【助産師監修】赤ちゃんが母乳を飲まない!母乳を嫌がる原因は?
2023.01.23
Mei Kamo
Mama writer
2013年2月生まれの男の子のママです。おしゃべりな息子と同じくおしゃべりなパパと3人でにぎやかに暮らしています。大好きなアーティストさんの音楽や大好きなDisneyを聞きながら、毎日楽しく育児に奮闘中です☆
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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赤ちゃんが母乳を嫌がる場合、私のおっぱいが嫌いなの?と落ち込んでしまうママもいるかもしれません。
決してそんなことはありません。赤ちゃんが母乳を嫌がる原因はいろいろ考えられます。
母乳育児を諦めてミルクにする前に、原因を考えて改善してみませんか?今回は母乳を嫌がる原因とその対処法についてご紹介します。
赤ちゃんが母乳を嫌がる原因は?
乳頭混乱を起こしている
これは混合授乳をしている赤ちゃんに考えられる原因です。哺乳瓶の乳首はあまり力を入れなくても飲めるので、小さい赤ちゃんも哺乳瓶の方が飲むのが楽だと感じ、おっぱいを嫌がることがあります。
母乳がいつもと違う
水分不足などでめぐりが悪くなると、母乳がドロドロになり、つまりやすくなります。
つまりやすくなり母乳の出が悪くなると、赤ちゃんが飲みづらくなったり、乳腺炎の原因にもなります。
おっぱいが飲みにくい、うまく吸い付けない
ママの乳首が大きかったり小さかったり、赤ちゃんの口の大きさと合わないと吸いにくいことが考えられます。また陥没乳頭や扁平乳頭の場合、赤ちゃんがくわえにくく、うまく吸い付けないようです。
母乳を嫌がる時の対処法
スキンシップを増やす
哺乳瓶に慣れてしまって母乳を飲まない場合は、嫌がっても母乳を与えることも重要です。嫌がるからと母乳を与えないでいると余計に母乳を飲みたがらなくなることも。ミルクを与える前になるべく母乳を飲ませるようにしましょう。
ママの緊張は赤ちゃんにも伝わりますので、ママもリラックスして授乳してくださいね。
普段と違う環境や体勢などで、気分を変えて授乳してみるのもおすすめです。
たくさんスキンシップをして、自然に授乳ができるように工夫してみてくださいね。
バランスの良い食事
好きなものをずっと我慢する必要はありませんが、なるべくバランスの良い食事を心がけましょう。
和食や、特に青菜は母乳育児におすすめです。青汁や母乳に良いとされるハーブティーもおすすめですよ。
乳頭マッサージ
ママの乳首と赤ちゃんの口の相性に原因が考えられる場合は、授乳の前に乳頭をマッサージしてみると効果的です。
乳首が大きい・小さい場合は、マッサージをすることで乳首が柔らかく伸びるようになり、赤ちゃんがくわえやすくなります。
扁平乳頭や陥没乳頭の人は、指で行う乳頭マッサージだと思うようにできず大変ですよね。
そういった場合は、市販で「乳頭吸引器」という乳頭を吸い出す道具があります。根気よくやると乳頭が長くなり吸いやすくなります。
またメデラ社のニップルフォーマーのような、ブラジャーの中に装着するものもあります。
両方使ったほうが効果はありますが、自分で判断しにくい時は助産師の方に相談してみましょう。できれば妊娠中から始めておくと良いですね。
乳質を良くするためにおすすめのハーブティーを飲む
母乳の出が悪い人に「水分をとっていますか?」と助産師さんが質問をすると「冷たいミネラルウォーターや麦茶を飲んでいます」と答える方が多いです。
それもいけないことではないのですが、栄養がある温かい飲み物のほうが胃腸に優しく母乳の出はよくなりますので意識してみるといいかもしれません。
胃腸と母乳の経絡はつながっていますので、胃腸が冷えると母乳が出にくくなってしまいます。
フェンネルやフェヌグリークなど、ヨーロッパや中国で伝統的に親しまれてきた母乳サポートハーブが入っているものを飲むと良いでしょう。
ミルクアップブレンド
古くから授乳期に重宝されてきた母乳不足の方のためのハーブを8種厳選しました。
もっと母乳で育てたいママの力に
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ミルクスルーブレンド
おっぱいのつまりやチクチクに。スムーズな母乳の巡りをサポートするハーブティーです。
つまりやチクチクを感じる方に
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ルイボスティー
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フラボノイドの含有量が普通のルイボスの約10倍!?
グリーンルイボス
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コーヒーと麦茶の中間のような飲みやすい味わいです。ミルクやソイミルクなどのアレンジもおすすめです。
カフェインを控えたいママに
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嫌がる原因は赤ちゃんにあることも
まだ哺乳力が弱い
特に新生児のころはまだ哺乳力が弱く、もっと母乳を飲みたくても疲れて飲めなくなり不機嫌になることがあります。この場合は間隔を気にせずに、赤ちゃんが欲しがるたびに授乳しましょう。
そうすることで、赤ちゃんの哺乳力も強くなり、おっぱいを飲むことにも慣れるので、嫌がることはなくなります。
口内炎や鼻づまり、歯の生えはじめなど
口内炎ができるなど口の中に異常がある時は、母乳がしみて飲むのを嫌がることがあります。また歯の生え始めなどは、口の中がむずむずして気になり飲めないこともあります。口の中をチェックしてみましょう。
また鼻がつまっていて吸いにくく嫌がる場合は、市販の鼻吸い器などで鼻づまりを解消してから授乳すると赤ちゃんも落ち着いて飲む事ができます。
赤ちゃんはママが嫌いな訳ではない!
母乳を飲むのを嫌がることは、けっしてママが嫌いだからではありません。赤ちゃんの様子を見て、原因を考え対処することで、時間がかかっても母乳を飲むようになりますよ。
しかし、どうしても母乳をあげられなくなってしまった場合は、ミルクを与えることを考えても良いのではないでしょうか。ママも赤ちゃんも笑顔で授乳する時間が何より大切です。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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