【助産師監修】赤ちゃんの寝かしつけ。赤ちゃんが一人で寝るのはいつから?
2019.03.05
Yoneco Oda
Mama writer
2010年生まれと2016年生まれの姉妹を育児中のママです。おっとりマイペースな姉と、好奇心旺盛でパワフルな妹。姉妹でも性格の違う二人の様子に、子育ての新鮮さや面白さを感じている今日この頃です。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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赤ちゃんがなかなか寝てくれなくて、毎日の寝かしつけが大変!というママも多いのではないでしょうか?
赤ちゃんは眠りが浅く、睡眠リズムが未発達なため、大人のようにスムーズに眠りにつくことが難しいです。
日々、赤ちゃんの寝かしつけを頑張るママのために、赤ちゃんの寝かしつけの方法、赤ちゃんが一人で寝られるようになる時期はいつからかについてご紹介します。
赤ちゃんが寝るための環境づくりから!
赤ちゃんがスムーズに寝られるようになるには、まず赤ちゃんを取り巻く環境を整えることも大切です。
日中はたくさん遊ばせる
夜になると疲れて自然と眠くなるように、日中はたくさん遊ばせましょう。天気の良い日にはできるだけ外遊びをしましょう。
日中に太陽の光を浴びると、夜間にメラトニンというホルモンの分泌が盛んになるので睡眠の質が良くなります。
お昼寝をさせすぎない
お昼寝は夕方5時頃までには済ませるようにしましょう。夕方遅くまで寝てしまうと、夜の就寝時間が遅くなってしまいます。
また、お昼寝の時間が長すぎると、夜の睡眠に影響してしまいますので、個人差はありますが、1歳以降の赤ちゃんなら、お昼寝は1日に1〜2時間くらいを目安にしましょう。
就寝前は興奮させない
テレビやゲーム、パソコン、スマートフォンなどの画面から発するブルーライトを浴びると脳を覚醒させて興奮してしまいます。寝る前には赤ちゃんに見せないようにしましょう。
また、兄弟ではしゃいだり、就寝時にパパが帰宅し興奮してしまうと寝つきが悪くなることも。就寝前は静かに過ごせるよう心がけましょう。
眠くなる寝室にする
寝るときは照明を消して、カーテンを引いて部屋を暗くしましょう。
赤ちゃんが真っ暗を怖がる場合は、天井照明の常夜灯ではなく、足元辺りに小さなライトを置いて、一晩中つけておいてあげるといいですよ。
テレビやラジオは消し、隣の部屋から音が漏れてこないようにして静かな環境にしましょう。
部屋の室温は、20〜22度くらいが赤ちゃんの睡眠にとっては最適です。厚着をさせすぎて汗をかいていないか、寒すぎていないかをチェックしてあげてくださいね。
睡眠リズムを整える
毎朝決まった時間に起きて、夜は決まった時間に寝るという睡眠のリズムを整えましょう。
起床時間を決めた方が、リズムが整いやすいといわれていますので、できれば朝は7時までに起こして朝日を浴びることで赤ちゃんの体内時計を朝型に変えていきましょう。
赤ちゃんを寝かしつける方法
赤ちゃんが寝るための環境が整ったら、赤ちゃん自身に「寝る時間だ。」と身体で覚えてもらうための「眠る前の習慣」を作りましょう。
これは「入眠儀式」とも呼ばれており、赤ちゃんの月齢や個性に合わせて色々な入眠儀式があります。
そして、就寝前にすることの順番を決めて、その流れをルーティン化しましょう。
例えば「夕食→歯磨き→入浴→着替える→入眠儀式→消灯」のような就寝前の作業の流れを作り、いつもだいたい同じ時間に行うようにします。
赤ちゃんは次に何をするかが分かると安心します。毎日の眠る前の習慣が身体になじむと生活のリズムが生まれ、眠りやすくなりますよ。以下に代表的な入眠儀式をご紹介します。
絵本の読み聞かせ
添い寝やお膝の上に座らせてあげたりして絵本を読んであげましょう。絵本を読んでいる間、赤ちゃんはママやパパが自分と一緒にいてくれるという安心感でリラックスできます。
音楽や子守歌
安眠効果のあるCDを聞かせたりママやパパが子守歌を歌ってあげましょう。単調なリズムの繰り返しでテンポのゆったりとした曲がおすすめです。
安眠グッズ
眠る時に赤ちゃんと一緒に過ごす安眠グッズを持たせてあげましょう。お気に入りのぬいぐるみやタオルケットなどが近くにあれば赤ちゃんは安心できます。
大好きなママや母乳の匂いがついていると、さらに安心感が高まりリラックスできますよ。
ベビーマッサージ
低刺激のマッサージオイルを使って赤ちゃんを優しくマッサージしてあげましょう。
ママやパパの手のぬくもりを感じることで赤ちゃんは落ち着きリラックスできます。血流も良くなって体が温まるので眠気も出てきますよ。
スキンシップをとる
赤ちゃんは暗い部屋の中では不安になり怖さを感じてしまいます。不安感で眠れなくなっている時は「心配ないよ。」と教えてあげましょう。
抱っこをしたり、背中をトントンしたり、お腹に乗せてラッコ抱きをしたりするなどスキンシップを取りながら寝かしつけてあげましょう。
ママやパパの体温や心音を感じることで安心して眠ることができます。
入眠儀式で大切なのは、効果のあった方法を毎日続け、時間をかけて定着させていくことです。
毎日続けることで、赤ちゃんに就寝前のルーティンがなじんでスムーズな眠りにつくことができるようになりますよ。
赤ちゃんが一人で寝るのはいつから?
添い寝をしないと寝てくれなかったり、寝かしつけに時間がかかると「いつになったら一人で寝てくれるのかな・・・。」と思ってしまいますよね。
寝かしつけが必要なのはいつまでなのかというのは、正確な時期は決まっていません。
一般的には、一人寝をさせるのならママがそばにいないと寂しくなる感情が十分に芽生えるまでの生後5〜6ヶ月頃までにともいわれています。
しかし、夜間の授乳や、夜間には乳幼児の体調が変化しやすいということを考えると、1歳頃までは親が側で寄り添うことが理想的です。
赤ちゃんにはそれぞれ個性がありますので、布団に入るとすぐに眠れる子もいれば、しばらくはママやパパに甘えたくなる赤ちゃんもいます。
寝かしつけをする時間が親と子の貴重なコミュニケーションタイムになりますので、甘えたい、一緒にいたいという目の前の赤ちゃんの気持ちを一番に考えてあげてくださいね。
それでも、ママが寝かしつけが辛いと感じる場合には、「寝かせなくちゃ!」とママのほうが急ぎ過ぎている場合もあります。
そういう時は、先にも紹介したように、赤ちゃんが寝るための環境を見直してみましょう。
就寝前のルーティンを作り、生活のリズムが整えば、夜泣きも減り、赤ちゃんが安眠、熟睡できる回数が増えてきて、自然と一人でも寝られるようになるかもしれません。
赤ちゃんがなかなか寝てくれないと、ママもついイライラとしてしまいがちですが、赤ちゃんは敏感にママの気持ちを感じとってしまいます。
ママもリラックスした気持ちで赤ちゃんに寄り添い安心させてあげましょう。
最初は手探りかもしれませんが、いろいろな入眠儀式を試してみて、赤ちゃんが眠ることは楽しいと思えるように優しく教えてあげてくださいね。
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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