【助産師監修】妊娠15週目(妊娠4ヶ月)のお腹の中の赤ちゃんの様子について
2018.05.09
ことまま
Mama writer
2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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妊娠15週は妊娠4ヶ月の最後の週にあたります。一般的に妊娠16週からが安定期といわれていますので、安定期まであともう少し。
妊娠への戸惑いや不安、辛いつわりを乗り越えてきたママにとっては、一区切りともいえる時期です。この頃のママの身体の様子や、お腹の中での赤ちゃんの様子をご紹介します。
妊娠15週ごろのママの変化
つわりが治まります
ママを悩ませるつわり。一般的には、妊娠12~16週で体内のホルモン状態が安定し、自然に治まることが多いとされます。
妊娠15週は、そろそろ楽になってきたと実感できる頃かもしれません。つわりが治まることで食欲も回復し、ついつい食べ過ぎてしまう時期。バランスの良い適量の食事と、適度な運動を心がけましょう。
なお、つわりには個人差があり、まれに症状が悪化して治療が必要になる場合もあります(妊娠悪阻)。体調の悪さを感じている方は、主治医の先生に相談しながら経過を見ましょう。
むくみが出る人もいます
妊娠中は血液量が増加します。妊娠中の血液は、赤血球などの血球を除いた血漿成分だけが増えるので血が薄くサラサラとした血液になります。
サラサラした血液になることで赤ちゃんにたくさん栄養を届けやすくしているのですが、血が薄くなることで血管の外に染み出てしまいむくみが起こりやすくなります。
ウォーキングなど、軽めの運動を継続しながら、足を高くして休憩もとりましょう。
お腹がふくらんできます
この頃には子宮の大きさは乳児の頭くらい(グレープフルーツくらいと例えられることも)になります。お腹のふくらみが服の上からでもわかるようになってきます。
この頃の子宮は骨盤の上の方に位置しているため、膀胱への圧迫が軽減され、頻尿の症状が治まってくるのを感じるママも多いかもしれません。
胎盤が完成しています
ママと赤ちゃんをつなぐ胎盤が完成しています。ママから酸素や栄養が赤ちゃんに運ばれ、赤ちゃんからは老廃物がママに運ばれるようになります。赤ちゃんとのつながりを強く実感しますね。
妊娠15週頃の赤ちゃんの様子
大きさはリンゴ大
身長は10~15cm、体重は40~100g程度となります。
成長の幅に開きが出てくる頃なので、「大きめかな、小さめかな」と不安になるママもいるかもしれませんが、もちろん赤ちゃんの成長には個人差がつきものです。
手足の動きが活発に
骨や筋肉が発達し、細部まで成長しています。羊水の量が増え、活発に手足を動かすようになります。指しゃぶりも始まり、エコーでそのかわいい様子を見せてくれることも。
よく動いてはいますが、ママが胎動として感じられるようになるのはまだ少し先です。
感覚も発達してきます
聴覚や視覚が発達してくるので、ママやパパの声を感じたり、光を感じたりできるようになっています。優しく話しかけてあげましょう。
毛が生えます
透き通っていた皮膚は不透明になり、分厚くなります。身体には産毛が、頭には髪の毛も生えてきます。
性器ができてきます
外性器ができてくるのもこの頃。男の子か女の子か、早く知りたいママにとっては朗報ですね。
でも、エコーで判別できるまでになるのは20週より後のことが多いようです。ママにお知らせできるまではもう少し待ってくださいね。
妊娠15週のママの過ごし方
体重管理を意識しよう
前の章でも触れましたが、つわりが落ち着いてくると食欲が回復するママが多く、嬉しくて食べ過ぎてしまう人もいます。
ストレスを溜めないことは大切ですが、食べすぎには気を付けて、食事のバランスと体重管理を意識し始めましょう。
適度な運動としては、水泳、ウォーキングやストレッチがおすすめです。ただし、体調に配慮して行い、少しでも異常を感じたらすぐに中止しましょう。
歯のメンテナンスを始めよう
まだお腹もそれほど大きくないこの頃に歯科を受診することをお勧めします。妊娠後期や出産後はなかなか受診の時間がとれないもの。
妊娠中は虫歯や歯周病のリスクが上がることが知られていますが、忙しい妊婦さんの中にはなかなかそこまで気が回らない方も多いようです。
専門家にリスクを診断してもらい、歯石を取ったり歯磨きの指導などを受けておくと良いでしょう。つわりがひどかった人は一度歯周病も含めて診てもらう事をお勧めします。
妊娠15週を赤ちゃんと楽しんで
安定期までもう少しですね。これまで妊娠初期の辛さや不安に苦しんできたママにとっては、安定期が待ち遠しいのではないでしょうか。
もちろん安定期に入る前も入った後も、一番大切にしたいのはママと赤ちゃんの健康。体調のいい時は散歩にでかけるなどリラックスしたマタニティライフを過ごしてくださいね。
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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