【助産師監修】赤ちゃんがおっぱいを飲まない!哺乳ストライキとは?
2018.09.10
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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これまで順調に母乳を飲んでくれていた赤ちゃんが急に飲まなくなってしまった…そんな時は、もしかしたら赤ちゃんが哺乳ストライキを起こしているのかもしれません。
今回は哺乳ストライキについて原因や対処法をご紹介します。
哺乳ストライキとは?
赤ちゃんが突然おっぱいを飲まなくなってしまうと、お母さんはとても戸惑いますよね。
赤ちゃんがなんらかの理由で一時的に母乳を飲まなくなることを哺乳ストライキと呼びます。
もしかして自然卒乳かな?と思われることもあるかもしれません。そんな時は赤ちゃんの月齢や発育状態によって、哺乳ストライキなのか卒乳なのか見極めましょう。
まず、哺乳ストライキは乳児期の中期から後期にかけて起こす赤ちゃんが多いといわれています。また、1歳になる前に自然卒乳することはまずないと考えられています。
そして、ひとり歩きができて言葉が出始め、意思が伝えられるようになってきているかどうか。
まだひとり歩きができない1歳未満の子の場合は、哺乳ストライキを起こしていると考えられるでしょう。
0歳でもすでに意思や感情をしっかり持っている赤ちゃん。大好きなお母さんのおっぱいを拒否してまでも伝えたいことは一体何なのでしょうか?
赤ちゃんが哺乳ストライキを起こす原因
赤ちゃんが哺乳ストライキを起こすよくある原因として、以下のようなことがあげられます。
・口内炎、中耳炎、鼻詰まり、歯の生え始めなどで母乳を飲むのが不快
・とにかく今は飲みたくない!という自己主張
・生活環境の変化(職場復帰、引っ越し、入院、赤ちゃんを預ける)などで生活、授乳リズムが変化した
・授乳中に噛まれて大きな声が出たことで、赤ちゃんがびっくりした
・香水や化粧品、石鹸などで匂いが変わった
・お母さんが大きな不安を感じている
・乳腺炎などおっぱいのトラブルがある
・TVがついていたり周囲が騒がしく落ち着かない環境である
急におっぱいを飲んでくれなくなると、母乳が出ていないのかな?とミルクを足したりする方が多いかと思いますが、赤ちゃんなりの理由があるかもしれません。
一度、赤ちゃんの様子や授乳、生活全般を見直してみましょう。
哺乳ストライキの対処法
赤ちゃんが哺乳ストライキを起こしているようでしたら、以下のようなことを試してみてください。
・赤ちゃんの口の中の状態や体調に異常がないかしっかりチェックする
・マッサージなどしていつも以上にスキンシップをとる
・赤ちゃんが眠い時や寝ぼけている時、ぼんやりしている時に授乳する
気持ちがリセットされ、うまくいくことが多いようです。
哺乳ストライキを起こしている時は無理やり授乳しなくても大丈夫です。「押してもダメなら一旦引いてみる」です。
脱水や栄養が心配になる所ですが、ゴクゴク真剣に、1日の中で3回位飲めていれば大丈夫です。
また、母乳の分泌低下などのおっぱいトラブルを防ぐためにも、直接授乳できるようになるまでは搾乳をして飲ませてあげましょう。
いかがでしたでしょうか。哺乳ストライキは一時的なもので、長くても一週間くらいで落ち着くことが多いそうです。
決してお母さんやおっぱいが嫌いになったわけではありません。
対処法を試してみても上手くいかなかったり心配なときは、一人で悩まず、母乳外来などの機関に相談してみてくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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