赤ちゃんの心と体

【助産師監修】赤ちゃんの歯磨き~虫歯にならないために~

2019.02.27

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

赤ちゃんの生え始めた小さなかわいい歯を見ると、成長を感じ、嬉しい気持ちになりますよね。乳歯のケアは、赤ちゃんの頃からとても大切です。

虫歯にならないためにも、赤ちゃんの歯磨きのポイントを押さえておきましょう。

赤ちゃんの歯磨きはいつから?方法は?


歯が生え始める前からお口の中のケアを心がけることで、親子共に歯磨きに慣れてスムーズにステップアップしていくことができます。

どのようにケアをしていけば良いのか、月齢別のケア方法をみていきましょう。

生後0〜6ヶ月ごろ(乳歯が生える前)

最初の乳歯が生える前から、授乳や離乳食のあとに赤ちゃんの口の中や周りを綺麗にしてあげる習慣をつけると良いでしょう。清潔なガーゼなどをママの小指に巻いてやさしくぬぐってあげましょう。

生後8〜9ヶ月ごろ(前歯が生え始める)

歯が生え始めたら赤ちゃん用の歯ブラシを使って歯磨きをスタートするのが理想的ですが、慣れないうちはガーゼや綿棒でぬぐってあげれば十分です。

夜間の授乳後や食後は、湯冷ましや麦茶を飲ませて食べかすをすっきりさせるのも◎。歯が2本になったら歯ブラシの使用を考えましょう。

生後9ヶ月〜1歳4ヶ月ごろ(上下の前歯が生え揃う)

1歳ごろになると、上下4本の前歯が生え揃います。この頃までに親子で歯ブラシを使った歯磨きに慣れておくと良いでしょう。寝る前に1本ずつ丁寧に磨いてあげます。

子供用のフッ素入り歯磨き粉をほんの少し使うのもおすすめです。歯磨きの後は口をぬぐってあげましょう。

赤ちゃんが歯磨きを嫌がるときは?


毎日歯磨きをしていても、どうしても嫌がってしまうときもあるでしょう。歯磨きを嫌がる時の対処法をいくつかご紹介しますので、試してみてくださいね。

歌いながら磨く

歯磨きの時間を楽しい雰囲気にすることが重要です。好きな歌や幼児向けの「歯磨きの歌」などを歌いながら歯磨きすると、親子で楽しみながら歯磨きすることができます。

おもちゃや絵本を活用する

歯磨きが好きになるよう、大好きなぬいぐるみや人形に歯磨きをしているところを見せてあげます。歯磨きの絵本を読み聞かせてあげてもいいですね。

歯磨きができたらとにかく褒める

嫌がりながらも歯磨きができたら、「えらいね!」「上手にできたね!」などとたくさん褒めてあげましょう。達成感を感じてもらうことも大切です。

歯磨き後のご褒美を用意する

歯磨きが終わったあとにご褒美がもらえる!と思えば頑張れることも。ご褒美シールを貼らせたり、美味しい味のついた歯に良いジェルやタブレットなどを用意してあげるのも良いでしょう。

赤ちゃんが虫歯にならないためにできることは?


乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質(ぞうげしつ)が薄く柔らかいため、虫歯になりやすいといわれています。

生え変わるからといって歯磨きをおこたり虫歯になってしまうと、永久歯にさまざまな悪影響を及ぼしてしまうため、乳歯の虫歯予防はとても大切です。

赤ちゃんが虫歯にならないためにできることとしては、以下のようなことがあげられます。

毎日の歯磨き習慣をしっかり身につける

虫歯を予防するには、最低1日1回、就寝前の歯磨きを身につけさせることが大切です。

大人の虫歯菌が赤ちゃんに移らないようにする

虫歯菌は生まれたての赤ちゃんの口の中にはいません。虫歯になってしまう多くの原因が、大人から虫歯菌がうつってしまうことです。

食べかけを与えない、大人が使ったスプーンや箸で食事を与えない、赤ちゃんの口にキスをしないように心がけましょう。

また、パパやママも定期的に歯科検診を受け、虫歯がない状態を保つようにしましょう。

食生活に気をつける

甘いものやダラダラ食べは虫歯の原因になります。頻繁に甘いおやつやジュースを与えることは避け、間食は時間と量を決めるようにしましょう。

仕上げ磨きは大きくなっても続けて

大きくなって自分で磨けるようになっても、どうしても子供は磨き残しができてしまいがちです。仕上げ磨きをさせてくれるうちは、大きくなっても続けていきましょう。

虫歯を予防できるだけでなく、親子のスキンシップにもなります。


いかがでしたでしょうか。赤ちゃんの頃からしっかり歯のケアをすることは、健やかな口内環境でこれからの人生を送る大切な一歩となります。

決して無理強いはせず、お口の中を綺麗にする喜びを知ってもらえるように、親子で楽しく歯磨きをしてくださいね。

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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
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