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【助産師監修】妊娠の確率はどれくらい?妊娠するためにできること

2018.09.25

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

天からの授かりものといわれることの多い赤ちゃん。実際に、自然に妊娠する確率はどのくらいなのでしょうか?自然妊娠の確率や赤ちゃんを授かるためにできることをご紹介します。

自然妊娠とは?


一般的に自然妊娠とは、特に病気のない健康な男女が避妊をせず夫婦生活を営み、かつ医学的な治療をせずに妊娠することをいいます。

幾つかの段階を経て妊娠に至るのですが、その確率は決して高くありません。まず精子と卵子が出会い受精卵となるまでに高い壁があります。

射精された数億個の精子のうち、子宮内で約99%は死滅し、生き残ったうちの1個のみが卵子と出会い受精卵となるわけです。

精子の数億個という個数に比べ、卵子は1周期にひとつのみ。しかも年齢に伴いその数と質が低下していってしまうのです。

そして受精卵が着床し、妊娠期間を経て無事出産を迎えるまでの確率も、決して高くはありません。

このような自然妊娠の確率は、具体的にどのくらいなのでしょうか?また、年齢によってどのように変化していくのでしょうか?順にみていきましょう。

排卵1回あたりの妊娠の確率


約1ヶ月に1回卵巣から卵管へ卵子が排出されることを排卵といいます。

個人差がありますが、一般的に月経周期が28日周期の女性の場合、次回月経開始予定日から約14日前に排卵が起こるといわれています。

厚生労働省の統計をもとに、排卵日近くの妊娠の確率を年齢別にみてみると、


20代前半・・・約50%
20代後半~30代前半・・・約40%
30代後半・・・20%~30%
となっています。


妊娠率には個人差がありひとくくりにはできないものの、妊娠しにくい体質の場合は年齢があがるほど自然妊娠の確率が低いことが分かります。

日本産科婦人科学会では、妊娠を望む健康な男女が避妊をせずに性交をしているにもかかわらず、ある一定期間妊娠しない状態を不妊であるとしており、その期間は一年間と定めています。

妊娠が奇跡といわれることが頷けるデータでもありますね。

年齢で変わる妊娠の確率

次に、年齢別に妊娠の確率を見ていきましょう。

年齢別に見る妊娠のしやすさ

1年以内の妊娠率

20代・・・約80~90%
30代・・・約65~75%

妊娠するまでに要した平均期間

20代・・・4~5ヶ月
30代前半・・・6~10ヶ月
30代後半・・・10~12ヶ月


厚生労働省によると、女性の平均初婚年齢は29.4歳、第1子出生時の母の平均年齢は30.7歳であり、その頃の年齢の方で妊娠までに平均で約半年かかるということになります。

年齢を重ねるほど妊娠しにくくなることが分かりますが、実は女性だけでなく、男性側の加齢も妊娠率に影響することがわかっています。

結婚して1年の妊娠率が、男性の年齢が20歳未満の場合は90%以上であるのに対し、40歳以上では20%台まで低下しているのです。

男女共に年齢を重ねるほど妊娠しにくくなるため、1年経っても妊娠しない場合は早めに専門医を受診しましょう。

妊娠するためにできること


妊娠率は決して高いものではないということ、そして年齢と共に低下していくことを理解した上で、妊娠するために何をしたら良いのか、出来る事から取り組みましょう。

自分の体の状態を知っておく

妊娠を望んだら、まずは自分の体の状態をしっかり知っておきましょう。月経周期や基礎体温をきちんと把握しておくと良いでしょう。

子宮筋腫子宮内膜症、卵巣嚢腫などの婦人科疾患がないか、また冷え性など気になる身体の症状をあらかじめ改善しておくことで妊娠につながりやすくなります。

定期健診など婦人科を受診する事も視野にいれておきましょう。排卵の状態や婦人病の有無をチェックしてもらうためにも一度受診したいものです。

婦人科でかかりつけ医があると安心ですね。

ストレスはなるべく少なく


体だけでなく心の健康も大切です。ストレスはホルモンのバランスを崩し、月経周期が乱れたり、排卵がうまくできなくなってしまったりと悪影響を及ぼすことも。

ストレスがなるべく溜まらない生活を心がけましょう。アロマを生活に取り入れると手軽に気分転換ができるのでおすすめです。

また、妊娠したい気持ちが大きくなればなるほど焦りや不安などでストレスが大きくなりがちです。

妊活に疲れてしまわないよう、時には肩の力を抜き、没頭できることを見つけたり、夫婦で過ごす時間を楽しむなどしてストレスを抱えないようにしてみましょう。

食生活を見直してみる


妊娠しやすい体づくりの基本ともいえる食生活を見直してみましょう。偏った食生活をしているとホルモンバランスを崩しかねません。

主食、主菜、副菜、デザートを様々な食品で組み合わせることでバランスの取れた食事になります。

しかし、一度に完璧に取り組もうとすると肝心の食事を楽しむことができませんね。まずは一日三食、できるだけ時間を決めてよく噛んで食べることを心がけてみましょう。

毎日作ることが大変な場合、時にはスーパーのお惣菜や外食などに頼るなど、無理のない範囲で、少しずつ意識して改善していきましょう。


いかがでしたでしょうか。自然妊娠の確率は決して高いものではなく、妊娠して赤ちゃんが元気に産まれるということは本当に奇跡の連続なのだと実感しました。

だからこそ不妊治療など医学の力を借りることは時に必要なことだと思います。妊娠を望んでいる方は、ぜひご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。

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助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
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管理栄養士・幼児食アドバイザー
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■資格・免許
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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牛丸敬祥
■資格・免許
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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