【助産師監修】妊娠24週目(妊娠7ヶ月)のママと赤ちゃんの様子
2019.01.23
Keiko Sakai
Mama writer
2016年7月生まれの男の子のママです。息子の笑顔がパワーの源!!色んな日があるけれど『毎日笑顔で』をモットーに、大好きなヨガを楽しみながら日々の育児も楽しんでいます。息子の成長を見守りながら、私自身も日々成長していきたいと思います♪
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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妊娠24週目は妊娠7ヶ月の1週目にあたり、あと1ヶ月もすれば妊娠中期も終わり、妊娠後期に入ります。
妊娠7ヶ月になるとお腹も本格的に大きくなってきて、体調の変化や日常生活の変化を感じるママが増えてきます。
また、妊娠24週目(妊娠7ヶ月)ぐらいからは胎動もとても激しくなりお腹の中で元気に動き回る赤ちゃんの様子を感じることができるようにもなります。
そんな妊娠24週目(妊娠7ヶ月)とはどのような時期でどのようなことに気を付けて過ごしたら良いのでしょうか?
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)のママと赤ちゃんの様子をみてみましょう。
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)のママの様子
頻尿・尿漏れしやすくなる
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)にもなると子宮が大きくなることで膀胱も圧迫されてしまいます。この時期くらいから頻尿や尿漏れに悩むママが増えてきます。
日中のトイレが近い、夜中にトイレで目が覚めてしまうなどの経験をしたママも多いことでしょう。
何度もトイレに行くのが億劫でトイレを我慢してしまうと膀胱炎になる可能性もありますので注意しましょう。
また、尿漏れを恥ずかしいと思ったり自分だけだと思って落ち込んだりストレスに感じる必要はありません。尿漏れは多くのママが経験しているものです。
妊娠中の尿漏れは生理現象として仕方ありませんが骨盤底筋体操をしたりひどくならない様に予防しましょう。外出時は尿漏れパッドなどを使って対策してみましょう。
お腹が大きくなり寝苦しくなる
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)は、妊娠中期に入る頃から少しずつ大きくなってきたお腹がさらに大きくなる時期です。お腹が大きくなるにつれて仰向けで寝ることがつらくなるママが増えてきます。
そんな時は横向きのラクな姿勢で寝るようにしてみましょう。体の左側を下にして横向きに寝る「シムスの体位」がおすすめです。
お腹が圧迫されることを防ぐ効果と血液の循環が良くなる効果があるとされています。抱き枕やクッションを使うのもおすすめです。
ママがリラックスできれば赤ちゃんもリラックスできるのでぜひ試してみてください。
こむら返りを起こすママも多くなる
妊娠中はホルモンバランスの変化や乱れ、そして血行不良によりこむら返りを起こしやすくなります。
ホルモンバランスの乱れは自律神経の乱れも引き起こし、足の筋肉を異常に収縮させてしまう可能性があります。
また、妊娠7ヶ月にもなるとお腹も大きくなりそれを支えるため、足に大きな負担をかけてしまいます。そのため足の血管が圧迫されてしまい下半身の血行が悪くなってしまいます。
今までこむら返りを経験したことがなかった人も妊娠中に初めて経験することもあります。こむら返りの対策として、脱水の予防、血行促進やミネラルの摂取が有効であるといわれています。
ミネラル豊富なグリーンルイボスティーやハーブティーは、温めて飲むことで身体を芯から温めてくれるので、妊娠中のこむらがえり予防としてもとてもおすすめです。
また、ふくらはぎのマッサージ・アキレス腱を伸ばす・足首をグルグル回すなども予防対策となります。
寝る前には疲れている足のケアをし、歩き過ぎたり立つ時間が長かった日は、足の下にクッションなどを置いて足を高くして休みましょう。
妊娠線ができやすくなる
妊娠線とは急にお腹が大きくなることで皮膚が断裂を起こしてできる線のことをいいます。妊娠線は妊娠中期頃からできやすくなります。
妊娠中は肌も乾燥しやすく肌の弾力も低下してしまうためしっかりと保湿をすることが大切です。朝起きてからとお風呂上がりの1日2回の保湿がおすすめです。
皮膚科医と助産師の共同研究によると、保湿力はローション→クリーム→オイルの順で増えていくといわれていますので、オイルタイプを選ぶのがオススメです。
妊娠線予防専用の精油をブレンドしたオイルやクリームでしっかり保湿してマッサージを行いましょう。
また、急激な体重増加は妊娠線ができるリスクが高くなるので体重の増えすぎにも注意が必要です。
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)の赤ちゃんの様子
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)の赤ちゃんの大きさ
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)の赤ちゃんは身長が30~35cm、体重が550~1000g程にまで成長しています。
この頃から赤ちゃんの皮膚の下では毛細血管が作られて少しずつ肌がピンク色になっていきます。
呼吸をするための肺の血管や臓器の血管も作られ始めます。さらに赤ちゃんの聴覚も発達してお腹の外の音にも反応できるようになります。
脊髄や脳も発達してくるので赤ちゃん自身で体の動きをコントロールできるようにもなります。
外からの音や衝撃に反応するようになる
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)の赤ちゃんは反射神経や聴覚ががどんどん発達しています。お腹の外からの音や衝撃をしっかりと感じ取り反応する力がついてきます。
ママがお腹に向かって声をかけたりトントン合図をしてみると、それに対して赤ちゃんもパンチやキックをしてきたり胎動で返事をしてくれたりします。
赤ちゃんの胎動を感じたらママもたくさん赤ちゃんに話しかけてあげましょう。胎教としてクラシックを聴かせてみるのも赤ちゃんの脳の発達に良いといわれています。
クラシックなどの音楽を聴くことは、ママも心身ともにリラックスできるのでとてもおすすめです。
声を出す機能が整ってくる
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)になると赤ちゃんは生まれた時に泣き声をあげるための準備を始めているといわれます。羊水の中では声を出すことは出来ませんが着々と声を出す準備が進んでいます。
声を出すのに必要な器官はもう出来上がっているのですが、それを動かすための筋肉がまだ発達段階にあり臨月の頃に全てが整うようになります。
また、呼吸をするように指示をする呼吸中枢は脳神経が更に発達してから機能するようになります。妊娠7ヶ月に入った頃から赤ちゃんも外の世界に出るための準備をしっかりと始めています。
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)はどんな時期?
