【助産師監修】妊婦が飲めるお茶は?緑茶はダメ? おすすめのノンカフェイン飲料
2018.08.17
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
タグをみる
妊娠中は、飲める物も限られ、何を選んで飲めばいいのか分からなくなってしまいますよね。水分補給も大切なこの時期。妊娠中控えた方が良いもの、おすすめの飲み物をご紹介します。
妊娠中は水分補給が大切!その理由は?
妊娠中は血液の循環量が増える
妊娠中は身体の水分量が妊娠前の20~30%、臨月には40%にも増加します。また、羊水の中で育つ赤ちゃんは体の水分量が90%に達するため、妊娠前以上に水分補給が大切です。
体温が高くなる
妊娠中は体温が高くなり、汗をかきやすいため意識して水分補給をすることが大切です。栄養素や酸素はママの血液を通して、おなかの赤ちゃんに運ばれていきます。
水分が不足すると、血液がドロドロになって栄養を溶かす働きがにぶくなります。栄養素や酸素をおなかの赤ちゃんに運ぶためには、水分を十分にとって、血液をサラサラにしておく必要があります。
水分不足は脱水・便秘の原因に
つわりで吐くことが増えると水分が奪われるので、脱水症状を防ぐため可能な限り水分を取るようにしましょう。
また、水分不足は便秘になりやすく、痔になる大きな原因となります。このようなことを防ぐためにも水分補給は大切です。
妊娠中は1日に約2リットルの水分が必要だといわれています。食事の時以外にも意識して水分を取るようにしましょう。
妊娠中に控えた方がいい飲み物は?
アルコール飲料(お酒)
妊娠中もお酒を慢性的に飲み続けると、おなかの赤ちゃんの発育不全や障害を引き起こす可能性があります。
また、アルコールの摂取が乳幼児突然死症候群(SIDS)の有害な危険因子であることが報告されています。
(研究・調査報告書「母親のアルコール利用と乳幼児突然死症候群、SIDS を除く乳児死亡」/滋賀医科大学社会医学講座公衆衛生学)
アルコールは胎盤を通じておなかの赤ちゃんに運ばれます。妊娠中にアルコールを大量に摂取することで、赤ちゃんが胎児性アルコール症候群(FAS)という障害を持って産まれる恐れもあります。
たとえ少量の摂取だとしても、「ここまでは飲んでも大丈夫」という明確な基準はありません。大切な赤ちゃんのために、やはり妊娠中はお酒は控えるべきでしょう。
カフェインの入った飲み物
アメリカの研究では、1日に200mg以上のカフェインを摂取すると流産や低出生体重の赤ちゃんが産まれる確率を高めてしまうという報告があります。
これは、カフェインをたくさん摂取すると胎盤への血流量が減少するためと考えられていますが、胎児の発育との関連性については今のところ明確な結論が出ていません。
200mg以下の通常摂取量にとどめておけば、過度に心配する必要はありませんが、コーヒー以外にも紅茶や緑茶、コーラ、チョコレートなどにもカフェインが含まれていますので摂りすぎには気をつけましょう。
禁忌ハーブの入ったハーブティー
ハーブティーはノンカフェインのものが多く、またハーブの持つ有効成分からも妊婦さんにぜひおすすめしたい飲み物の一つです。
しかし、中には妊娠中は禁忌・禁止(飲んではいけない)というハーブもありますので注意が必要です。
禁忌ハーブについては、妊婦さんは控えた方が良い禁忌・禁止ハーブ一覧に紹介していますので、参考にしてくださいね。
妊娠中におすすめのノンカフェイン飲料は?
たんぽぽコーヒー
たんぽぽの根を焙煎して作られたたんぽぽ茶。その香ばしい風味がコーヒーに似ていることから、たんぽぽコーヒーと呼ばれています。
ノンカフェインのため妊婦さんにも安心です。また、胃を丈夫にし、生活習慣病予防にもなるといわれています。
そのままで飲むのはもちろん、ミルクや豆乳を足してラテ風に飲むのもとても美味しくてオススメです。
グリーンルイボスティー
ルイボスは、南アフリカの一部の地域でしか栽培できないマメ科の植物です。
アフリカ原住民の部族が「不老長寿のお茶」として飲んでいたもので、ルイボスティーはノンカフェインの健康茶として世界中で親しまれています。
美肌や生活習慣病の予防、腸の調子を整え便秘を予防する効果も期待できます。
中でも非発酵のグリーンルイボスティーは発酵された通常のルイボスティーに比べて栄養成分を豊富に含んでいます。また、味も飲みやすく、妊娠さんだけでなく小さなお子さまにも安心してお飲み頂けます。
妊婦さん専用ハーブティー「マタニティブレンド」
妊婦さん向けにブレンドされたハーブティーは幾つかありますが、なかでもAMOMAのマタニティブレンドがオススメです。
多くの妊婦さんが「毎朝のすっきりが来ない」、「足がパンパンになる」という悩みを持っているようです。
そんなマイナートラブルをサポートするために、英国ハーバリストと妊産婦ケアの専門家が開発したノンカフェインのオーガニックハーブティーがマタニティブレンドです。
ハイビスカスやローズヒップなど、お腹の赤ちゃんにも安心できる8種類のハーブがブレンドされています。少し酸味があり、後味もスッキリ。綺麗なルビー色の飲みやすいハーブティーです。
いかがでしたでしょうか。妊娠すると味覚等がかわり、これまで飲んでいたものが飲めなくなった…と悲観している妊婦さんもいるかもしれません。
今までハーブティーを飲んだことがなかった方も、これを機にぜひ試してみてください。きっと新たな魅力に気づいてもらえると思います!
関連する記事
妊娠中にコーヒーはだめ?カフェインの赤ちゃんへの影響
【助産師監修】妊娠中の飲酒はなぜNG?胎児に与える影響は?
関連記事
■体の悩み
-
【医師監修】乳腺炎で発熱!病院に行くべき?症状・原因・対処法も詳しく解説2024.10.08
-
【助産師監修】白斑があっても、授乳して大丈夫? 取り方などを紹介2024.10.08
-
【助産師監修】生後1・2・3ヶ月ごとの授乳間隔・授乳回数の目安は?2024.09.17
カテゴリーランキング
AMOMAコラムについて
妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。
AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
その他のお問い合わせはこちらから
メールで問い合わせ