赤ちゃんのおむつかぶれ~原因・症状・対策について~
2018.09.19
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
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低月齢の赤ちゃんや、月齢に関わらず暑い季節にはどうしてもおむつかぶれが起こりがちですが、キレイなお尻に赤い湿疹ができるのは見ていて可哀想ですよね。
今回はどうしておむつかぶれが起きるのか、その原因や対策、治療法についてご紹介します。
おむつかぶれの原因
うんちやおしっこには消化酵素やアンモニアなどが含まれるため赤ちゃんの肌には刺激が強く、回数が多いとかぶれやすくなります。
また、むれた皮膚がおむつでこすれたり、おしりを拭く物理的刺激によってさらに炎症を起こしやすくなります。
うんちが柔らかい時、また汗をかきやすい夏場は特におむつかぶれになりやすいので注意が必要です。
また股関節が硬い赤ちゃんもおまたが広がらず太ももが接触して赤くただれる事があります。時々股関節を広げて風を通してあげてください。
おむつかぶれの症状
最初は皮膚がうっすら赤くなる程度ですが、悪化すると肛門の周りやふとももの付け根などおむつがあたるところに、赤い湿疹ができます。
さらにひどくなると皮膚がジュクジュクになり、排便時やおむつ替えの時に痛がって泣いてしまうこともあります。
おむつかぶれには保湿が大切!
症状が軽い時のおむつかぶれ対策
皮膚が少し赤くなる程度の場合は、おうちでケアしてあげると良くなります。おむつが濡れたらすぐに取り替え、清潔を保ちましょう。
おしりふきなどで拭くと悪化してしまう可能性があるので、ぬるめのシャワーなどでお尻を洗い流してあげると良いですよ。
お湯を含ませたコットンやガーゼで優しく洗ってあげるのも良いでしょう。外出時には、魔法瓶にぬるま湯を入れて持ち歩く方法もあります。
洗った後は柔らかいタオルやコットンでこすらずに水分を拭き取り、よく乾かします。
そして、おしりを清潔にしたあとは、赤ちゃん用のクリームやワセリン、ベビーオイルなどの保湿剤で肌を保護しましょう。保湿剤は肌を刺激から保護し、バリア機能を高めます。AMOMAでは「肌のガードマン」と言われる「カレンデュラオイル」をおすすめしています。
症状が進んだ時の治療法
炎症が広がっていたり、ただれてしまった場合はすぐ皮膚科や小児科へ行きましょう。
症状が比較的軽い場合は亜鉛化軟膏という薬を処方されます。症状がひどい場合は、弱いステロイドが入った塗り薬が処方されます。
こすらず、軽くたたき込むように塗ってあげましょう。
おむつかぶれに似た病気「カンジダ皮膚炎」
色々なケアをしてもなかなか治らない場合は、「カンジダ皮膚炎」の可能性があります。
かびの一種であるカンジダ菌が皮膚に感染して炎症を起こす「カンジダ皮膚炎」は、おむつかぶれと間違えられることが多い病気です。
おむつに触れていないくびれやしわ部分にもでき、薄皮が剥けたり赤いぶつぶつができたりします。おむつかぶれの治療とは異なるため、なかなか治らない場合は早めに病院へ行きましょう。
低月齢の頃はうんちやおしっこの回数が多く、おむつ交換も大変ですが、なるべくこまめにおむつを交換してお尻の清潔を保ってあげましょう。
おむつ交換をするときは、赤ちゃんの目を見て話しかけたり、お腹や脚をマッサージする等、スキンシップをとりながらできるといいですね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
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