胎動が激しくなる
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)の赤ちゃんの様子は、まだ子宮内で動ける余裕があるため羊水の中をグルグル動き回っています。そのため、この時期が最も胎動が激しいといわれています。
また、胎動の中には、ピクッピクッと規則的なリズムで長い時間動き続けるものがあります。これは赤ちゃんのしゃっくり。頻度が高くても長い時間止まらなくても、心配はいりません。
この「しゃっくり」も赤ちゃんの反射行動のひとつで、生まれてから自分で呼吸するために必要な呼吸筋を鍛える運動ともいわれます。しゃっくりをするのは赤ちゃんが順調に成長している証です。
ママが休もうとすると赤ちゃんが活発に動くことが多く、寝ようとするとお腹をキックされたりボコボコと激しい胎動を感じる場合もあるでしょう。
ママはなかなか寝付けないかもしれませんが、今しか味わえない胎動をぜひ楽しんでみてください。
性別が確定する場合が多い
妊娠7ヶ月にもなると赤ちゃんの生殖器もほぼ完成に近づきます。妊婦健診のエコーで赤ちゃんの性別が確認できるケースが多くなってきます。
性別が分かることでベビー用品が選びやすくなったり買いたい物を明確にできたりとまた楽しみも増えることでしょう。
しかし、赤ちゃんの体勢等によってはっきり確定ができない場合も多くあります。なかなか性別が確定しなくても焦らず楽しみに待ちましょう。
「逆子」と診断される場合も
赤ちゃんの頭が下を向かずに上や横を向いている状態のことを「逆子」と呼びます。
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)の頃は、赤ちゃんの動きも活発で子宮内を元気にグルグルと動き回っているので逆子と診断される場合が多くあります。
逆子と診断されるママは3人に1人といわれるほどですが、妊娠24週目(妊娠7ヶ月)で逆子と診断されても問題はありません。
妊娠後期に入る頃には赤ちゃんの頭が重くなり自然と赤ちゃんの頭が下がり下を向くようになるので、出産までに逆子が治っているケースがほとんどです。
また、逆子を治す逆子体操を行うのも効果的ですので、医師や助産師の指示に従い行うようにしましょう。
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)の過ごし方・気を付けること
早産に気を付ける
妊娠22週から妊娠36週に出産することを早産といいます。早産での赤ちゃんの生存率は、妊娠23週では50~60%程だったのが妊娠24週になると80%程になるといわれます。
しかし、免疫力が低いため感染症などによる後遺症が残る可能性は高いとされています。
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)になるとお腹も大きくなりお腹の張りを感じることも増えてきますが、定期的な張りや痛み、安静にしても張りが治まらない、また出血などの症状がある場合は注意が必要です。
赤ちゃんのためにもママは体調を第一にして無理のない生活をするよう心がけましょう。
美容院や歯医者などに行っておく
妊娠7ヶ月は穏やかに過ごせる日が多い時期です。美容院や歯医者に行くなら妊娠7ヶ月の間に行くようにしましょう。
妊娠後期に入るまでにやっておきたい事のひとつとして多く聞かれるのが「美容院に行っておく」ことです。
美容院は長時間同じ姿勢で座っていなければならないし、カラー剤等のにおいで気持ち悪くなってしまう可能性があります。
またシャンプー等で仰向けの姿勢になるのは妊娠後期になるととてもつらく感じてしまいます。
そして、妊娠中はホルモンバランスの変化により歯茎が腫れたり出血しやすくなり歯周病の危険性が高まります。
歯周病になると低体重児が生まれる可能性や早産のリスクが高まるといわれています。歯周病になっていないか、虫歯がないかなど今のうちに歯医者さんでみてもらうことをおすすめします。
残り1ヶ月の安定期を有意義に過ごしましょう
妊娠24週目(妊娠7ヶ月)のママと赤ちゃんの様子はいかがでしたか?赤ちゃんと過ごしてきた妊娠生活ももう7ヶ月目に入りました。赤ちゃんも心身ともにどんどん成長しています。
お腹の中で元気いっぱいに動く赤ちゃんの胎動を感じることができたら、さらに赤ちゃんへの愛おしさが増してママになる喜びも実感できるのではないでしょうか。
赤ちゃんとのコミュニケーションを取る時間を楽しんでみてください。そして、パパと夫婦でのおでかけもぜひこの時期に行っておきましょう。
体調が良い日にパパとも赤ちゃんとも素敵な思い出作りをしてみて下さいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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