【助産師監修】卒乳や断乳後の夜泣き、対策や対処法について
2021.11.09
監修 浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。オールアバウトでも執筆中。
ことまま
Mama writer
2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。
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赤ちゃんの夜泣きはママ・パパにとっても悩ましいもの。おっぱいを飲ませて何とか対処していた人は、卒乳・断乳後になるとその手が使えず、さらに苦戦する方も多いようです。
この記事では、卒乳・断乳後の夜泣きについてどうすればいいか、一緒に考えていきたいと思います。
夜泣きは個性のひとつ
寝かしつけなくてもねんねしてくれる子やお腹トントンでねんねしてくれる子もいれば、抱っこでないと寝ない、おっぱいを飲むまでは泣き続けるなど、寝つき方ひとつとっても、赤ちゃんの個性は様々。
また、一度寝れば朝までぐっすりという子もいれば、途中で何度も起きてしまうという子もいます。
どれがいいというわけではありませんが、やはり夜泣きが続くとママ・パパは睡眠不足となり、ストレスが溜まってしまいますよね。
夜泣きがなくなるとは限らない?
授乳中のママで夜泣きに悩む方は、「卒乳・断乳したら朝まで眠るようになるよ」「早く断乳しちゃいなよ」というアドバイスを受けたことがあるのではないでしょうか?
確かに、「おっぱいで寝かしつけると眠りが浅くなる」と言う専門家もおり、実際に「思い切って断乳したら朝までぐっすり眠ってくれるようになった!」という経験談も聞かれます。
でも一方で、「卒乳・断乳したのにやっぱり夜泣きに悩んでいます」という声も少なくないのが事実です。
夜泣きの対処法~寝る前の準備
赤ちゃんの個性によって、効果的な方法は様々ですが、多くのママやパパが実践する対処・対策を集めてみました。
生活リズムをしっかり
朝はしっかり太陽の光を浴びて早めに起き、日中はしっかり体を動かし、食事も規則正しく摂りましょう。夜はゆっくり湯舟につかり、決まった時間に就寝させましょう。
寝室の環境を整える
決まった時間に寝室に行き、落ち着いた時間を過ごしましょう。
住居の条件にもよりますが、寝室が明るすぎたり、隣の部屋からテレビの音が大音量で聞こえるという状況では、なかなか眠ることができません。
家族にも協力をお願いし、寝室の環境を整えましょう。
入眠儀式を決める
毎日同じ方法で寝かしつける入眠儀式を決めましょう。毎日同じ時間に同じ事をすることで、赤ちゃんの安心にもつながり、体で寝る時間を覚えてくれるようになります。
オススメの入眠儀式は下記の通りとなります。
・絵本を読む
・オルゴールや音楽を流す
・夜泣き用のアロマを焚く
・お気に入りの安眠グッズをもたせる
夜泣きの対処法~夜泣きをしてしまったら
湯冷ましを飲ませる
喉が渇いたり、お腹がすいて起きてしまっている場合、何か飲ませてあげると落ち着くことがあります。口さみしくて起きてしまう場合も何か飲ませてあげると効果的。
虫歯のことを考えるとお茶や白湯などを与えるのが安心ですが、「卒乳・断乳後間もないときは数日間限定で赤ちゃんせんべいを寝室に持ち込んだ」というママもいました。
静かに様子を見守る
夜泣きで起きても、抱っこなどで泣き止んで静かに遊び始めるようなら、様子を見守るのも一つの方法。遊んで満足すると落ち着いておやすみモードに移行できる場合もあるようです。
起きてしまっても明かりはつけずトントンしてママが過剰に反応しない事も大事です。
テレビやスマホは見せない
人間の身体は光に反応して生活リズムを作り出すようになっています。できるだけ、豆電球や間接照明で対処したいですね。
夜中にテレビやスマホを見せてほしいとせがむお子さんもいますが、暗闇で強い光を目に入れてしまうと、刺激になり、余計寝つきが悪くなってしまいますので注意してくださいね。
おっぱいに代わるねんね方法を探す
お腹をトントン、抱っこでユラユラという寝かしつけがメジャーな方法ですね。他にも、眉間を優しくクルクルする、手足をゆっくりさすってあげるなど、リラックス方法は色々あるようです。
「ドライブすると寝る」というお子さんも多いのですが、毎晩続けるとなると大きな負担ですよね。できるだけ、継続可能な方法を探しましょう。
授乳をしないパパや他の家族に寝かしつけをしてもらうのも良い方法です。
卒乳・断乳後の赤ちゃんの気持ちに寄り添って
「おうちではおっぱいでしか寝なかった赤ちゃんも、保育園のお昼寝はおっぱいがなくても寝られる」という話もあります。赤ちゃんなりに状況を判断しているのですね。
慣れ親しんだおっぱいがなくなり困惑して、夜泣きをすることもあるかもしれません。たくさん抱きしめてあげたり、マッサージしたりしてスキンシップをとってあげてくださいね。
夜泣きが続くとママもパパも睡眠不足になり大変ですよね。お子さんにあった夜泣き解消法をみつけられるといいですね。
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日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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