赤ちゃんの心と体

【助産師監修】1歳1ヶ月の赤ちゃん、離乳食や体の成長について

2018.05.21

ことまま

Mama writer

2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

1歳のお誕生日が過ぎた赤ちゃん、そしてママとパパ、おめでとうございます。産まれてからのこの1年を振り返ると、我が子は驚くほど成長しており、感慨深いものがありますよね。

この記事では、1歳1ヶ月になった頃の赤ちゃんがどんな風に成長しているのか、離乳食や成長についてご紹介します。

1歳1ヶ月の赤ちゃんの成長

歩き始める子が増えてきます

1歳前後から、歩けるようになった赤ちゃんが多いようです。1年前はねんねしかできなかったのに、日々の成長に驚かされますよね。

周りに歩ける赤ちゃんが増えてくると、まだ歩いていない赤ちゃんのご両親は不安になるかもしれません。

でも、赤ちゃんひとりひとりに、それぞれの個性に合わせた成長があります。少しも歩かなくてやきもきしたけれど1歳半を過ぎて急にすたすた歩き始めた、という例もあります。

手が器用に動かせるようになってきます


上手に歩けるようになると、興味のまま自由に動いて、色々なところを触るようになります。開けてほしくないタンスや引き出しを開けて中身を散らかす赤ちゃんもいます。

また、食べ遊びをはじめ、埃をつまんだり、外では土をいじろうとしたり・・・と不潔なこともしたがるかもしれません。パパやママとしては頭の痛いところ。

でも、これも脳の発達に必要な刺激なのです。危険がないかは常に目配りが必要ですが、可能な範囲で、赤ちゃんの興味を邪魔しない見守りをしてあげられるといいですね。

1語文も話せるように

「マンマ」「ブーブー」「ワンワン」など、意味のある言葉をいくつか話せるようになる赤ちゃんも多くなってきます。

0歳の頃からそれらしい喃語(なんご)を話していた赤ちゃんもいるかもしれませんが、それぞれの言葉が意味するものを理解して発していることが大きな成長の一歩です。

大人のように正確に意味をつかんで話すことはまだできませんが、言い直させたり訂正させたりする必要はありません。

また、単語を発することはできるけれど、パパやママと上手にコミュニケーションが取れるまでにはまだまだ時間がかかります。

意思の疎通がうまくできずお互い歯がゆいこともあるかもしれませんが、積極的に赤ちゃんの言葉を聞き、返事をしてあげるとともに、大人からも話しかけてあげましょう。

1歳1ヶ月の離乳食

完了期を迎える子も


1歳を過ぎると離乳食完了期を迎える子も出てきます。完了期とは「パクパク期」ともいわれる時期。

手と口を連動させて食べたり、口の中で左右に食べ物を動かしたり、歯茎でかんだりできるようになります。

だいぶ大人に近いものを食べられるようになっていますが、一緒のメニューというわけにはいきません。食材が大きすぎたり固すぎたり、味付けが濃すぎたりしないように気を付けましょう。

積極的に手づかみ食べをさせたり、スプーンやコップを持たせたり、少しずつチャレンジしていきましょう。

食べむらが出ることも


離乳食の進み方にも個人差があるので進みが遅くても問題ありません。その子に合ったスピードで進めましょう。この頃になると、時間帯や日によって食べむらが出てくることもあります。

赤ちゃんの自我が育ち、味や食感の好みを自覚しはじめているためです。好き嫌いだけでなく、「むら食い」「ばっかり食べ」に頭を悩ませるパパママもいますが、時期的なものなのであまり気にしないで。

食べられるものは少しずつ増えていくので、色々な食材に触れさせて抵抗感を和らげていきましょう。

足りない栄養を補食でとる


赤ちゃんは1回に食べられる量が少ないため、食事で足りない栄養は間食で補うことが必要です。栄養面も考え、甘いお菓子よりは果物、イモ類、乳製品といったものを選びましょう。

1歳1ヶ月の赤ちゃん生活

外遊びをしましょう


身体が自由に動かせるようになるこの頃の赤ちゃん。家の中の遊びだけでは物足りなくなってきます。ママに無理のない範囲で、お天気の良い日は外遊びの機会を持てるといいですね。

ボール遊びは、家の中でも外でもできるおすすめの遊びです。パパやママの方にボールを転がすと、相手が受け止めて返してくれる。

たったそれだけのことですが、子どもはいろいろなことを学んでいます。

睡眠リズムを一定にしていきましょう


1日の睡眠時間は、お昼寝も併せてトータル12~14時間くらいが理想的です。

お昼寝は1回に絞り、長く寝過ぎないように注意するとともに、朝は日光を浴びさせ、睡眠のリズムを毎日一定にするよう心がけましょう。

夜泣きは減ってくる頃ですが、体力もついてきているので、遊び足りないときや、昼間受けた刺激が大きかったときは夜中にぐずることもよくあります。

1歳1ヶ月の赤ちゃんの育児を楽しもう


1歳1ヶ月の赤ちゃんについて、いかがでしたか?毎日色々なことができるようになる赤ちゃんの姿に、感動の毎日かもしれませんね。

もしかすると、「うちの子遅れているのでは・・・?」と不安になったパパママもいるかもしれませんが、ここで紹介した赤ちゃんの様子は、あくまでも目安です。

目に見えてわかりやすく発達する赤ちゃんもいれば、外からは成長が見えにくい赤ちゃんもいます。でもゆっくり確実に大きくなっています。

心配事があるときは専門家に相談することも大切ですが、あまり焦らず、その子の個性を見守っていきましょう。

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浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
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