乳腺炎

母乳が出すぎるママ必見!母乳分泌過多症の原因と対策

2024.10.08

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

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意外と悩んでいる人が多い「母乳過多(母乳分泌過多症)」

出ないよりいいと思われがちですが、赤ちゃんが飲める量よりも多くの母乳が作られるため、乳房がパンパンに張って乳腺炎になりやすくなったり、ぽたぽたと勝手に垂れてきたりなどの困りごとにもつながります。
 
赤ちゃんにとっても、母乳を飲むときにうまく飲めずにむせてしまう/吐いてしまうことにもつながります。
 
周囲に理解してもらいづらい母乳過多ですが、その原因と自分でできる対策をお伝えします。

母乳過多(母乳分泌過多症)とは

母乳過多とは

新生児の時は赤ちゃんが飲める量よりも作られる量が多く、母乳が余りがちになることがあります。

しかし、2~3ヶ月と月齢が進んで赤ちゃんがたくさん飲めるようになっても飲み残しがあり、いつまでも母乳が余っている状態のことを母乳過多といいます。

母乳パッドを1時間に1回程度替える方は母乳過多です。

母乳過多の原因

母乳過多の原因

乳腺が発達している

母乳過多の一番多い原因が、乳腺が発達していて母乳が出やすいなど、ママの体質によるものです。
乳腺が沢山ある人を「高密度乳腺」といい、その人も分泌過多になりやすいです。
 
約10%の方が高濃度乳腺と言われており、欧米と比べると日本人は高濃度乳腺の割合が高いです。
 

オキシトシン反射が強い

オキシトシン反射(催乳反射)とは、赤ちゃんが乳頭に吸い付くときにオキシトシンというホルモンが分泌されることで、乳房にある母乳を外に押し出す反射作用のことです。
 
赤ちゃんが簡単に母乳を飲めるよう手助けをしてくれる作用ですが、強すぎると赤ちゃんが飲みきれないことがあります。
 

搾乳のしすぎ

おっぱいの張りを和らげるために搾乳をしすぎていませんか?搾乳をし過ぎるとおっぱいに母乳がなくなってしまいます。
 
そして、なくなった母乳を作ろうとして、さらに母乳過多になってしまう可能性もあります。搾乳をすること自体は大丈夫ですが、やりすぎないように注意しましょう。
 

高プロラクチン血症

母乳過多は、高プロラクチン血症という病気が関係していることもあります。母乳過多の方の中には脳の直下の脳下垂体から分泌される母乳促進ホルモン(プロラクチン)が高い方が多いです。
 
このプロラクチンの血中濃度が高すぎると、母乳過多やほかにも様々な症状が出てくることもあり、まれに下垂体に腫瘍ができていることもありますので、気になる方は念のために、かかりつけのお医者さんに相談するとよいでしょう。
 

母乳過多に効く5つの対策

ハーブティーの活用

ハーブティー
母乳の分泌を調整する方法の一つとして、ハーブティーを飲むのも有効です。

そのセージ茶やぺパーミントティーは母乳の分泌を抑えるといわれており、ヨーロッパでは昔から卒乳・断乳の時に用いられてきました。
 
セージペパーミントがブレンドされたハーブティーもあり、母乳の分泌を抑えたい授乳期ママにおすすめです。

ハーブティーは身体に優しく作用するので、薬を飲むことには抵抗がある方にもおすすめです。
 
AMOMAでは、助産師とメディカルハーバリストとの共同開発で、効果にこだわってハーブをブレンドしたハーブティーを扱っています。

乳管が細かったり、母乳がドロドロしていて巡りが悪いことでおっぱいが詰まっている方はミルクスルーブレンド、母乳の出が良すぎるから母乳量を調節したかったり、卒乳・断乳をしたい方はミルクセーブブレンドがおすすめです。
 

母乳のつまりや乳腺炎ケアにおすすめのハーブティー

約60%のママが経験している「つまり」や「チクチク」のトラブル。
その悩みから生まれたのが「ミルクスルーブレンド」です。
 
トラブルにアプローチする6種のハーブを1杯に凝縮しています。
 
95%のママが「友人にもすすめたい」と回答しており、「これがないと乳腺炎がこわい!」といったお声も多くいただいています。

ミルクスルーブレンド

つまりやチクチクを感じる方にミルクスルーブレンド

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卒乳・断乳を考えている方や、母乳量を減らしたい方におすすめのハーブティー

ヨーロッパで昔から母乳量をセーブしたいママに使われてきたセージとペパーミントをメインに、全5種のハーブを授乳ケアの専門家と共にブレンドしました。

原料は、英国オーガニック認証または農薬を使用せずに栽培したハーブをブレンドしています。

「これがなかったら断乳できなかった」というお声もいただいている商品です。

ミルクセーブブレンド

母乳過多や卒乳時に起こるトラブルミルクセーブブレンド

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圧抜きをする

まだ赤ちゃんが生まれたばかりか、月齢が小さく需要と供給のバランスが悪い時期は、搾るよりも2~3割ほど圧を抜きましょう。
母乳分泌過多症

<圧抜きの方法>
1. 両手を左右の脇の下にあて乳房を押し上げます。

2. 乳輪の周りから親指と人差し指で体の内側の方に押し、乳頭の中心に向けて指の腹と腹を合わせます。

おっぱいをしごくようなやり方はNGです。乳腺を痛めてしまい、熱を持ってかえって悪化する場合があります。

 

授乳後にしぼりきらない

おっぱいは搾れば搾るほど、余計に母乳が作られ乳房が張ってしまいます。圧抜きと同じように、乳輪のすぐ外側から内側に押すように、少しずつ搾乳しましょう。
ある程度搾らずに残しておくのも、分泌を抑える一つの方法です。
 

ゆっくりと冷却

母乳が出ない人は温めて、出過ぎる人は冷やします。しかし、氷などで急激に冷やすと今度は母乳が出なくなってしまうこともあるので、ゆっくりと冷やすことが大切です。
おすすめはペパーミント湿布です。
 
ペパーミント冷湿布イラスト

ペパーミントおしぼりでの冷却方法

冷水が入った洗面器に、ぺパーミントの精油を5、6滴垂らし、何本か冷たいおしぼりを作ります。おしぼりを5~6本用意して、ジップロックなどに入れて冷蔵庫に用意しておくとよいでしょう。

授乳後もまだ張っていたり、熱がある場合には、このおしぼりをおっぱい全体に被せて冷却します。
 

脂っこく糖質が多い食事は控える

母乳過多の人は、乳腺炎にもなりやすいもの。高脂肪な食事や糖分が多いお菓子、ジュースなどはできるだけ控えましょう。
 
和食が基本ですが、特に青菜(ほうれん草、小松菜、春菊など)をおひたしなどで食べて血液をさらさらに保つように意識して召し上がってください。
 
かけがえのない授乳期間、乳腺炎などの辛い授乳トラブルに悩まないためにも、ぜひできることから始めてみてくださいね。
 
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浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
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日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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