体の悩み

【助産師監修】妊娠中に冷えは大敵!?妊婦さんの冷えの原因や予防法について

2019.02.08

ことまま

Mama writer

2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

「妊婦さんなのだから冷えないようにしなさいよ」なんて言葉を聞いたことはありませんか?妊娠中はなぜ冷えやすくなるのでしょうか?

この記事では、妊婦の冷えの原因と、その対処法についてご紹介いたします。

妊婦さんの冷えの原因


個人の体質にもよりますが、妊娠すると以下のような理由で冷えやすくなるリスクがあるようです。

血行不良

妊婦さんは大きなお腹を抱え、運動不足になりがちです。

また、お腹が大きくなることで下半身から戻る血液が腿(もも)の付け根で血管が圧迫され、血流が悪くなりますし、お腹の赤ちゃんをかばおうと、知らず知らずのうちに姿勢も変わります。

このような理由で血行不良が引き起こされると、冷えにつながります。

エアコンや冷たい飲み物

妊娠中は、ほてりを感じる妊婦さんも多いようです。これは、黄体ホルモンの分泌が活発になり、平常時より基礎体温が高くなるためです。

体重も増加し、同じ運動量でも非妊時より汗をかきやすくなります。このため、クーラーの風や冷たい飲み物を好むようになる方もいます。

ホルモンバランスや自律神経の乱れ


妊娠するとホルモンバランスが大きく変化します。

また、妊娠中は体調の変化や睡眠不足、できることに制限があることなどからストレスがたまり、自律神経が乱れがち。冷える原因となります。

下半身のむくみ

妊娠すると特に足がむくみやすくなります。むくみとは身体を構成する組織の水分が異常に増えた状態のことをいいます。水分をため込んだり、血流が悪くなることも冷えの原因となります。

妊娠中の冷えへの対処法は?

適度な運動

軽い運動は血流を良くし、冷えを軽減してくれます。安静を指示されている方以外は、ストレッチや散歩など、少し汗ばむくらいの軽い運動を取り入れるのがおすすめです。

妊娠中は赤ちゃんをかばおうとしたり、大きなお腹でバランスを取ろうと反り腰になったりするので、姿勢のゆがみも起きやすくなります。

ゆがみは冷えにつながるため、こまめにストレッチをし、姿勢のリセットを。もちろん、非妊娠時とは違いますので、全ての運動は無理せず行うことが前提です。

違和感があるときはすぐに休み、医師や助産師に相談しましょう。

あたためグッズを使用する

冬場の外出時はレッグウォーマーやカイロなどで冷え対策をしましょう。お腹が冷えると張りを感じやすくなる妊婦さんもいるようです。

腹帯や腹巻を上手に利用しましょう。靴下も5本指のソックスを履くと足先の冷えが解消されます。

ただし、「冷やしてはいけない」と思うあまり、暑い日にクーラーを我慢する必要はありません。過度のあたため過ぎは体調不良や脱水を引き起こします。

クーラーをつけるときは、足元やお腹を冷やさないように気を付けながら、こまめに温度を調整するといいですよ。

常温の飲み物や温かい食事を

ほてりやすいと、どうしても冷たい飲み物がほしくなりますが、そればかりでは体の中から冷え切ってしまいます。常温の飲み物を少しずつ口にするのがおすすめです。

つわりのときは特に食事を受け付けにくく、冷たい麺類やアイスクリーム、かき氷など口当たりの良いものを食べたくなりますが、一緒に温かいノンカフェインドリンクなどを準備しましょう。

1日1食は温かい食事を摂れるとベストです。根菜類やショウガ、肉類など、体を温めるといわれる食材を積極的に取り入れましょう。

入浴や足湯


最も生活の中に取り入れやすい温め法のひとつが入浴です。普段は手軽に「シャワー派」という方も、妊娠したら浴槽にお湯をためましょう。

ただし、妊娠週数が進むと、大きいお腹で視界が悪くなります。滑って転んだりしないよう動作は慎重に。浴槽の掃除も家族に任せられるといいですね。

ゆっくりお湯につかっている余裕がないときは、手軽に足湯をするのもおすすめ。お気に入りのアロマオイルを垂らしてリラックスしましょう。

リラックスすることで自律神経の乱れも軽減されますよ。

冷えを予防して楽しい妊婦生活を


いかがでしたか?妊婦さんが冷えやすい理由、そして対処法についてみてきました。冷えると体の動きも悪くなります。ただでさえ何かと不自由な妊娠生活。

思わぬケガや体調不良を引き起こさないためにも、無理のない範囲で冷え対策をしていきましょう。

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