【助産師監修】経験したから分かる!経産婦ママあるある5選!
2019.02.26
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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妊娠中の経産婦ママの中には、経験があるといえども次の出産に不安を感じている方もいるのでは?
そんな方に、妊娠中〜産後の経産婦ママあるある5選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
早くから胎動を感じやすい
胎動初覚の時期が早い
経産婦のママは初産のママに比べて、「胎動初覚(しょかく)」の時期が早い傾向があります。胎動初覚とは胎動を初めて感じることをいいます。
これは、経産婦ママは胎動がどのようなものかが経験していて分かっているということに加えて、子宮の筋肉が緩んでいて赤ちゃんの動きが感じやすいことが理由として上げられます。
胎動を感じ始める時期には個人差がある
胎動を感じ始める時期には個人差がありますが、早い人で妊娠4ヶ月くらいで、多くの人は5〜6ヶ月くらいといわれています。さらに、痩せ気味のママほど胎動を感じやすいともいわれています。
胎動を感じられるようになったら、上のお子さんやパパと一緒にお腹の赤ちゃんとコミュニケーションをとってみるのも良いですね。
出産がスピーディー
出産にかかる時間が短い
経産婦の出産は、初産婦の出産に比べて出産にかかる時間が少なく、スピーディーな傾向があります。個人差がありますが、経産婦の出産にかかる時間は初産婦の約半分だといわれています。
分娩時間は短ければ良いというものではありませんが、辛い陣痛に耐えなければならない時間が初産に比べて少なければありがたいですよね。
お産が早く進む
お産が早く進むということになるので、一定間隔の陣痛が始まったら初産のときより早めに病院に向かうようにしましょう。
「一人目は難産だったけれど、二人目はあっという間に産まれて拍子抜けした」という声は沢山聞きます。
なお経産婦の分娩所要時間(陣痛が始まってから、胎盤を娩出するまでの時間)は、15時間未満の場合が「正常分娩」となります(初産婦の場合は30時間未満)。
妊娠8ヶ月からラズベリーリーフティーを毎日飲むと、分娩第2期が9.6分短くなったというヨーロッパの臨床結果が報告されています。こうしたハーブティーをティータイムに取り入れるのもいいですね。
会陰切開をしなくて済むことが多い
赤ちゃんをスムーズに分娩するために行われる会陰切開。会陰の伸びが悪い初産のときには経験したママも多いのではないでしょうか。
陣痛の波に合わせて切るためその時は痛みは感じにくいですが、麻酔が切れると痛みを感じ、座るのが辛いものですよね。
経産婦の場合、一人目で会陰が伸びているため、会陰切開をする確率は下がります。
初産のときに会陰切開をしたけれど次の出産ではしなくて済んだ、たとえしても前回より短く済んだというケースが多いようです。
会陰切開を予防するために、妊娠後期からカレンデュラオイルで会陰マッサージやコットンパックをしておくといいですね。
後陣痛の痛みが強くなりやすい
赤ちゃんが無事産まれた後も、胎盤を出すために子宮収縮が続きます。これを後陣痛といい、分娩が終わってからも子宮が元の大きさに戻ろうとするためにしばらく続きます。
経産婦ママは前回の妊娠で子宮が大きくなっているため、その収縮も大きくなり、初産のときに比べ痛みを強く感じやすいといわれています。
産後2〜3日で痛みは軽くなりますが、授乳で乳頭を刺激されるたびに痛みを感じることもあります。痛みが強い場合は、医師に相談して痛み止めを処方してもらいましょう。
母乳の出が良くなりやすい
一般的に、初産のときと比べて育児のストレスが少ない、また一度授乳を経験しているので乳腺が開きやすくなったということから、経産婦ママは母乳の出が良くなる傾向があるといわれています。
しかし、前回の出産との間が空いて年齢を重ねていることや、上の子の育児にも追われ疲れが溜まっていたりすると、経産婦でも母乳の出が悪くなってしまうことも。
そのような時は、温かい飲み物を飲んで身体を温めて、少しの時間でも横になって身体を休めることを心がけてみてください。
東洋医学では胃と乳房は経絡でつながっているといいます。
フェンネルやフェヌグリークは胃の働きをサポートしてくれるので、母乳の出が気になるママはこれらのハーブが入った授乳用のハーブティーを選ぶとよいですね。
いかがでしたでしょうか。経産婦ママは前回の出産の経験を活かせることもありますし、今回紹介したようなメリットもあります。しかし、経験があるがゆえの苦労もあるかもしれません。
上の子のお世話をしながらの妊娠、出産はママも無理をしがちです。家族や周囲の協力を得るようにし、なるべく負担のかからないようにしてくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
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