【助産師解説】母乳を飲めているサインって? 母乳量の目安と月齢ごとの適正体重
2024.10.09
ことまま
Mama writer
2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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育児に色々な悩みや不安はつきもの。母乳育児をしているママにとって一番初めに経験するのが「母乳は足りているのか?」という心配かもしれませんね。
この記事では、母乳育児をしているママにとって分かりやすいサインを紹介します。
赤ちゃんの飲む量や回数の目安
新生児の胃の容量は約30~50ml、生後1ヶ月の乳児になると、約90〜150mlといわれています。
大さじ数杯程度の量ですぐにお腹がいっぱいになってしまうので、赤ちゃんはこまめに何度も母乳やミルクを飲みます。
新生児の場合、3時間おきに1日7-8回というのが回数の目安です。
母乳が足りているかどうかを見分ける方法
だいたい○mlということは分かっても、母乳を直接赤ちゃんにあげている場合、ミルクと違ってどれくらい飲めたか測ることができませんよね。
特に生まれたばかりの赤ちゃんと新米ママのペアだと、飲むのも飲ませるのも初心者同士。
必死で授乳したのはいいけれど、本当に足りているの?この子はちゃんと飲めているの?と不安になってしまうママは多いようです。
母乳量が足りているサイン
母乳が足りているということは、赤ちゃんのお腹が満たされていて、脱水にもなっていないということ。下のような赤ちゃんの様子がヒントになります。
・1日に7-8回は母乳を飲んでいる
(月齢が進むと減少します)
・授乳中、ごくごく飲みこむ音が聞こえる
・機嫌が良い
・皮膚に弾力があり、顔色も良い
・1日に、色のうすい尿が6~8回ある
・1日に、3~8回の便をする(月齢が進むと減少します)
・体重が発育曲線に沿って増えている
母乳量が足りないサイン
一般的には、「足りているサイン」の逆の状態、と考えていただければわかりやすいですね。ただし、赤ちゃんによってかなり個人差があります。
不機嫌さの原因は母乳不足だけとは限りませんし、暑い時期は汗をかくのでおしっこの回数が少なくなったり、便の回数や固さが変わったりする可能性もあります。
あくまでも参考と考えてくださいね。
・いつまでもおっぱいに吸い付いて離れない、離すとすぐに泣く
・授乳中に不機嫌になったり、吸っている途中で乳首を離して泣いたりする
・授乳から3時間空かずに泣いてしまう
・おしっこの回数が少ない
・うんちの回数が少ない、硬い、苦しそうにいきんでいる
母乳量が不安な時は体重をチェック
とはいえ、赤ちゃんの様子を冷静に判断するのは難しい、と感じる方も多いと思います。そんな方に一番わかりやすいのは、赤ちゃんの体重でチェックする方法です。
体重が着実に増えていれば、母乳が足りていると判断できます。
● 生後1~3ヶ月:25~30g
● 生後4~6ヶ月:20~25g
● 生後7~9ヶ月:10~20g
● 生後10~12ヶ月:7~10g
一般的に、1日当たりこれくらい体重が増えていれば安心。ただし、完全母乳育児の赤ちゃんは、少し増え方が少なめになることもあるようです。
新生児の体重については以下の記事も参考にしてくださいね。
【助産師監修】母乳育児中、新生児の体重増加の目安は?体重が増えないときは?
母乳が足りていない時はどうしたらいい?
AMOMAで実施したアンケートによると、「出産後、母乳で育てたい」と考えている妊婦さんは約90%。
しかし実際は、約69%のママが「吸っているのに、母乳が出ない」「母乳は出ているが十分な量が出ない」と、母乳不足に悩んでいます。
母乳は吸わせれば吸わせるほど分泌を増やすことができるので頻回授乳がおすすめです。
また、母乳は血液から出来ているので、身体が冷えていると、血のめぐりが悪くなり、乳腺にも血液が流れにくいため母乳が出にくくなってしまいます。
そのため、水分をしっかりと取ることもおすすめしています。AMOMAでは授乳期の方のためにミルクアップブレンドやミルクスルーブレンドといったハーブティーをおすすめしています。
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赤ちゃんがおっぱいを吸っているのに母乳が出ないことでお悩みの方はこちらの記事で対策を詳しく紹介しているので併せてご確認ください。
関連記事:【助産師監修】母乳が出ない時はどうしたらいい? 出を良くする7つの方法
母乳量の不安、一喜一憂しないで
体重は、数字で評価することができるのでとても分かりやすい指標。とはいえ、おしっこやうんちの前後、おっぱいを飲んだ前後でも数十グラム体重が変化します。
でも、体重増加の目安はあくまでも「平均」です。数日単位、週単位で考えましょう。体重計を持っていないママも、ショッピングモールや百貨店、赤ちゃん用品店の授乳室で測ることができます。
大人用の体重計に赤ちゃんと一緒に乗って大体の体重を割り出したりすることもできます。
母乳育児を楽しもう
母乳育児をしているママにとって、母乳量が足りているのかは大きな心配事のひとつである場合が多いようです。
私事ですが、筆者は産後1ヶ月間、母乳のことばかり考えてしまい、育児を楽しむこととは程遠い毎日でした。
読者の皆さんには、不安でいっぱいにならず、笑顔で母乳育児を楽しんでいただけたらいいな、と思います。
不安な時は、産院の医師や助産師、地域の保健師、小児科医などに遠慮なく相談しましょう。ミルクの足し方など、具体的なアドバイスをしてもらうことができます。
関連記事
母乳が出ない!?母乳量を増やすための助産師直伝7つの方法
【助産師監修】母乳育児を諦める前に!母乳不足を解消する方法
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妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。
AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
産婦人科医
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出産当日から1日3杯くらい飲み続けています。
生後1週間くらいでミルクを出さなくてもおしっこが10回以上出るようになり、生後2週間の助産院での体重計測でも、母乳のみでいけるとお墨付きをもらいました!
これから赤ちゃんが飲む量も増えると思うので、毎日飲み続けようとおもいます。