体の悩み

【助産師監修】知っておくと安心!初産ママあるある4選!

2019.01.08

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

はじめての妊娠・出産は、新しい命の誕生に喜びや希望でいっぱいの反面、心身の変化やこれから始まる未知の育児を考えると不安を抱きやすいもの。

多くのママが経験することだと知っておくと、そんな不安もやわらぎます。今回は、知っておくと安心な、初産ママあるある4選をご紹介します。

まるで終わりのないトンネルのように感じる、つわり

つわりはいつから

妊娠2ヶ月頃から感じ始める人が多いつわり。その原因は明確にはなっていませんが、胎盤が出来る前のホルモン分泌量の急激な変化や精神的なストレスが影響しているのではないかといわれています。

眠気や倦怠感、吐き気や嘔吐、食欲不振など症状は様々で、一般的に4ヶ月の終わり頃から次第に楽になるといわれています。

つわり症状には個人差がある

しかし、つわりが全くなかったという人もいれば妊娠後期までずっと続いたという人など、期間や程度は個人差が大きいのが特徴と言えます。

かく言う私自身もつわりは重い方で6ヶ月頃まで続き、殆どご飯も食べられず点滴に通っていました。

一般的に軽くなるという時期が来ても症状がおさまらず、まるで終わりのないトンネルの中にいるようでした。

家事も殆どできず、日中は実家の母に通って手助けしてもらっていたし、主人にも家のことや身の回りの世話までしてもらっていました。

これ以上ないというほど甘え、頼ってしまいましたが、そうした支えがあったお陰で乗り越えられたと思います。つわりは辛いですが、出産したら必ず終わります。

辛い時期は、我慢せず周りに頼って乗り切ってくださいね。赤ちゃんに対面した途端、その辛さも忘れてしまうのが不思議です。

何を準備したら?迷いに迷う出産準備品

体調が落ち着いている時に準備を

はじめて赤ちゃんを迎える初産ママにとっては、ベビー用品の準備も手間取りがち。産後足りていないものがないよう、本やネットなどでくまなく調べているママも多いのではないでしょうか。

赤ちゃんが産まれてからバタバタしないよう、妊娠5ヶ月の安定期に入った頃から少しずつ吟味して揃えていきたいところですが、少し物足りないくらいに準備した方が無駄が少なくおすすめです。

譲ってもらえるものがないかも確認

急に必要になったとしても、ネットショッピングや家族に頼んで買ってきてもらうなどの対応ができそうなものは、慌てて揃えなくても大丈夫なことがほとんどです。

例えば、ベビーベッドやベビーバスなど、大きなものは身近に譲ってくれる人がいないか、確認してみても良いでしょう。

使い終わった愛着あるベビー用品を必要な人に使ってもらえるのは、譲る方も嬉しい気持ちになるものです。

揃え過ぎないように気を付ける

また、哺乳瓶やミルク等調乳グッズは完母の場合はほぼ必要なくなるので事前に揃えすぎない方が無難です。

抱っこ紐やハイローチェアなども赤ちゃんによって合う合わないがあるので、産後落ち着いてから店頭で試させてもらってから購入した方が無駄がありません。

ベビー用品は可愛らしいものが揃っています。特に初産だと、張り切って準備をし過ぎてついお金をかけすぎてしまうことも…!子どもがいると成長とともに色々なお金がかかるものです。

今後を見据えて、最低限必要なものだけを無駄なく準備しておきましょう。

痛い!出ない!おっぱいトラブルが起こりやすい

母乳が思うように出ない

無事出産を終えると、赤ちゃんとの生活が始まります。最初の育児は、赤ちゃんにママのおっぱいをくわえさせることから始まることが多いでしょう。

初産ママがつまづきやすいのが、おっぱいのトラブルです。

赤ちゃんにおっぱいをくわえさせればすぐに母乳が出てくるというわけではありません。

母乳が詰まる


母乳の通り道である乳管が十分に開いていないと、うまく出ず、また生まれたばかりの赤ちゃんは母乳を飲む力が弱いこともあって母乳が溜まりがちになります。

さらにおっぱいが赤く腫れ、熱を持ち痛みを感じることもあります。これを急性うっ滞性乳腺炎と言い、出産直後、特に初産ママに起こりやすい症状だといわれています。

この状況の授乳は辛いものですが、やめてしまうと症状が悪化し痛みが増してしまいます。

自分でできる対処法としては、授乳回数を頻繁にする、トラブルのある方の乳房からくわえさせる、おっぱいが張っている場合には授乳前に少し搾乳しておくなどがあります。

入院中の場合は看護師さんや助産師さんに相談し、退院後であれば母乳外来などでおっぱいマッサージを受けることで解消できるでしょう。

初産のときは要注意!マタニティブルー

ホルモンバランスの変化

妊娠中はホルモンバランスの変化により、心が不安定になりがちです。しかし、実は妊娠中より産後の方が落ち込みや不安感が顕著に現れるといい、そのピークは産後2週間頃だといわれています。

これは、妊娠してから出産まで分泌され続けていた女性ホルモンが、一気に妊娠前の値にまで戻るからだそう。

ここまで激しくホルモンバランスが変動するのは、産後以外では命が果てる時くらいしか起こらないといわれるほどです。

初産のときは特にこうしたマタニティブルーが起こりやすいといわれていますが、1~2週間で症状がおさまる一過性のものであり、誰にでも起こりうることですので過度な心配は不要です。

不安があれば相談を

しかし稀にマタニティブルーから産後うつを発症するケースもありますので、産後不安を感じたら家にこもらず赤ちゃんを連れて誰かに相談するようにしましょう。

実家や先輩ママ、産院はもちろんのこと、自治体の保健所や子育てセンターなど、これまで縁がないと思っていた場所にも手助けしてくれる人たちがたくさんいることを覚えておいてくださいね。


いかがでしたでしょうか。はじめての妊娠・出産は誰しも不安を感じるものです。

悩んでいるのは自分だけではないと思うと不安も和らぎますし、自分だけで解決しようとしないことも大切なことです。

この時期は周りの人にいつもより頼って、無理のないペースで過ごすことを心がけてくださいね。

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助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
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メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
心理カウンセラー
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日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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