【助産師監修】子育て中のイライラに効く!今すぐできる解消法3選
2018.10.16
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
タグをみる
子育て中のママは、ホッと一息つく暇もないくらい毎日育児に家事にと大忙しですね。ついイライラして子どもに当たってしまったり、ご主人とケンカをしてしまったりという事はありませんか?
「ついきつく叱ってしまい、そのあと自己嫌悪に陥ってしまう。」「いつも笑顔のママが一番いいのはわかっている、でも、このイライラ止められない!!」
そう思っているママも多いのではないでしょうか。今回は、子育て中のイライラの原因とおすすめのイライラ解消法をご紹介します。
子育て中のイライラの原因は?
ましてや、家事や仕事など子育て以外の事もしなければならない中で、ストレスが溜まらない、イライラしないというママはほとんどいないと思います。
以下は、子育て中のママがストレスを感じてしまう主な原因です。
- 自分の時間がない
- 家事が思うように進まない
- 対人関係(義両親・ママ友など)がうまくいかない
- PMSなど産後のホルモンバランスの変化
- 夫が家事・育児に協力的でない
- 夜泣きが続いて眠れない
- 子どものイヤイヤ期
上にあげたこと以外にも多くの要因が重なりストレスを感じてしまうママが多くいます。沸点が低くなっているのが、産後であり子育て中のメンタルなのです。
そして、そのストレスを解消することが難しいということも、子育て中のママのイライラをさらに増大させる原因となっています。
子育て中のイライラ解消法3選
「最近ストレスがたまっている」「すぐカッとなってしまう」、そんなママにおすすめの今すぐできるイライラ解消法をご紹介します。
おもいっきり泣く
【泣く事の効果】
最近、思いっきり泣いたのはいつですか?思いっきり泣いて涙を流すことは、ストレス発散にはとても効果的です。
涙を流すことで自律神経のストレスや緊張を支配する交感神経が優位な状態から、リラックスや安らぎを促す副交感神経が優位な状態に切り替わるという仕組みです。
産後、母親になってから涙もろくなったという方も多いと思いますが、これは実は、産後の育児ストレスと関係があるともいわれています。
出産直後などは、急激なホルモンバランスの影響によっておきるマタニティブルーにより涙もろくなるという事があります。
「泣く事=ストレス発散」の関係は、育児中のママが涙もろくなることによって体が自然にストレスを発散させようとしているという事かもしれませんね。
【効果的な泣き方】
ただ、涙を流すだけでは、ストレス発散にはなりません。ストレスに効果がある涙は、感動や悲しみによる感情が動いたときに出る涙です。
子どもが寝た後の時間に泣ける映画や本を読んで泣くのもいいですね。
アロマを生活に取り入れる
【アロマの効果】
つい、カッとなってしまったり、イライラが抑えられないときにはアロマの香りが効果的です。
植物から抽出されるエッセンシャルオイルは、一つ一つに数十から数百もの様々な芳香成分が含まれています。鼻から取り入れられた香り成分は直接、脳の中心、大脳辺縁系に伝わります。
この大脳辺縁系は喜怒哀楽の感情やストレスと深い関係があるため、ストレスを感じやすい育児中のママにアロマはおすすめです。
【アロマの取り入れ方】
アロマと聞くと、特別な機器が必要になるのではないか?と思われがちですが、ディフューザーやランプが無くても気軽に取り入れることができます。
小さなお子様がいるご家庭では、専用の機器にお子様が手を触れてしまうなどの心配があるかと思います。
しかし、下記のような方法であれば安心して気軽にアロマを取り入れることができますので、ぜひお試しください。
- ハンカチやティッシュに垂らして香りを嗅ぐ
- お風呂の湯船に垂らしてアロマバスに
- お湯を入れたコップに垂らして香りを嗅ぐ
イライラする前に深呼吸をする
【深呼吸の効果】
深呼吸をするとたくさんの空気が脳に行き、リラックスするときに働く副交感神経が優位に立ち、脳に「リラックスしなさい」という刺激を与えることができます。
また、呼吸は普段私たちが生きていくうえで無意識のうちに行っていることですが、意識して行う事でストレスの解消や体の代謝がよくなります。
肩こりの改善や疲労回復にも効果があるといわれています。
子育て中のママはなかなか自分の時間が取れずにストレスを発散することが難しい場合が多いですね。
しかし、深呼吸であれば、いつでもどこでも手軽にできますので、“イライラ前のひと呼吸”をぜひ習慣にしてみてくださいね。
【正しい深呼吸のしかた】
- 肺にたくさん空気を入れるイメージで、鼻から大きく息を吸います。
- 無理をしない程度に数秒息を止めます。
- ゆっくり「ハーッ」と言いながら息を吐きます。
お子さまを叱りそうになる前、イラッとしてしまう前にするのが効果的です。その他、1日の終わり、就寝前に行うことで、気分がリセットされ睡眠の質がよくなります。
ただ深呼吸をするだけでも効果がありますが、上で紹介したアロマなどリラックスする香りを嗅ぎながらの深呼吸もおすすめです。
「イライラしない子育て」と言う言葉をよく耳にすることがありますが、イライラせずに子育てをするのはなかなか難しいことです。
でも、ほんのちょっとしたことで、そのイライラを抑えることができたら、子育ては今まで以上に楽しいものになるのではないでしょうか。
関連記事
■体の悩み
-
【医師監修】乳腺炎で発熱!病院に行くべき?症状・原因・対処法も詳しく解説2024.10.08
-
【助産師監修】白斑があっても、授乳して大丈夫? 取り方などを紹介2024.10.08
-
【助産師監修】生後1・2・3ヶ月ごとの授乳間隔・授乳回数の目安は?2024.09.17
カテゴリーランキング
AMOMAコラムについて
妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。
AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
その他のお問い合わせはこちらから
メールで問い合わせ