陣痛のツボ
出産準備

【助産師監修】陣痛のツボ!陣痛を促進したりやわらげるツボとは?

2023.01.24

Keiko Sakai

Mama writer

2016年7月生まれの男の子のママです。息子の笑顔がパワーの源!!色んな日があるけれど『毎日笑顔で』をモットーに、大好きなヨガを楽しみながら日々の育児も楽しんでいます。息子の成長を見守りながら、私自身も日々成長していきたいと思います♪

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

長い妊娠期間を経ていよいよ出産が近づいてくると、ママは待ちに待った赤ちゃんに会えるのが楽しみで仕方ありませんよね。

しかし、その前に乗り越えなければならないのが「陣痛」です。陣痛は今まで経験したことのない痛みであると一般的にいわれます。

そんな陣痛を少しでも早めたり楽にしてくれるツボがあればぜひ試してみたいものですよね。

そこで今回は、陣痛を促進させたり、陣痛の痛みをやわらげたりする効果が期待できるツボをご紹介したいと思います。

 

 

「陣痛」って一体なにもの?

陣痛

陣痛とは、言葉では表すことのできない壮絶なものであるといわれます。しかし、出産とはその陣痛を乗り越えなければならないもので、かわいい赤ちゃんに会う前の大きな試練でもあります。

そもそも陣痛とは、赤ちゃんを外に押し出そうとする際に子宮が収縮することで起こる痛みのことをいいます。

痛みには個人差があり、想像ほどの痛みはなかったというママもいますが、ほとんどのママは今までに味わったことのない強烈な痛みであると感じることでしょう。

陣痛にも「前駆陣痛」「分娩陣痛(本陣痛)」「後陣痛」など種類があります。

前駆陣痛

妊娠後期に起こるもので、少し痛みを伴う場合がある不規則な子宮収縮のことをいいます。痛みは生理痛に似ているともよくいわれます。

比較的夜中~明け方にかけてくることが多いようです。

前駆陣痛は分娩に向けての準備状態であるといわれますが、前駆陣痛がきたからといって必ずしもすぐに本格的な分娩陣痛が起こるわけではなく、長いと1週間ぐらい続く人もいます。

分娩陣痛(本陣痛)

陣痛に苦しむ女性

分娩時に起こる規則的な子宮収縮のことで、本格的な陣痛のことを指します。

10分おきの規則的な陣痛が分娩陣痛の目安ともいわれ、お腹全体が痛くなる人、下腹部が痛くなる人、腰痛がひどくなる人など痛みの場所や強さは個人差があります。

後陣痛

胎盤が出た後の産褥期にみられる子宮収縮のことで、「あとばら」ともいいます。

分娩が終わると子宮が急激に元の大きさに戻ろうとするために収縮します。分娩後の数日間にみられ、後陣痛自体は子宮の回復のために起きる生理的な現象です。

初産よりも二人目、三人目のほうが痛みは強くなる傾向があります。

ツボは神経を通して、内蔵と繋がっている!

陣痛は始まってから分娩が終わるまでずっと痛いわけではありません。

痛い時と痛くない時があり、子宮収縮に合わせてそれを分娩が終わるまで繰り返します。分娩が進むに連れて陣痛の痛みも強くなるのが一般的です。

身体には多くのツボがありますが、その中には陣痛に効くといわれるツボがあります。

陣痛のツボ

ツボは神経を通してして内臓とつながっているため、ツボを刺激することで症状を緩和したり、弱った機能を活発化させるといわれています。

押したからといって必ず陣痛が促進されたり、痛みが完全に消えたりするわけではありません。

ですが陣痛は体力と気力が必要です。ツボを押すことが少しでも分娩時の身体の負担を減らしたり、心を落ち着かせて前向きな気持になるための手助けになるかもしれません。

陣痛に苦しむ女性

三陰交(さんいんこう)

三陰交

三陰交とは、足の内くるぶしから指4本分上の位置・すねの骨の少し内側にあるツボです。

安産や陣痛促進に効果があるとされており、温めてあげることで痛みをやわらげるともいわれています。女性ホルモンを促す効果も期待できるため、産後の身体の回復にも良いとされています。

