【助産師監修】キャリアオイルとは?おすすすめの使い方と効能
2018.10.29
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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キャリアオイルと精油があれば、頭痛やむくみ、腰痛など…自分の症状に合ったアロママッサージオイルをすぐに作ることができます!
今回は、便利なキャリアオイルの効能や種類をご紹介します。ブレンドレシピもご紹介するので、ぜひ試してみて下さいね!
キャリアオイルとは
100%天然の植物油
キャリアオイルは、原料となる植物から抽出された100%天然の植物油をさします。キャリアとは精油を身体の隅々まで運ぶというCarryからきています。
精油と混ぜてアロママッサージに使用
アロママッサージを行う時に、精油と混ぜてよく使われます。
アロママッサージは、アロマセラピーの自然療法と、体に触れて心身をほぐすマッサージを合わせたリラックス効果がとても高いマッサージ方法です。
低刺激で肌に浸透しやすい
精油は抽出濃度が非常に高く、刺激が強すぎるので直接肌に塗ることができません。キャリアオイルで精油を薄めることで、肌にも使用できるようになります。
キャリアオイルは肌に浸透して、精油の成分を体内へ運ぶ役割もあります。エッセンシャルオイル自体にビタミン・ミネラルなどの様々な成分が含まれているので、皮膚への栄養補給ができます。
【注意点】
・精油は酸化すると肌への刺激が強くなるので、一度使用したキャリアオイルは冷暗冷所で保管し、半年~1年以内に使い切りましょう。
・3歳未満のお子様へのアロママッサージは控えましょう。
キャリアオイルの種類と効能
ホホバオイル
ホホバの種子からとれる液体ワックス。どのような肌質とも相性が良いです。
極めて品質が安定しており、腐敗しにくい・酸化しにくいという特徴を持っています。肌の保湿、肌荒れだけでなくエイジングケアにも適しています。
スイート・アーモンドオイル
アーモンドの種子からとれる、少し粘性のあるオイル。
抗酸化作用の高いビタミンEを多く含むので、酸化しにくいオイルです。鎮静作用や美白効果があります。ただナッツアレルギーのお子さんには使用できません。
ライスオイル
お米を主食とする私たち日本人に馴染の深い“米ぬか”を原料とした、さらっとした使い心地が特徴のオイル。
低刺激・高保湿で、天然のビタミンEを多く含むみます。お風呂上りの赤ちゃんのスキンケアや、ベビーマッサージ用のオイルとしても使用できます。
グレープシードオイル
ぶどうの種子からとれるオイル。
アレルギー性が低いため、刺激に弱い肌にも安心して使えます。さらっとしていてべたつきにくい、さっぱりとした使用感があります。
キャリアオイルの使い方
キャリアオイルは、マッサージオイルとして使用されるのが一般的です。精油を混ぜる、アロママッサージオイルの作り方をご紹介します。
アロママッサージオイルの作り方
【準備するもの】
精油
キャリアオイル
ビーカー
ガラス棒
保存容器(保存する場合のみ)
【作り方】
1.ビーカーでキャリアオイルを計ります。
2.精油を1種類加えてから、ガラス棒でよく混ぜ合わせます。数種類の精油をブレンドする場合は、1種類ずつ精油を加えるごとに、よく混ぜ合わせましょう。
3.保存する場合は、遮光性のガラス瓶に移します。冷暗冷所で保管して、酸化を防ぐために3~4週間以内に使い切りましょう。つぎ足しはしないようにしましょう。
マッサージオイルを家庭で作る場合は、希釈濃度を1%~3%にしましょう。
以下の分量を参考にしてみて下さいね。
【1%濃度のマッサージオイル】
→10mlのキャリアオイル+精油2滴
【2%濃度のマッサージオイル】
→10mlのキャリアオイル+精油4滴
【3%濃度のマッサージオイル】
→10mlのキャリアオイル+精油6滴
※(社)日本アロマ環境協会では1%を推奨しています。初めてのマッサージで不安な方や、皮膚の弱い方・アレルギーのある方は1%程度か1%以下でつくることをオススメします。
アロママッサージブレンドレシピ
キャリアオイルと精油を使ったマッサージオイルのブレンドレシピを、症状別にご紹介します。
20ml
真正ラベンダー→1滴
ゼラニウム→1滴
レモン→2滴
痛みのある部分をパートナーにさすってもらいましょう。
30ml
グレープフルーツ→3滴
ジュニパー→1滴
ローズマリー→2滴
お風呂上りに、くるぶしのまわりや足首を、リンパ腺に沿ってさすりましょう。足のだるさが緩和されます。
30ml
バジル→1滴
ブラックペッパー→1滴
ラベンダー→3滴
胃が張って苦しいときは、おへそを中心に右回りに力をいれずに優しくさすります。消化器系の不調を改善してくれます。
30ml
メリッサ→1滴
ラベンダー→2滴
ローズマリー→3滴
首から肩にかけて、こりをほぐしましょう。血行がよくなり、筋肉が柔らかくなっているお風呂上りがオススメです。
ブレンドレシピはこのほかにも様々な組み合わせがあります。
希釈濃度を守りながら、色々なレシピでアロママッサージを楽しんでくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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