母乳育児Q&A

【助産師監修】赤ちゃんの遊び飲みが始まった?原因と対策まとめ

2019.06.05

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

一般的に生後3~5ヶ月から始まると言われる遊び飲み。

少し飲んだらキョロキョロと周りを見たり、物音を気にして飲むのをやめてしまったり、乳首を噛んだり、乳首をくわえてママを見てニコニコ笑ってみたり・・・。

ママとしてはちゃんと飲んでー!と叫びたくなりますね。遊び飲みをする赤ちゃんは、なぜ遊び飲みをするのでしょうか。どうしたら遊び飲みをしなくなるのでしょうか。

今回は、原因と対策について紹介していきます。

遊び飲みの原因1. 周囲の環境

遊び飲み原因

授乳の時間にテレビやラジオをつけていたりしませんか?

音に敏感な赤ちゃんは、テレビなどから聞こえてくる人の声や音が気になって、おっぱいを飲むことよりもそちらに興味を持ってしまいます。

またテレビやラジオだけでなく、外から聞こえる人の声や車、線路の近くであれば電車の音など、大人ならばそれほど気にならない音であっても、赤ちゃんにとっては興味の対象になってしまうことがあります。

赤ちゃんも興味の対象が増えたり、ママの機嫌や表情などを実によく観察しています。授乳しながらスマホをいじったりしていると、遊びのみが始まるという人もいます。

対策 静かな環境作り

静かな環境

赤ちゃんが寝ているときは家事などをしなくてはならず、授乳の時くらいテレビが見たいというママもいるかもしれません。

しかし、授乳の時にまずママが授乳に集中していなくては赤ちゃんも授乳に集中できません。

テレビやラジオはなるべく消し、外の音が気になるようであればいったん窓を閉めましょう。赤ちゃんと目と目を合わせて授乳する時間はとても幸せな時間になりますよ。

赤ちゃんも静かな環境でママの顔を見ながらおっぱいを飲める時間が大好きです。遊び飲みが始まっても2~3回集中して飲む事が出来ていれば大丈夫ですよ。

あまり深く考えずに「飲みたい時になれば飲むだろう」という楽な気持ちで構えてみるのも必要です。

遊び飲みの原因2. ママの母乳の質が低下?

遊び飲み原因2

上記で挙げた対処法を試してみても遊び飲みをしている場合は、母乳に原因があると考えられます。母乳の味が変わった(まずくなった)、乳腺が詰まった、などのトラブル等です。

甘いものや油っこいもの、またお肉ばかり食べているといったことはありませんか?

そうしたものを摂りすぎてしまうと乳腺が詰まってしまったり、母乳の味や匂いなども変化してしまったりして、赤ちゃんが嫌がることがあります。

ママ自身が普段の母乳の様子をチェックしておいて、変化に気づけるようにできると良いですね。

一般的にまずいと言われる母乳は黄色っぽくどろどろとしているので、あてはまる場合は改善していきましょう。

対策1. おっぱいマッサージ

おっぱいマッサージ

母乳の詰まりを改善するためにはマッサージが効果的です。乳房の基底部を上下、左右に移動するセルフマッサージと基本は同じですが、自己流で乳腺炎などに悪化する前に助産師さんに相談しても良いでしょう。

対策2. 食生活を見直す

 
和食

母乳をおいしくするためには、和食中心の食生活にすることがおすすめです。詳しくは「助産師が推奨する母乳育児に良い食事・食べ物・食べ方」「乳腺炎・しこり・白斑の予防ーとるべき食事や熱が出た時の対処法ー」を参考にしてみてください。

また、体のめぐりを良くするハーブティーなどもおすすめですよ。体を温めることで血行も良くなるため、詰まりなどにも良いでしょう。

対策3. ストレスをためない

 
肩こり

疲れやストレスを抱えていませんか?無理をしていませんか?ママの体調不良ももちろん母乳に影響します。

時には息抜きをする時間をつくったり、時には家事に手を抜いてみたり、ストレスを溜めないことも大切ですよ。


こうして紹介した対策を試してみても遊び飲みが改善しないこともあるかもしれません。それはきっと赤ちゃんがそれも1つの時間として楽しんでいるのでしょう。

体重がその子なりに増えているのであれば、特に問題はありません。

ママとしては少々大変な時間ではありますが、それも卒乳するまでの期間です。卒乳しない子はいませんから、それまでの間は毎回の授乳時間を大切に過ごしてくださいね。

関連記事:「助産師が教える!産後4~5ヶ月の母乳不足の原因と対処法」

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助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
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メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
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心理カウンセラー
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牛丸敬祥
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