私の卒乳体験談〜こうして卒乳できました〜
2019.09.03
Yoneco Oda
Mama writer
2010年生まれと2016年生まれの姉妹を育児中のママです。おっとりマイペースな姉と、好奇心旺盛でパワフルな妹。姉妹でも性格の違う二人の様子に、子育ての新鮮さや面白さを感じている今日この頃です。
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授乳中のママならいつかは迎える卒乳・断乳。卒乳・断乳には人それぞれのタイミングがあると思います。
赤ちゃんがおっぱいを欲しがらなくなるまで待って自然に卒乳する、ママの復職や赤ちゃんの入園などの状況に合わせて計画的に断乳するなど。
二人の娘の卒乳を経験したライター自身の卒乳体験談をご紹介します。
長女の卒乳体験談(1歳1ヶ月)
とにかく辛かった授乳期間
出産後に悩まされたのが授乳です。
切迫早産で2ヶ月間入院していた私は、母乳の出を良くするためのマッサージは厳禁、母乳の出に関する知識はほぼゼロの状態で出産を迎えました。
その頃は、誰でも産めば母乳は自然に出るものと思っていました。
ですが、実際はそううまくはいきませんでした。
娘が乳首をくわえている時間が長かったり(長くて30〜40分)、飲み終えたと思って離すと泣きだして眠ってくれなかったり・・・。
いつまでも泣き続け眠ってくれず、朝を迎えることもありました。そして、何よりも体重の増加が思わしくないことから自身の母乳不足に気がつきました。
母乳の量が少ない上に、詰まりが起こりやすく、たびたび乳口炎にかかり、猛烈な乳房の痛みに襲われるはめに。
母乳の出がピークの頃には1週間に1、2回は詰まっていました。
私の周囲には母乳の詰まりのトラブルで悩む人も少なく、大変さを理解してもらえなかったのが辛かったです。
母乳は出ない→なのに詰まる→おっぱいが腫れる→体力的に辛い→気持ちも落ち込む...。
こんなサイクルを毎月のように繰り返していました。
長女の授乳期間は、ただただしんどい、辛かったという記憶しかありません。
育児を楽しむ余裕もなく正直、今すぐにでも卒乳してしまいたかったです。
1年間だけと決めて授乳
検診でも母乳不足を指摘され、積極的にミルクを足すことになりました。長女は2:8くらいの割合の混合育児になり、ほぼミルクで育っていきました。
「これで母乳で育てていると言えるのか・・・。」、「詰まるのも辛いし、もう止めてしまいたい・・・。」という思いも幾度となく持ちました。
ですが、「少しでもいいから母乳を飲んで育って欲しい!!」という私の自己満足のような意地のような気持ちが勝って、1年間だけ授乳を続けようと決心しました。
すると不思議な事に、ただただ苦痛だった授乳も、日にちを切ったことで多少気持ちが楽になりました。
繰り返す母乳トラブルには「詰まってもいつかは解消するし、この状態が一生続くわけじゃないから大丈夫!」と開き直った事で、トラブルに対して一喜一憂する事も無くなりました。
やがて母乳量のピークを過ぎ、長女の月齢が進むにつれて母乳が詰まる回数も減少していき、少しずつ子育てを楽しめるようになっていきました。
長女の意外な行動から、1ヶ月延長に
こうして迎えた長女の誕生月の1週間前。
その頃には授乳回数は、お風呂上がりの1回だけになっていて、少し前から長女には「もうすぐおっぱいとバイバイするよ。」と伝えていました。
長女は言葉の意味を理解できているのかいないのか、授乳タイムよりも遊ぶことに夢中になっていました。
「おっぱい飲むよー。」と声を掛けても、私のところに寄ってこないのが日常になっていました。
私といえば「おっぱいに興味ないんだな。そりゃそうだよね。出ないおっぱいを散々無理やり飲まされてきたんだもんね。これならいつでも卒乳できるよ。」と寂しいような、ホッとするような気持ちになっていました。
しかし、その日はいつものように定位置に座ってスタンバイしようとしていると・・・「ん?」膝に温かいぬくもりが・・・。
娘が私の膝に手を置きニコニコしながらこちらを見上げているではありませんか!まるでおっぱいちょうだいと言っているようでした。
そして、それからの長女は、毎回授乳タイムになると自ら寄ってくるようになったのです。あんなに呼んでも来ない子だったのに!
