助産師が教える!一人目と二人目、母乳の出の違い
2024.10.08
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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一般的には、一人目よりも二人目のほうが母乳の出はよくなる傾向があります。
その理由は、一人目と比べて育児のストレスが少ない、また一度授乳を経験しているので乳腺が開きやすくなったという事があげられます。
母乳の出がよくなった場合はよいのですが、逆に二人目で思うように母乳が出ない、おっぱいが張らない…という相談も最近多くなってきています。
■一人目と二人目、母乳の出が違う原因は?
1.二人目までの出産で間が空き(4年以上)、年齢が上がって疲れやすくなった。
2.上の子の世話が多く、ゆっくり授乳をしている時間がない。(年子や2学年ぐらいの差)
3.昼寝が出来なかったり、一人目よりも産後動かなければならないことが増えた。
4.母乳が出ていても、足りているか不安でついついミルクを足してしまう。
5.上の子の世話で水分を十分に飲む暇もなく、ゆっくり食事を食べる暇がない。
6.お風呂でもゆっくり温まる事ができず、カラスの行水になってしまう。
7.預ける事が増えミルクを足してしまったら母乳の出が悪くなってしまった。
二人目で母乳の出が悪いなぁと感じているママさん、心当たりはありますでしょうか?一人目と二人目で年齢が空くのは仕方ありませんが、簡単にできる対処法があるのでご紹介します。
初めは母乳が出ていたけど、4ヶ月くらいたって急に出が悪くなったという方はコチラ⇒「産後4~5ヶ月の母乳不足の原因と対処法」を参考になさってください。
■一人目と二人目、母乳の出の違い対処法
温かい物を飲んで、すぐ横になる
睡眠不足は母乳が出にくくなる原因になりますので、疲れたらすぐ横になってください。30分仮眠をとるだけでも、母乳の出をよくするプロラクチンというホルモンは分泌されます。
温かいスープや、母乳に良いハーブティーを飲んだらすぐ横になるという習慣をつけるとよいでしょう。
体を冷やさない
冷え対策は出来ていますか?母乳は血液からできているので、血流が悪くなると母乳の出に影響を与えます。夏でも冷房に当たっていると、思っている以上に体は冷えているものです。
ストールを巻いたり、5本指の靴下をはくなど、季節を問わず身体を温める習慣をつけましょう。ゆっくりお風呂に入る時間がなければ、フットバスをしながら授乳をするのもおすすめです。
二人目は、一人目の時よりも周囲からのケアが少なくなってきてしまいますので、うまく周囲の方にも協力を仰いでいきたいものですね。
母乳の出方は、同じママでも一人目、二人目、三人目と、それぞれ違うようですね。その時々で正しい母乳ケアを行って、快適な授乳ライフを過ごしていただければと思います。
母乳不足の詳しい対処法⇒「母乳が出ない!?助産師直伝~母乳量を増やす7つの方法~」
授乳トラブルに悩まれている場合⇒「乳腺炎・うつ乳・白斑の予防ーとるべき食事や熱が出た時の対処法ー」の記事なども合わせてご参照下さい。
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妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。
AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
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