【助産師監修】赤ちゃんを沐浴する仕方~お風呂前の準備や注意点~
2017.12.15
Shun
Mama writer
お調子者でわんぱくな息子の育児奮闘中の30代ママです。育児や家事に協力的な夫に助けられながら、毎日楽しく過ごしています。仕事で疲れた日も、保育園にお迎えに行くと駆け寄ってきて抱きついてくる姿に癒されています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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生まれたばかりの赤ちゃんは新陳代謝が活発で、発汗量は成人の2倍と多いため、皮膚を清潔に保つことが必要です。
初めての新生児の沐浴は難しいと感じる方も多いと思いますが、コツを掴めば手早く簡単に行うことができます。
沐浴の仕方
肌がデリケートな生後1か月くらいまでは、ベビーバスを使用しましょう。沐浴は、授乳直後を避けて赤ちゃんの機嫌や体調がいつもと変わらないことを確認してから始めます。
沐浴中は手が塞がってしまうため、お風呂に入れる前に、着替えやタオル、石鹸やガーゼなどの沐浴グッズを準備しておくようにしましょう。
冬ならば室温を少し高めにし、お風呂上りの湯冷めを防ぎます。赤ちゃんは大人よりも気温の変化に敏感なので、室温のチェックは大切です。
お湯の温度は赤ちゃんの体温より少し高めの38度くらいが適切です。沐浴の時間は5分~10分くらいにしましょう。
新生児の沐浴に必要なもの
◆ベビーバス
試用期間が短いため、レンタルを利用する方法もあります。バスルームの床に置くタイプや、キッチンのシンクにはめ込むタイプ、空気で膨らませるタイプ等があります。
◆洗面器
顔を拭いたり、上がり湯をかけたりするときに便利です。
◆ソープ
肌に刺激の少ないベビーソープを使用します。固形のものもありますが泡が出るポンプタイプのものが主流です。
◆沐浴剤
お風呂のお湯に溶かして、そのまま体を洗うことができます。すすぐ必要がないタイプもあり、沐浴に慣れていないママの強い味方です。
◆沐浴布
赤ちゃんの体をくるめる大きさの布を用意します。
◆ガーゼハンカチ
顔や体を洗うために使います。
◆湯温計
慣れないうちは、湯温を確認しながら行うことをおすすめします。
◆バスタオル
吸水性が良く、赤ちゃんの肌に優しい素材のものを用意しましょう。
◆爪切り
自分の爪で素肌を傷つけてしまう赤ちゃんもいます。こまめに爪をチェックし、短く切り揃えましょう。
◆バスチェア
内湯に入る頃になると便利なグッズです。ママが体を洗っている時に座らせます。新生児のうちは必要ありませんが、早めに準備しておくと良いでしょう。
上手な沐浴の仕方
毎日の沐浴をスムーズに行うために必要なコツをまとめました。
◆事前に着替えを用意する
肌着とベビーウェアを重ねて袖を通し、前を開いた状態で置いておくと沐浴後の着替えが楽になります。新しいオムツも広げて用意しておくと良いでしょう。
◆頭と腰をしっかりと支える
最初は足からゆっくりとお湯に入れます。頭と腰の後ろをしっかりと手で支え、滑り落ちないようにしましょう。
◆汚れの溜まりやすい部位を丁寧に洗う
首、わき、股、くびれた部分には特に汚れが溜まりやすいため、丁寧に優しく洗ってあげましょう。
◆湯上りはしっかりと水分を拭き取る
お風呂から出た後には、水滴が残らないようにしっかりと全身を拭きます。体が濡れたまま衣服を着ると、体温が下がる原因にもなります。
◆水分補給を忘れずに
服を着せた後は、湯冷ましを与えたり授乳を行い水分補給をしましょう。赤ちゃんは沐浴中も汗をかいています。脱水症状には注意が必要です。
新生児の沐浴はなるべく日中に
日中は気温が安定するため、生後1ヶ月ぐらいの新生児の時期の沐浴は15時くらいまでに済ませるのが良いと言われています。
しかし、最近は室内の気温も自由にコントロールできるようになってきたため、室温を暖かく保つことができれば夜間に沐浴を行っても問題はありません。
パパが帰ってくるのを待ってから沐浴させようと決めているママも多いでしょう。夜遅い沐浴は遅寝遅起きに繋がるのでなるべく避けたいところですが、生活リズムが安定していない時期であれば22時くらいまでならば沐浴しても大丈夫です。
睡眠のリズムができあがる1歳までにはお風呂に入る時間を早くし、21時くらいまでには眠ることができるようにしましょう。
沐浴後はしっかりと保湿を
沐浴をすることにより、もともと少ない赤ちゃんの皮脂がお湯で流れてしまいます。沐浴後には、クリームやオイルを使用して肌を保湿しましょう。
デリケートな赤ちゃんの肌にも使える植物由来のマッサージオイルなら、安心して沐浴後の保湿ができます。沐浴後に、ベビーマッサージをしてあげるのも、親子のスキンシップにもおすすめです。
ママの爪は短く切り、赤ちゃんの体を傷つけないように注意しましょう。沐浴後の新生児の肌は特に柔らかくて傷つきやすくなっているので気を付けてくださいね。
新生児の沐浴は家族と協力して
準備するものや注意することが多いため「できるかしら……」と不安になるママも多いと思います。しかし、コツを掴み回数を重ねることで沐浴にも慣れてきますよ。
パパやおじいちゃん、おばあちゃんと協力しながらスムーズで楽しい沐浴を目指しましょう。新生児の赤ちゃんの体を隅々まで触ってみると、新たな発見や感動があるはずです。沐浴は、家族の絆を深める最初のステップとも言えるでしょう。
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管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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