出産準備

会陰ケアに最適! カレンデュラオイルの効果・効能・使い方を紹介【助産師監修】

2023.01.30

監修 浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。オールアバウトでも執筆中。

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

みなさんはカレンデュラオイルをご存知でしょうか?妊娠中~産後の女性、また赤ちゃんにとっても嬉しい効果がたくさんあるカレンデュラオイル。 
 

1本あると何かと便利なカレンデュラオイルの効果や効能、使い方についてお話しします。 
 

カレンデュラオイルとは一体なに?

カレンデュラオイル:カレンデュラオイルとは?

カレンデュラ(マリーゴールド)は、南ヨーロッパが原産のキク科の植物で、日本ではキンセンカとも呼ばれるオレンジの草花です。 
 

カレンデュラオイルとは、カレンデュラを乾燥させてライスオイル、オリーブオイルなどの植物油に浸して、その成分をじっくり抽出して作られたオイルです。 
 

カレンデュラオイル

デリケートゾーンを守る保湿オイル
カレンデュラオイル

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カレンデュラオイルの効果・効能

効果効能①:皮膚の保護作用
 
皮膚には、体内の水分の蒸発を防ぎ、潤いのある肌を保つ保湿機能と、雑菌や化学物質などの外部刺激から体を守るバリア機能があります。 
 

保湿機能とバリア機能が失われてしまうと、皮膚の乾燥や肌荒れの原因になってしまいます。 
 

カレンデュラオイルには、その保湿機能とバリア機能を補う皮膚の保護作用があり、スキンケアに有効といわれています。 
 

効果効能②:殺菌、抗炎症作用

カレンデュラオイル:殺菌抗炎症作用

カレンデュラの花びらには、損傷を受けた皮膚や粘膜の修復を促すカロテンや、殺菌作用のあるタンニンやカレンデュリンが含まれています。 
 

さらにたんぱく質やコラーゲンの代謝を促して、細胞の再生を助ける働きがあるとされています。 
 

そのため、傷ついた皮膚にカレンデュラオイルを塗ると、皮膚の創傷の治癒促進を助けてくれる効果が期待できます。 
 

効果効能③:血液循環の促進作用

カレンデュラオイル:血液促進作用

カレンデュラには、発汗や利尿作用があるといわれています。これは、カレンデュラが持つ血液循環の促進作用により体のめぐりがよくなり、発汗、利尿を促すからです。 
 

カレンデュラオイルには、血流を改善させることで、体内に溜まった老廃物の排泄を促すデトックス効果があるのです。 
 

効果効能④:解熱、鎮痛作用

カレンデュラには、解熱鎮痛薬として知られるアスピリンと似た成分が、少量含まれています。そのため、関節炎やリウマチ、痛風などの炎症を和らげる外用薬として、利用されることがあります。 
 

カレンデュラオイルの使い方

カレンデュラオイルは1本あれば、会陰マッサージ、乳頭マッサージ、痔の対策など万能に使うことができます。

▶動画で紹介されている、カレンデュラオイルはこちら

 
 

会陰マッサージに使用

会陰マッサージ600

会陰マッサージは、妊娠後期に入ってから定期的におこなうことで会陰がよく伸び、裂傷になりにくくすることができます。 
 

もし裂傷がおきても小さくすみ、産後の回復も早くなるので、お産前後の女性にはぜひ知っておいてほしいマッサージです。 
 

またカレンデュラオイルは、会陰を湿潤させ伸びをよくさせるだけでなく、会陰切開の傷や産後の痔などの痛みの緩和にも有効なため、デリケートな肌のケアに最適なオイルといえます。 
 

 
 

乳頭マッサージに使用

乳頭マッサージ600

まだ授乳を一度も経験していないと、乳頭はあまり伸びません。乳頭の形や長さには個人差があるため、赤ちゃんが強い力で突然吸うと亀裂や浮腫み、痛みが出ることがあります。 
 

そのため、妊娠中から乳頭マッサージをしておくと、伸びがよくなり裂傷になりにくくすることができます。赤ちゃんにとっても、吸いやすいおっぱいになり、一石二鳥です。 
 

さらに、できてしまった傷にも直接塗ると治りが早くなります。 
 

 
 

産後の痔の対策に使用

カレンデュラオイル:痔の対策

妊娠中や産後は、痔がおこりやすくなります。妊娠中に大きなお腹で圧迫されて血の巡りが悪くなることや、分娩中のいきみで痔になってしまうのです。 
 

飛び出した痔をそのままにしておくと、痛みが強くなるので、入浴後などにカレンデュラオイルで滑りをよくして、優しく戻してあげるとよいでしょう。 
 

 
 

赤ちゃんのオムツかぶれに使用

カレンデュラオイル:赤ちゃんのオムツかぶれ

赤ちゃんはよくうんちをするので、オムツかぶれをおこしやすいです。また、1度下痢をおこすとなかなか回復せず、オムツかぶれの原因となってしまいます。 
 

そんな赤ちゃんのオムツかぶれにカレンデュラオイルを塗ると、皮膚を保護、治癒促進効果があります。また、天然の鎮痛作用があるので、ヒリヒリ感を和らげてくれるでしょう。 
 

ただ、カビ菌が原因でかぶれをおこしているカンジタ性のおむつかぶれの場合もあるので、なかなか治らない、ひどくなるなどの場合は、小児科を受診しお薬を処方してもらいましょう。 
 

産後の手あれ対策に使用

カレンデュラオイル:産後の手あれ

産後は、赤ちゃんのお世話で頻回に手洗いをおこなうので、手あれをおこしやすくなります。手洗い後にそのまま保湿しないと、皮膚の保湿機能やバリア機能がどんどん失われてしまいます。 
 

もし、ひびやあかぎれができてしまったら、その部位に直接塗っても効果的です。 
 

カレンデュラオイルは1本で大活躍!

カレンデュラオイル:最後

カレンデュラオイルは、ただ皮膚を保湿するだけでなく、殺菌、消炎作用や鎮痛、血流促進作用もあるので、回復を助け、元の状態に戻してくれる効果が高いです。 
 

妊娠中や授乳中の皮膚は、デリケートになっているため、トラブルがおこりやすいので、ぜひ天然のお薬であるカレンデュラオイルで、皮膚を守ってあげてください。 
 

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浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
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心理カウンセラー
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■資格・免許
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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心理カウンセラー
産婦人科医
牛丸敬祥
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日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
■専門分野
産婦人科医

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