【助産師監修】妊娠中にエステはいいの?赤ちゃんへの影響は?
2018.05.21
Yoneco Oda
Mama writer
2010年生まれと2016年生まれの姉妹を育児中のママです。おっとりマイペースな姉と、好奇心旺盛でパワフルな妹。姉妹でも性格の違う二人の様子に、子育ての新鮮さや面白さを感じている今日この頃です。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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女性はどんな時でもキレイでありたいもの。妊娠中もエステでお肌やボディのケアを続けたいママや、授かり婚で挙式前にブライダルエステを受けたいと思っているママもいるかもしれませんね。
妊婦がエステを受けても、母体やお腹の赤ちゃんには影響はでないのでしょうか。今回は、妊婦がエステに行ってもいいのか、エステを受けてもお腹の赤ちゃんに影響はないのかなどについてご紹介します。
妊婦は妊娠中にエステを受けられるの?
一口にエステと言っても、「痩身エステ」や「フェイシャルエステ」「脱毛エステ」「アロママッサージ」など、さまざまな種類があります。
これらの中には、妊娠中に受けても大丈夫なものもありますが、反対に受けてはいけないものもあります。
妊娠中にエステを受ける際には気を付けたい注意点もいくつかありますので、以下に詳しく見ていきましょう。
妊婦がエステを受ける際の注意点
かかりつけの産婦人科医に相談しましょう
まず、エステを受ける前にかかりつけの産婦人科医にエステで受ける施術内容を説明して、受けてもいいかの許可をもらうようにしましょう。
初めてサロンに相談する時は、必ず妊娠していることと妊娠週数を伝えましょう。エステに行く際には、念のため母子手帳も持参しましょう。
エステを受ける時期
エステを受けるタイミングは、つわりなどの症状が治まって体も心も落ち着いてくる安定期をおすすめします。
施術の対象期間は「妊娠16週頃〜妊娠35週頃」としている専門店が多いようです。
特に妊娠初期は、赤ちゃんや胎盤の発達が未熟なため、刺激を受けると母体や赤ちゃんに影響が出る可能性がありますので避けた方が良いでしょう。
施術中も我慢しない
安定期に入っていても、体調が優れない時は無理をせずに控えてください。
エステ中に気分が悪くなった場合は、遠慮せずにエステティシャンに伝えましょう。
サロンの方で、空調を調節したり、エステを中断して休憩をはさんだり、中止して別の日に振り替えるなどの対応をしてくれますよ。
お腹の赤ちゃんのためにも、少しでも違和感を覚えたら我慢はしないようにしましょうね。
お腹の赤ちゃんへの影響は?
妊娠中は妊娠前のようにどんな施術でも受けられるわけではありません。中には、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼすものもあります。どのような施術はNGで、どのような施術ならOKなのでしょうか。
受けてはいけないエステ
マシーンを使ったエステ
超音波を使ったマシーンは、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。
多くの痩身マシーンは、脂肪細胞を破壊させるためにラジオ波やキャビテーション、エンダモロジーなどの超音波を使っています。
また、機械の強い力で脂肪をもみほぐすスリミングマシーンを使ったエステも体に負担がかかってしまいNGです。
超音波を使って顔の脂肪をリフトアップしたり、イオン導入で肌をキレイにするフェイシャルエステもマシーンを使っているため、お腹の赤ちゃんへの影響が心配されます。
アロマを使ったエステ
アロマの中には、ホルモンのような働きをして子宮の収縮を促す作用のあるものもあります。代表的なものは「ジャスミン」、「クラリセージ」「レモングラス」などです。
絶対に流産や早産につながるというわけではありませんが、妊娠中は避けたほうが良いでしょう。
レーザー脱毛
レーザー自体は赤ちゃんに直接影響はないといわれていますが、妊娠中は施術を断られることが多いです。
レーザーによる光脱毛は、毛の生え変わる周期に合わせて定期的に施術を受ける必要がありますが、妊娠中はホルモンバランスの影響で毛の生え変わる周期が不安定になり、十分な効果が得られないためです。
受けてもいいエステ
オールハンドのフェイシャルエステ
機械を使わないオールハンドのエステなら安心して受けられます。優しいハンドマッサージやリンパマッサージで顔のむくみをとって、フェイスラインを引き上げます。
血行を促進することでリラックス効果も得られますよ。パックで毛穴をキレイにするのもいいですね。
シェービング
カミソリを使った本格的なシェービングも受けられます。顔やうなじ、背中などの気になる部分の産毛を剃ってもらえます。
オールハンドのボディマッサージ
優しいハンドマッサージは受ける事ができます。リンパのつまりをほぐし、むくみやコリをとったりリラックス効果が期待できます。
温かい手のぬくもりによる癒しの効果もありますよ。うつぶせでの施術はできませんので、仰向けや横向きなど、自身が楽な体勢でマッサージしてもらいましょう。
どんなエステサロンを選べばいい?
マタニティ専用コースが設けられているサロン
ほとんどのエステサロンは、妊娠中と伝えると断られることが多いようです。
妊娠中はお腹の赤ちゃんへの影響などが気になりますが、妊婦専用のマタニティエステやマタニティ専用コースが設けられているサロンなら、安心して施術を受けられますよ。
最近では、授かり婚が増えてきているため、ブライダルエステに妊婦用メニューが用意されていることも多いようです。
こういったサロンでは、長時間同じ姿勢でいることや仰向けが辛い妊婦のために、座ったまま施術をしてくれたり、抱き枕を用意してくれたりと妊娠中の体を気遣ったサービスが受けられますよ。
妊婦さんでもOKなアロマオイルを使用
また、妊娠中は匂いに敏感になったり、お肌の調子が変化したりしますが、そんな妊婦さんのために無香料や低刺激の化粧品を使ってくれます。マッサージで使うオイルも妊婦さんOKのものを使用するので安心ですね。
妊娠中は体のむくみやコリの辛さだけではなく、精神的にも不安定になりがちでストレスを感じやすくなりますね。
そういった時にエステでリラクゼーション効果を感じながら施術を受ければ、心も体も癒されてリフレッシュできそうですね。
体調に合わせて、体に無理の無い程度にエステを楽しんでみてくださいね。
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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