また、冷え性・生理痛や生理不順・更年期障害など婦人科系の悩みにも効果があることから、女性にとってぜひともおぼえておきたいツボです。

足湯や湯船につかって血流をよくしながら刺激するとより効果的です。ゆっくり、あまり強くない圧でゆっくり3~5秒かけて3回程度続けて押してみましょう。

太衝(たいしょう)

足のツボ

太衝とは足の甲にあるツボで、親指とひと指し指の間を、骨の谷間にそって足首側になぞると、骨の合流点のくぼみがあります。そのくぼみの場所が太衝です。

太衝も陣痛促進に効果があるとされています。不眠やイライラにも効果があるといわれているので産後にも活用できるツボです。

三陰交と同じく、冷え性・生理痛・更年期障害・むくみなどにも効果が期待できるとされているので覚えておくと役立ちそうですね。

早く陣痛を促したいからと、ゴリゴリ強く押すのはNGです。「少し痛くて気持ちいい」くらいの力加減で、足の甲に対して垂直に押します。3秒押して3秒離すような間隔で押してみましょう。

次髎(じりょう)

腰のツボ

お尻の割れ目の上・背骨の終わりに逆三角形のかたちの仙骨があります。その仙骨の骨の両脇に、へこみがたて4つに並んでいます。

その上から2番目のへこみに、次髎というツボがあります。左右対称に2箇所になります。腰にあるツボであることから、骨盤内の血行を良くし腰痛に効果があるとされています。

また、仙骨を刺激することでリラックス効果があるとされ、痛みをやわらげる効果も期待できるかもしれません。

次髎も生理痛や生理不順に効果があるといわれています。両手で腰を掴むよう親指を使い、少し強めにゆっくりと押して離すのを繰り返し3~5分ほど押してみましょう。

仰向けになりテニスボールなどをあてて身体の重みでツボを刺激するのもいいでしょう。

陣痛に備えておくべきこと

リラックスする妊婦

陣痛はかなりの体力・気力を使うものです。初めてのママはもちろん、出産を経験しているママにとってもやはり陣痛は毎回大変な場合が多いようです。

 

ですが、ママ達は陣痛のその先にある待ちに待った赤ちゃんとの出会いのために、痛みに耐えて陣痛を乗り越えられるはずです。

 

陣痛に備えておくべきことは、まずはしっかり体力をつけて呼吸法などで気持ちを落ち着かせておくことです。

 

 

安産ママのためにおすすめのアイテム

恐怖や緊張状態にあると、痛みを強く感じるそうです。リラックスして臨めるよう、力の抜き方・呼吸法を身につけるマタニティヨガや、股関節を柔らかくする体操を日頃からおこなうのもおすすめです。

そのほかアロマやハーブティーなど、自分なりの陣痛を乗り切るための方法を、出産の味方として備えておくと安心ですね。

ラズベリーリーフティー

欧米では「出産準備のためのお茶」としてラズベリーリーフティーが伝統的に活用されてきました。

妊娠8ヶ月から出産までの3ヶ月間、「1.2g」のラズベリーリーフティーを1日2回飲んだ妊婦さんは、飲まなかった妊婦さんと比べて出産がスムーズになったという結果が出ています。

 

▶ラズベリーリーフティーの詳細はこちら

バースサポート

お腹の中で大切に育んできた我が子と対面するために、多くの妊婦さんが何時間もの時間をかけて臨む命がけの出産。

バースサポートは「少しでもスムーズに早く出産したい!」と願う妊婦さんのためにマタニティアロマセラピストが実践してきたレシピを採用した出産用アロマオイルです。

▶バースサポートの詳細はこちら

カレンデュラオイル

乾燥させたカレンデュラ(マリーゴールド)の花びらを、ライスオイルとオリーブオイルにじっくり漬け込んで作った抽出油。

カレンデュラオイルは皮膚を保護し、潤いを維持して肌をすこやかに保ちます。会陰切開 を予防するための会陰マッサージにおすすめです。

 

▶カレンデュラオイルの詳細はこちら

関連記事:【助産師監修】1本で大活躍♡カレンデュラオイルの効果・効能・使い方

さいごに

今回ご紹介しました「陣痛にまつわるツボ」を覚えておくことも、陣痛を少しでも楽にするための心強い支えになるかもしれません。

自分に合った準備や対策をして、リラックスして出産に臨めるといいですね。

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■資格・免許
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