【助産師監修】授乳中のアルコール摂取は絶対ダメ?飲酒する際に気を付けること
2019.07.30
Mei Kamo
Mama writer
2013年2月生まれの男の子のママです。おしゃべりな息子と同じくおしゃべりなパパと3人でにぎやかに暮らしています。大好きなアーティストさんの音楽や大好きなDisneyを聞きながら、毎日楽しく育児に奮闘中です☆
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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育児中のママの中には、お酒が好きだけど妊娠してから我慢している、というママも少なくないと思います。授乳中はアルコールを絶対に摂取してはいけないのでしょうか?
アルコールを飲むことで赤ちゃんに出る影響と、どうしても飲みたくなった場合の注意点をお伝えします。
■授乳中のアルコール、赤ちゃんへの影響は?
発達に影響が出ることも
ママがアルコールを摂取してからアルコールが抜けない間に授乳すると、赤ちゃんの脳や身体に障害や発達の遅れが見られることがあります。
そして赤ちゃんが低身長・低体重になってしまったり、学習障害を引き起こしてしまったりといったことにつながることもあるようです。
赤ちゃんにアルコール中毒の症状が出ることも
授乳中のママがアルコール摂取をすることで、ママの血中アルコール濃度とほとんど同じ濃度の母乳を赤ちゃんが飲むことになります。
ママがどれくらいの量を、授乳前のいつ飲んだのかによっては、赤ちゃんが多量摂取することになります。
赤ちゃんの消化器官はまだまだ未熟なのでアルコールをうまく分解することができません。その結果、アルコール中毒の症状が出ることもないとは言いきれないのです。
ママの母乳が出にくくなることも
授乳中にアルコールを飲むと、母乳をつくる働きをするホルモンの分泌量が減ってしまうといわれてます。
母乳をつくっているホルモンが分泌されにくくなるので、母乳の量も減ってしまい母乳不足につながることが考えられます。
■授乳中にアルコールを飲む際に気を付けること
そうはいってもストレスのかかる子育て中、どうしてもアルコールを飲みたくなってしまうこともあると思います。
そんな時は、以下の注意点をよく守り、赤ちゃんへの影響を最低限にとどめるよう工夫しましょう。
事前に搾乳しておき、しばらく直接与えない
授乳中にアルコールを飲む場合、アルコールが抜けきるまでは授乳を控える必要があります。母乳だけで育てている場合は事前に搾乳をするなどの準備をしておきましょう。
アルコールを飲んでから抜けるまでの間は事前に搾乳した母乳を与え、その時につくられた母乳は搾乳して処分すると良いですね。半日経ちしっかり抜けきってから母乳を与えるよう気を付けましょう。
ただアルコールに弱い人や半日たっても酔いの状態がある場合は一日様子をみて控えたほうがよいです。
ビール1缶は少し多いくらい
授乳期間中、時々アルコールを飲むのであれば1日の目安量はビール1缶以内が好ましいとされています。1缶全部を飲んでしまうと少し多いくらいです。
アルコール耐性は人によって違いますから、この量を目安に自分で調節できると良いですね。
久しぶりにお酒を飲む場合はアルコールに弱くなっていることもあるので注意しましょう。アルコールは依存性もあるので出来れば授乳期間中は赤ちゃんの事を考えて飲まないほうが賢明です。
ノンアルコール飲料は表記をよく確認して
アルコールを飲むのを控えてノンアルコール飲料で我慢しているママもいるかもしれませんが、ノンアルコール飲料の中には1%未満ではありますがアルコールが含まれているものもあります。
授乳中だからアルコールを摂取したくないというママは、表記をしっかり確認してから飲むようにしましょう。
授乳のタイミングを考えて楽しんで
生まれて間もない赤ちゃんのママは授乳の間隔が短いですよね。そして母乳から栄養をたくさん摂っている時期でもあります。
もちろんストレスを溜めるのは良くないですが、いずれ授乳は間隔が空くようになり、そして終わるときがきます。
授乳中でも結婚式などお酒の席に呼ばれることもあると思います。
乾杯の一口だけつけそれ以降はあまりアルコールを飲みすぎず、パパや周囲の方に協力をしてもらいながら上手にアルコールと付き合えると良いですね。
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
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