まだ言葉は話せませんでしたが、もうすぐ卒乳するということを長女は理解していたのかもしれません。
内心、娘には私の意地に付き合わせてしまったという申し訳なさもあったので、この行動は予想外でした。
おっぱいを欲しがってくれる娘のあまりの愛おしさに1年間と決めていた授乳期間を1ヶ月延長することに決め、1歳1ヶ月に卒乳しました。
卒乳後はおっぱいを欲しがって泣くこともなく、夜も穏やかに就寝。
私のおっぱいも初日は張りましたが、大きなトラブルになることもなく、スムーズに卒乳ができました。
次女の卒乳体験談(1歳5ヶ月)
よく出る母乳で憧れの完母に
次女は早産で予定よりもかなり早く生まれたために低体重児でした。
病院の先生に「小さく生まれた子には母乳が一番の栄養。」と言われたことを信じて、入院中からせっせと搾乳をして母乳の出が良くなるよう努めました。
そのためか、新生児の頃から母乳の出は順調になり、まさに溢れるように出ました。次女も飲む意欲が強い子だったので、ゴクゴクと音を立てながら飲んでくれました。
念のために用意していた粉ミルクはほとんど出番はなく、哺乳瓶の代わりに必要になったのは、飲み残した母乳を搾乳するための搾乳器でした。
気がつくと、長女の頃には想像もできなかった憧れの完全母乳になっていたのです。
長女の頃と同様に、乳口炎、乳腺炎にもなりマッサージにも通いましたが、2回目ということもあってか前回ほどの辛さはなかったです。
食事の後や、詰まりそうな時には詰まり予防のハーブティーも飲んでいました。
突然の授乳拒否・・・そして卒乳
小さかった娘もよく飲み、よく寝、ぐんぐん成長していきました。
おっぱいが大好きで、就寝前は必ず授乳をしてそのまま寝てしまうというのが入眠儀式になっていました。
そのため、1歳での卒乳は難しいと感じていて「母乳の出もいいし、2歳頃まで続けてもいいかな。」という気持ちで過ごしていました。
1歳5ヶ月の頃、いつものように就寝前の授乳をしていました。
片方のおっぱいを飲んですでにウトウトしかけていた娘にもう片方のおっぱいを飲ませようとしたところ、「ブンブンッ!」とおっぱいを拒否。
寝ぼけているのかと思いもう一度、乳首を含ませようとしたらさらに激しく拒否。
泣きながらのけぞって嫌がるので、止むなくベッドに下ろすとそのまま寝てしまいました。今までなかった娘の行動にあっけに取られる私・・・。
翌日の就寝前も授乳を試そうとすると、泣いて嫌がる娘。代わりに抱っこをしてあげると安心しきった様子で眠りにつきました。
ここで初めて卒乳したのだと分かりました。娘が自然におっぱいを必要としなくなるのは、成長の証。
いいことだと分かってはいるけれど、その時は突然の出来事すぎて戸惑いと寂しさを感じました。
今となっては、小さかった娘を大きく成長させてくれたおっぱいは、十分に役目を果たしたからもうバイバイする時期だったのだと理解しています。
授乳・卒乳を経て思うこと
私にとっては、子育ての最初の試練(!?)にも思えた授乳期間でした。
ですが、卒乳して思うことは、母乳を飲んで元気に育ってくれた子供達への感謝、自分の母乳で育てることができたことへのありがたさです。
トラブル続きだった授乳期間ですが、いざ終わってしまうと寂しく懐かしく感じるものです。
卒乳間近で母乳を欲しがるようになった長女、突然に卒乳してしまった次女のように姉妹でも卒乳のかたちは全く違いました。
卒乳はママや赤ちゃんの数だけ、様々な進め方やタイミングがあるので、赤ちゃんの様子を見ながら無理なく進めることが大切ではと感じています。
これから卒乳を迎える方、卒乳にチャレンジ中という方、どんなママも赤ちゃんもお互いが納得のいく卒乳ができるといいですね。
この体験談が少しでも参考になれば幸いです。
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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