【助産師監修】夜間授乳はいつまで続く?授乳間隔や夜間の授乳方法について
2024.10.08
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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赤ちゃんが夜中におっぱいを欲しがる…自然なこととはいえ、ママは寝不足になったり、いつまで続くのかと途方に暮れてしまうこともありますよね。
夜間授乳でお悩みの方、ぜひ参考にしてみてください。
夜間授乳はいつまで続くの?
生後すぐは頻回授乳
生まれてまもない赤ちゃんが夜中でも何度もおっぱいを欲しがるのは自然なこと。母乳育児を順調に進めていく上でも大切なことです。
けれど、あまりに頻回だったり、眠れない日が続くとママも辛くなってしまいますよね。夜間授乳はいつまで続くのでしょうか。
成長と共に体内時計が働き始める
個人差がありますが、早い子だと首がすわってくる生後3ヶ月~4ヶ月くらいから、多くは離乳食が始まる半年には夜中の授乳の必要がなくなる子が多いといわれています。
これは離乳食を食べることで腹持ちがよくなるということだけでなく、離乳食を食べるようになると「日中に活動して夜間に休む」という体内時計が働き始めるからと考えられています。
母乳の分泌が多い方は注意
また、早い子だと生後2ヶ月〜3ヶ月くらいから朝まで寝るようになる場合があります。
しかし、あまりに早いと母乳の分泌がよい人は乳腺炎になってしまう場合もあるので起こして授乳した方がいいかもしれせん。
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授乳間隔はどれくらい?
〜生後3ヶ月頃まで
赤ちゃんが生まれてすぐ〜生後3ヶ月ごろまでは「泣いたら吸わせる」の頻回授乳が基本です。上限はないので、授乳間隔や回数にこだわらず、欲しがるだけあげましょう。
眠ってからも3時間ごとくらいにお腹が空いて欲しがる子が多いようです。
生後3ヶ月過ぎから
生後3ヶ月を過ぎた頃からだんだんと授乳のリズムができてきて、自然と夜中に起きる回数が減る赤ちゃんが多いです。
そうでない場合は、生後4ヶ月ごろから夜間の授乳間隔を徐々に3時間以上あけていけるようにして、日中に必要な分量のおっぱいをあげられるようにしていきましょう。
生後6ヶ月頃から
体内時計が働き始める生後6ヶ月ごろになっても夜間授乳が頻回だと、昼間の授乳回数が少なくなり昼夜逆転の状態になってしまう場合がありますので気をつけてください。
少しでもラクにする授乳方法はある?
赤ちゃんと寝るタイミングを合わせる
赤ちゃんを寝かしつけ、家事を終えて、やっと布団に入って眠れたと思ったらすぐ、また赤ちゃんに起こされる…こんな毎日だとママも疲れてしまいますよね。
このイヤな状況を防ぐために、赤ちゃんを寝かしつけた後、次の授乳までに家事を済ませておく。
お腹が空いて起きるタイミングで授乳をして、終わったら一緒に寝る、というリズムをつくると授乳のために起こされる回数を1回減らすことができます。
赤ちゃんのすやすや習慣をつくるアロマ
▶ベビースリープの詳細はこちら月齢とともに夜間授乳の間隔も空いてくる
月齢の小さい赤ちゃんがお腹を空かせて起きるのは大体3時間ごと。夜7時に授乳をして寝かせたら次に起きるのは10時ごろ。ここで授乳をして、ママも赤ちゃんと一緒に寝ます。
この頃の夜間授乳は夜中に1〜3回ほどといわれています。また月齢と共に、次に起きる間隔も長くなっていくので眠れる時間が長くなっていきます。
1回だけでも「寝ているのに起こされた」という負担が減ると、だいぶ楽になります。
夜間授乳がどうしてもつらいときは...?
夜間断乳を考える
離乳食をしっかり3回食べていて、年齢も上がってきたのに夜間授乳が続いて辛い…そんな場合は夜間断乳に踏み切ってもいいかもしれません。
スキンシップをとる
今まで毎日飲んでいた夜中のおっぱいがなくなることは、赤ちゃんにとっては不安でさみしいはず。寝る前にスキンシップをとりながら、夜のおっぱいがなくなることを、優しく話してあげてください。
ベビーオイルでマッサージしながらスキンシップをとるのも良いでしょう。
優しく語りかける
夜中に目を覚まして欲しがった場合も、「おっぱいもねんねしてるから、◯◯ちゃんもねんねよ〜」というように優しく伝えて、背中をトントンしたり他の方法で眠りに導いてあげます。
眠りを誘う心地よい香りのアロマで睡眠の習慣をつくるのもオススメです。
少しでも我慢してくれて朝を迎えれたら、赤ちゃんにありがとうをたくさん伝えてあげてください。
赤ちゃんのペースに合わせる
このような流れでスムーズに夜間断乳ができるようになることもありますが、赤ちゃんによってはどうしても受け入れられない場合もあります。
そんなときはまた改めて一ヶ月後くらいに再チャレンジするか、日中も含めて断乳しなければならないかもしれません。
ママの負担や今後の母乳育児も考える
母乳育児をなるべく長く続けたい場合は夜間断乳をしない方がいい場合もあります。ママの負担や身体の状態、母乳育児への考え方など総合的にみて考えてみてください。
いかがでしたでしょうか。ママにとって辛いこともある夜間授乳ですが、赤ちゃんの成長とともにその間隔はあいていきます。
眠れる時間が増えていくにつれ、赤ちゃんの成長も知ることができます。少しでも楽に、夜間授乳を乗り切ってくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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