【助産師監修】つわりで性別がわかるって本当?
2018.02.23
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
タグをみる
妊娠初期からつわりの症状に悩まされる妊婦さんはとても多く、十分に食事や水分がとれなかったり、中には入院することになってしまう人もいるほど。
そんな苦しいつわりですが、「つわりで性別がわかる」という噂を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。赤ちゃんの性別がわかるまではとても待ち遠しく気になると思います。
つわりで性別がわかるというのは本当なのか?ご紹介していきたいと思います。
つわりで性別がわかる噂について
つわりで性別がわかるという噂。その内容はどのようなものなのでしょうか?よく耳にするのが、つわりの重さによって性別がわかるというもの。
つわりがきつい場合は女の子、つわりが軽い場合は男の子といわれることが多いようです。勿論必ずしもそうではありませんし、反対につわりがきついと男の子といわれる場合もあります。
他にも、つわりの種類によって性別がわかるという噂もあるようです。つわりのタイプには、吐き気に悩まされる「吐きつわり」、食べていないと気持ち悪いという「食べつわり」などがあります。
赤ちゃんの性別に関しては、吐きつわりだと女の子、食べつわりだと男の子という噂があるようです。
つわりで性別がわかるって本当?
つわりで性別がわかるという噂については上記のような説がありますが、いずれも医学的根拠はなく、現状では明確な関係性は認められていません。しかし、一つ気になる研究結果があります。
イギリスの医学雑誌「ランセット」が発表したのは、スウェーデンの妊婦さん約100万人を対象にした調査データです。
全妊婦さんのうち、重症妊娠悪阻(おそ)で入院した8186人の産まれた赤ちゃんの男女比が、男の子44.3対女の子55.7と女の子が多かったことから、強いつわりのある妊娠は女の子が多いと報告しているのです。
この数字でみても大きな差ではないので、つわりから性別を判断するということは難しいように思いますが、つわりの重い場合は赤ちゃんが女の子である傾向があるというふうに受け取れますね。
赤ちゃんの性別に関するその他の噂
お腹の赤ちゃんの性別に関する噂は、他にもさまざまなものがあるようです。その一部をご紹介します。
お腹の出方
お腹が前にとんがるように大きくなると男の子、横にせり出すと女の子が生まれるといわれています。有名な噂ですが、こちらも医学的根拠はありません。
お腹の出方は人それぞれで、骨盤の形が大きく影響しており、赤ちゃんの性別は関係ないようです。
お母さんの顔つき
お母さんの顔がきつくなると男の子、やさしくなると女の子が生まれるといわれています。これも有名な噂ですね。
人間以外の動物の中には、妊娠してから分泌されるホルモンの違いから、お母さんの顔つきが変わるというケースもあるそうです。けれども人間についてはまだ解明されていません。本当だったらすごいですよね。
パソコンを長時間使うお父さんの子どもは女の子が多い
毎日パソコンを使って仕事をしているお父さんも多いと思います。パソコンやスマホからは電磁波が発生しており、男性の生殖器に影響を与えるといわれています。
電磁波をあびる時間が長いほど、細胞の染色体が影響を受けるといわれています。その結果、女の子か産まれる確率が高いといわれていますが、まだ研究段階のため明確にはなっていません。
性別がわかるのはいつ?
赤ちゃんの性別は受精したときから決まっていますが、お腹の赤ちゃんの性別がわかるのは、早くて妊娠15週ごろからの超音波検査です。手がかりとなるのは、超音波で見られる赤ちゃんの外性器。
赤ちゃんの向きによって隠れていたりよく見えないということもあるため、検査でも確実ではありません。はっきりした答えは、産まれるまでのお楽しみ、ということなんですね。
いかがでしたでしょうか。赤ちゃんの性別に関する噂はたくさんありますが、あなたは信じますか?
辛いつわりの中で、このようにこれから産まれてくる赤ちゃんのことを考えたりすることは気分転換にもなるかもしれません。少しでも楽しい気持ちで、赤ちゃんと一緒につわりを乗り越えてくださいね。
関連記事
■体の悩み
-
【医師監修】乳腺炎で発熱!病院に行くべき?症状・原因・対処法も詳しく解説2024.10.08
-
【助産師監修】白斑があっても、授乳して大丈夫? 取り方などを紹介2024.10.08
-
【助産師監修】生後1・2・3ヶ月ごとの授乳間隔・授乳回数の目安は?2024.09.17
カテゴリーランキング
AMOMAコラムについて
妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。
AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
その他のお問い合わせはこちらから
メールで問い合わせ