【助産師監修】妊娠17週目(妊娠5ヶ月)のお腹の中の赤ちゃんの様子について
2018.07.10
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
タグをみる
妊娠5ヶ月に入って2週目のこの時期はいわゆる安定期と呼ばれ、心身ともに落ち着いてくるママも多いのではないでしょうか。今回は妊娠17週目のママと赤ちゃんの様子についてご紹介します。
妊娠17週目のママの様子
つわりが落ち着き、気分も明るく
妊娠3週ごろから作られてきた胎盤が完成し、流産の可能性も低くなるいわゆる安定期と呼ばれるこの時期。からだが妊娠に順応し、つわりの症状もだいぶ落ち着いたのではないでしょうか。
体調が良くなるとともに気分も晴れやかになり、マタニティライフを楽しめるようになってくる時期です。
おなかが目立ちはじめ、早ければ胎動を感じる人も
この頃の子宮は大人の頭ほどの大きさで、お腹が目立ちはじめて妊婦さんらしい体型になってきます。
健診ではこの頃から子宮底長と腹囲を測定するようになり、医師がお腹の上から触診できるようになります。早ければ胎動を感じ始めるのもこの頃です。
痩せ型や経産婦のママは胎動を早い時期から感じることが多いようですが、個人差が大きいので、5ヶ月で胎動を感じなくても焦る必要はありません。
バストもワンサイズほど大きくなります
おなかだけでなく、バストやウエストにも皮下脂肪が付き始め、からだ全体がふっくらとしてきます。妊娠すると出産までにバストは10cm以上、ウエストは23cm以上大きくなると言われています。
きつい下着をつけていると血行が悪くなり、冷えや腰痛などの原因となることも。そろそろマタニティインナーを着用しはじめたい時期です。
化繊が多いと痒みが起きる人がいるので素材にも注意しましょう。吸湿性のよいコットン素材がお勧めです。
妊娠17週目の赤ちゃんの様子
赤ちゃんらしい見た目に
妊娠17週目の赤ちゃんの大きさは、身長約18cm 、体重約150gほど。胎盤から酸素や栄養をもらえるようになり、よりいっそうからだが大きくなります。
これまで頭の横にあった目が前に移動して、耳も大きくなり、最終的な位置が決まって、すっかり人らしい顔つきに。皮下脂肪がついてふっくらしてくるため、赤ちゃんらしさが増してきます。
妊娠初期は二頭身だった赤ちゃんですが、この時期には3頭身〜4頭身に。骨も硬くなり、超音波検査で骨が確認できるようになります。
骨格や筋肉が完成しつつある状態で、羊水の中を泳ぎ回っているようです。
この時期の過ごし方
無理なくマタニティライフを楽しんで
妊娠5ヶ月から7ヶ月までは、安定期と呼ばれる時期です。
妊娠の経過が順調であれば、マタニティスイミングやマタニティヨガなど妊婦さん向けの運動を始めたりウオーキングなどの適度な運動をすると良いでしょう。
食欲が出てつい食べ過ぎてしまう人はぜひ。近場にお出かけをしてみたり、無理のないペースでマタニティライフを楽しみましょう。
産院や自治体が主催する母親学級や両親学級へ参加するのもおすすめです。
妊娠線ケアをはじめましょう
赤ちゃんの成長と共に、おなかやバスト、下半身を中心に皮下脂肪がついてふっくらし妊婦さんらしい体型になってくる頃です。
しかし、人によっては皮膚が伸びについていけず、妊娠線ができてしまうことも。妊娠線は一度できると薄くなることはあっても消えてなくなることはないので、できることなら作りたくないですよね。
そのため、予防のためのケアが大切です。妊娠線ケアは保湿力が鍵。妊娠線専用の精油とキャリアオイル がブレンドされた高い保湿力を誇るオイルがおすすめです。
胎教をはじめましょう
胎教と聞くと絵本の読み聞かせやクラシック音楽を聴かせたりすることをイメージするかもしれませんが、それだけではありません。
胎教とは本来、ママが精神的に安定した状態を送ることで赤ちゃんに良い影響を与えようとすることです。
赤ちゃんが生まれてからも安心して育つことができるように、妊娠中からやさしい時間を過ごすように心がけてみましょう。
この時期の赤ちゃんは触覚が発達してきているので、おなかをなでたり話しかけたりしてみるといいでしょう。落ち着く音楽を聴くこともおすすめです。
医師に性別の告知の希望を伝えて
5ヶ月ごろになると超音波検査で向きによっては赤ちゃんの外性器がはっきりと映り、性別が分かるようになります。
性別を早く知りたい人、産まれるまで知りたくない人、性別の告知の希望は様々です。予め医師に伝えておくと良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。お腹の赤ちゃんの様子が分かると、より愛おしく大切に思いますよね。安定期とはいえ妊娠中に無理は禁物です。無理のないペースでマタニティライフを楽しんでくださいね。
【関連する記事】
戌の日のお祝い~安産祈願の服装や初穂料・腹帯の巻き方~
<動画付き>お腹だけじゃない!?妊娠線の正しい予防法
関連記事
■体の悩み
-
【医師監修】乳腺炎で発熱!病院に行くべき?症状・原因・対処法も詳しく解説2024.10.08
-
【助産師監修】白斑があっても、授乳して大丈夫? 取り方などを紹介2024.10.08
-
【助産師監修】生後1・2・3ヶ月ごとの授乳間隔・授乳回数の目安は?2024.09.17
カテゴリーランキング
AMOMAコラムについて
妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。
AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
その他のお問い合わせはこちらから
メールで問い合わせ