【助産師監修】おりもので排卵日が予測できる?
2017.11.15
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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妊娠するためには、妊娠しやすい日、つまり排卵日に合わせて自分の体調やタイミングを整えていくことが重要です。
しかし、妊娠を希望している女性の中で、自身の排卵日を正確に把握している人は多くないようです。排卵日を予測する方法は色々ありますが、実はおりもので排卵日が予測できることをご存知でしょうか?
今回はおりものによる排卵日の簡単な予測方法についてお伝えします。
おりもので排卵日を予測
生理周期が規則的な女性であれば、おおよその排卵日予測は簡単にできます。
しかし、実際はほとんどの女性が不規則な生理周期に悩まされているのではないでしょうか。そんな女性におすすめなのが、おりもので排卵日を予測する方法です。
おりものは排卵期になると、粘り気と量に変化が生じてきます。そのため、おりものの変化でおおよその排卵日が予測できるのです。
そもそも「おりもの」とは
おりものとは、子宮や膣などから出た分泌物が混じりあっているものです。性交時にはその量を増やし、潤滑に行えるように手助けをする役割があります。
排卵日が近づくと卵巣から卵胞ホルモンが分泌され、同時におりものの量も増えて
いきます。この時期のおりものは受精を高める働きもしてくれます。
また体の抵抗力が弱まっているときには、おりものの分泌量が増えるなど、おりものの変化と子宮や膣の状態は密接な関係があると言えます。
おりものの周期とその状態
〇生理開始から生理後0~7、8日
生理が終わり、数日はおりものが出ません。生理の際に出た老廃物により、繁殖しやすくなっている雑菌を膣内に入れないようにするためです。
〇卵胞期
(生理開始から数えて10日前後)
卵巣内ではホルモンが活発な動きをみせはじめ、膣内でも精子を受け入れる準備を始めます。おりものの量はかなり少なく、粘り気のないさらさらとした白いものが出ます。
〇排卵期
(生理開始から数えて14日前後)
卵子が卵巣から出て、精子が来るのを待っている状態です。スムーズに精子がたどり着けるように、おりものの量をどんどん増やしていきます。
排卵日が近づくにつれて、おりものの粘度が強くなり、色は透明に近づいていきます。親指と人さし指で触って広げて約10cmほど伸ばしても切れなくなれば、排卵日が近いサインです。
〇排卵期後の状態
排卵期の粘度の強い状態のおりものが、生理日に向けて弱まっていき水のような状態になります。量も減っていきますが、生理日が近づくにつれて匂いが強くなっていきます。
これは、排卵期にアルカリ性を保っていた膣内が、今度は雑菌が繁殖しないように酸性に変化しているために、おりものもつんとした匂いになることがあります。
おりものをチェックするタイミングは?
基礎体温をチェックしている方は、朝一番に測りますよね。おりものも同じように、一日の中で時間を決めて調べたほうが、より確実に状態を把握できます。
匂いと色、粘度の状態を見て排卵期を予測してみましょう。
ただし、おりものの変化にも個人差があります。より的確に排卵日を予測するには、基礎体温のチェックと、市販の排卵検査薬によるチェックも合わせて行うことをおすすめします。
排卵日の周期を安定させるために
排卵日の予測は妊活中の女性にとって、とても大切です。ですが、排卵日のタイミングを気にするあまりストレスを抱えてしまうと、ホルモンバランスが乱れ、妊娠しやすい状態から遠ざかってしまいます。
妊活をする上で最も大切なことは、心身ともに健康で安定していることです。体温やおりものを毎日チェックする事は自分の性周期を知る事にもなります。
あまり過敏に反応せず、できるだけ穏やかな気持ちで過ごしていきましょう。
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AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
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