
大丈夫なものもあれば母乳に影響するものも
市販の風邪薬には用法・容量を守っていれば授乳中のママでも飲んで良いものがあります。漢方であれば葛根湯なら飲んでも大丈夫です。
しかし中には「授乳中の人は服用しない」などとされている薬もあるので、使用上の注意をしっかりと確認しなければなりません。
病院で処方してもらうと安心
薬は飲まないにこしたことはありませんが、なかなか治らず、どうしても風邪薬を使いたい場合は、一度病院で診てもらい授乳中であることを伝えた上で処方してもらうと安心ですね。
症状がひどく授乳が辛い場合は、治るまでの間だけ母乳をやめることも必要になるかもしれません。赤ちゃんがミルクも飲めるのであれば、風邪を治すことを優先した方が良い時もあります。
その場合は母乳が再開しやすいように、中断する期間はあまり長くならないようにし、できる限り搾乳もすることが大事です。
母乳の分泌が良い人は、急に母乳をストップすると乳腺炎などのトラブルなどにもつながるので気を付けましょう。まず授乳してから服薬をすれば次回の授乳まで2~3時間空くので大丈夫です。
関連記事:
「正しい搾乳の仕方と、搾乳した母乳の保存方法」
「乳腺炎・うつ乳・白斑の予防ーとるべき食事や熱が出た時の対処法ー」
安心して母乳育児を 風邪薬を飲まずに治すには?
風邪かもと思ったら早めの対処を
風邪の引きはじめの症状は人それぞれですが、ひどくなる前に対処していくことが大切です。
寒気を感じる、鼻水がでる、のどが痛いなどちょっとした症状でもいつもと違っておかしいなと感じたら、体を温めるなどひどくならないよう対策をしましょう。
風邪のウイルスや菌を外に出すように、できるだけ排泄する。水分をたくさんとる。熱が出て汗をかいたら、こまめに着替えたり汗を拭いたりして、体を冷やさないようにする。
そして何より休むことが大切です。家事は後回し、パパにもできる赤ちゃんのお世話はお願いして、ゆっくり休みましょう。
生姜がおすすめ
生姜を使った料理や飲み物は体を温めてくれるので、風邪をひいた時はもちろん、風邪の予防にもおすすめです。定番は生姜湯。
はちみつを一緒に入れると喉にも優しいですし、味がまろやかになるので飲みやすいです。レモンも入れるとビタミンCもとれるのでおすすめですよ。
また同じく体を温める根菜類を使った生姜スープもおすすめです。
生姜が苦手な方は生姜に限らず体が温まるものや、食欲がないときは胃腸に優しいものを食べ、しっかりと栄養をとって早く治せると良いですね。
ママが体調を崩すと家族みんながいつもの生活ではなくなってしまいます。ママは家族優先で自分のことをついつい後回しにしてしまいがちですが、体調の変化を感じたらひどくなる前に対処していきましょうね。
関連記事
■体の悩み
-
【医師監修】乳腺炎で発熱!病院に行くべき?症状・原因・対処法も詳しく解説2024.10.08
-
【助産師監修】白斑があっても、授乳して大丈夫? 取り方などを紹介2024.10.08
-
【助産師監修】生後1・2・3ヶ月ごとの授乳間隔・授乳回数の目安は?2024.09.17
カテゴリーランキング
AMOMAコラムについて
妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。
AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
その他のお問い合わせはこちらから
メールで問い合わせ