赤ちゃんの心と体

【助産師監修】赤ちゃんの後追いはいつからいつまで?

2019.02.15

Keiko Sakai

Mama writer

2016年7月生まれの男の子のママです。息子の笑顔がパワーの源!!色んな日があるけれど『毎日笑顔で』をモットーに、大好きなヨガを楽しみながら日々の育児も楽しんでいます。息子の成長を見守りながら、私自身も日々成長していきたいと思います♪

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

「ママの姿が見えなくなると大泣きする」「ママの後をずっとついてくる」といった赤ちゃんの後追い行動。

成長の証でもあり嬉しく思う反面、ママにとってはとても大変でストレスに感じてしまう場合もあるかもしれません。

そもそも赤ちゃんが後追いをする意味や原因、いつからいつまでの行動なのか、後追いの対処法はあるのかなど、まずは「後追い」についてしっかりと理解を深めておきましょう。

赤ちゃんの後追いとは?


赤ちゃんの後追いとは、ママの姿が少しでも見えなくなると不安になって大泣きしてしまう、ママを探し回るといった行動のことをいいます。

赤ちゃんは生後3ヶ月くらいまでは視力も弱く、周りをあまり認識できていないといわれています。

それが成長と共に周りがどんどん見えるようになると、ママの顔を認識するようになり、他の人との区別がつくようになります。

知能も発達してきますので、赤ちゃんはママを「特別な存在」と思うようになります。そのママの姿が見えなくなると赤ちゃんはたまらなく不安になり後追いをするようになります。

赤ちゃんの後追いの原因は?


生後6ヶ月を過ぎてくると、赤ちゃんも「ママ」を認識する力がついてきます。その為、いつも一緒にいる特別な存在であるママの姿が見えなくなると不安になってしまいます。

ママがその場を離れてしまうと、「またすぐに戻ってくる」ということがまだまだ小さな赤ちゃんには理解できません。

ママが「どこかに行ってしまう」「もう戻ってこない」という風に感じてしまい、赤ちゃんはとても不安になってしまうことが後追いの原因と考えられます。

赤ちゃんの後追いはいつからいつまで?


赤ちゃんの後追いはいつからいつまでの行動なのでしょうか?

一般的には生後8~10ヶ月頃から始まる赤ちゃんが多いといわれています。そしてだいたい1歳半頃には落ち着いてくる場合が多いようです。

成長と共に赤ちゃんも記憶力が付いてきますので、ママがその場を離れても「またすぐに戻ってくる」と理解できるようになれば後追いもしなくなります。

1歳前後になると歩き出す赤ちゃんもいますので、歩けるようになると視界や行動範囲が広がります。

ママを追いかける事もできるしママ以外にも興味を持つようになることで後追いがなくなることもあります。

しかし、後追いも個人差が大きいものなので、生後6ヶ月頃から始まる赤ちゃんもいれば、1歳半を過ぎてもなかなか後追いをやめない赤ちゃんもいます。

赤ちゃんが人見知りやハイハイをするようになると後追いが始まった、というように「人見知り」「ハイハイ」「後追い」は始まる時期が重なる場合も多いです。

赤ちゃんが後追いをしない場合は?


赤ちゃんが後追いをしないとママは少し不安に思うかもしれませんね。

実は赤ちゃんのなかには後追いをしない子もいます。後追いは赤ちゃんの性格や環境がとても大きく影響するといわれています。後追いをしないのには以下のような理由が考えられます。

1人遊びやおもちゃが大好き

1人で遊ぶことやおもちゃが大好きな赤ちゃんは、遊ぶのに夢中になっていてママが少しその場を離れても気付いていない場合があります。

性格がとてもマイペース

とてもおっとりとしていたりマイペースな赤ちゃんは、ママがいなくなっても不安な気持ちが出てくるまで時間がかかったり、待っているうちにすぐにママが帰ってきて後追いしない場合もあります。

ママやパパ以外に同居している人がいる

ママやパパ以外にも祖父母や兄妹など一緒に暮らしている人が多い環境では、後追いをしない場合があります。

ママがいなくても常に誰かが近くにいて赤ちゃんが不安になることがない、家族が多いとママだけを特別と思わなくなる、などの理由が考えられます。

赤ちゃんの後追いの対処法


赤ちゃんの後追いが始まるとママは何をするにも大変です。後追いを経験したママたちは一体どのようにしてこの大変な時期を乗り切ったのでしょうか?

多くのママが実践している「後追いの対処法」をご紹介したいと思います。

赤ちゃんに声掛けをする

少しその場を離れる時に、赤ちゃんに「ちょっと待っていてね」「すぐに戻るからね」と声掛けをしてあげましょう。

毎回声掛けを続ける事で、言葉自体の意味は分からなくても声掛けがあれば「またすぐにママは戻ってくる」と赤ちゃんも少しずつ理解できるようになってきます。

ドアは開けっ放しにする

トイレやお風呂、家事をする時はドアを開けっ放しにしておきましょう。ママの姿が見えるようにしておけば赤ちゃんも安心します。

ドアを開けっ放しにする事に抵抗があるママもいるかもしれませんが、一時的なものであると割り切ってぜひ実践してみて下さい。

抱っこ紐やおんぶ紐を活用する

どうしても家事や何かしなければいけない事がある場合は、抱っこ紐やおんぶ紐をぜひ活用してみて下さい。

少し大変かもしれませんが、ママのしたい事ができて赤ちゃんもママと一緒にいられるのでお互いにメリットはあります。

家事の手を抜いてみる


家事を完璧にこなそうとせず、少し手を抜くのも対処法の一つです。

後追いはずっと続くものではないので、その間は少し家事の手を抜いて赤ちゃんを優先するといった気持ちで過ごしてみましょう。

赤ちゃんの後追いは成長の証


後追いが始まると家事をすることはもちろん、ママはトイレに行くことすら本当に大変になります。

私も息子の後追いが激しくて、トイレはいつもドアを開けっ放しにしていたり、洗濯物を干したりご飯を作る時は抱っこ紐を使っていたことを思い出します。

その時は毎日大変だったなと思いますが、後追いは一時的なものです。後追いが大変でストレスに感じてしまうこともあるかもしれません。

しかし、後追いは赤ちゃんの立派な成長の証でもあります。

対処法をうまく活用しながら、ママ自身の気持ちに余裕を持つようにして、今その時期にしか見られない赤ちゃんの行動を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
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