【助産師監修】卒乳はいつから? 方法や寝かしつけ方、断乳後のケアについて
2023.02.07
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卒乳を考え始めるタイミングは人それぞれです。
・おっぱいばかり吸っていて離乳食を食べない
・夜泣きがひどい
・復職のための体力消耗予防
・二人目を妊娠
・子作りをしたいが生理が来ていない
また、「もう1歳だから、そろそろ卒乳…? でもいつが良いの…?」と卒乳の時期について考えている方も少なくないと思います。
卒乳の時期は本当にひとそれぞれで、1歳で辞める子もいれば2歳で辞める子もいます。
ただ、2歳になると頭もかしこくなってくるので、お母さんの服を無理やり開けておっぱいを飲もうとしたり、イヤイヤ期も始まったりするので2歳になる前に卒乳をしておいた方が良いかもしれません。
でもどうやって…? 今回の記事では、卒乳の方法について詳しく解説します。
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卒乳にも種類があるって本当?
しばしば、卒乳には種類があると言われていますが、これは医療関係者で使われている言葉ではなく、ママさんたちによって作られた造語になります。本来、卒乳とは赤ちゃんが自然におっぱいを卒業することです。
一方、お母さんの仕事の都合でおっぱいを辞めることは断乳とよばれています。
しかし、今日は卒乳と断乳は同じ意味で使われることが多いです。
部分的卒乳
1日のうち、一部の時間帯だけおっぱいをあげるのを辞めることを意味します。例えば、昼間だけ授乳をして夜間はSTOPしたり、逆に昼間は授乳をSTOPして、夜間は授乳をすることです。
計画的卒乳
計画的卒乳とはいわゆる断乳のことを意味します。おっぱいを辞める日をあらかじめ決めて、その日にむけて徐々に卒乳をすることです。
卒乳のスケジュールはお母さんのおっぱいの分泌量や赤ちゃんがどれだけおっぱいに依存しているかによっても変わるので、人それぞれです。
卒乳のスケジュールの一例は後ほどご紹介します。
自然卒乳
自然卒乳は本当の意味での『卒乳』を意味していて、赤ちゃんが自然におっぱいを飲むのをやめることを意味します。
卒乳の方法・やり方
絆創膏
まずはおっぱいをやめる日を決めます。日が決まったら、お子さんに「あと○回寝たら」「カレンダーが○日になったら」おっぱいをやめるよ、と伝えます。
短すぎるとお子さんも心の準備ができませんので、1〜2ヶ月の余裕をもって計画しましょう。
「おっぱいは赤ちゃんの食べ物なんだよ。」
「もう○○ちゃんはご飯が食べられるから赤ちゃんじゃないよね。」
「○○ちゃんはもう大きくなってお兄ちゃんだから、おっぱいもいらなくなるね。すごいね。」
「おっぱいさよならするとおやつが沢山食べれるよ。」
など、状況に応じて、子どもにも分かりやすいストーリーで語りかけてあげるのがおすすめです。
おっぱいを辞める日がきてもおっぱいを飲みたいとお子さんが伝えてくる場合は、絆創膏で乳首を隠し「おっぱい痛い痛いだからもうおしまいだよ」と伝えることで、納得して諦めがつく子も多いようです。
ミルクセーブブレンド
おっぱいは身体の巡りをよくしたり温めることで出がよくなり、身体を冷やすことで止まりやすくなります。
ミルクセーブブレンドは内から冷やすケアに特化していて、セージやペパーミントなどヨーロッパで昔から母乳量をセーブしたいママに使われてきたハーブが配合されています。
母乳過多や卒乳時に起こるトラブルミルクセーブブレンド
授乳回数を減らす
例えば、今まで授乳間隔が3時間に1回だった方は、4時間に1回などに授乳回数を減らして、赤ちゃんがおっぱいを吸わないことに徐々になれるのも大切です。
牛乳を飲ます
赤ちゃんが母乳以外から栄養を取れる様になることが大切です。徐々に母乳から牛乳に切り替えていきましょう。
離乳食・幼児食をすすめる
最初の奥歯(第一乳白歯)が生えてきたら、徐々に離乳食・幼児食をすすめていくのも大切です。
桶谷式
桶谷式の断乳とは、断乳する日まで授乳回数を減らさず、断乳するその日まで授乳をし続けるのが特徴です。母乳過多でおっぱいが詰まりやすい方にとっては、授乳回数を減らしながら断乳・卒乳の準備をすることは大変のため、桶谷式で断乳をする方も少なくありません。
赤ちゃんに「この日におっぱい辞めるね」と予め伝えることで、ママも赤ちゃんも心の準備をすることが大切です。
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卒乳のすすめ方・スケジュールの立て方
Step1. 卒乳予定日を決める
時期を決めて言い聞かせる方法は、ある程度お母さんのいうことが分かる年齢、1歳~1歳半になると有効です。断乳の日まではたっぷりとおっぱいをあげながら、おっぱいとバイバイする日を言い聞かせます。
何日前から言い聞かせるのかは人それぞれですが、だいたい1〜2ヶ月前がおすすめです。
Step2. 授乳間隔をあける
夜間だけ授乳をやめたり(夜間卒乳)、昼間だけ授乳をやめたり(昼間卒乳)して、授乳間隔をあけていきます。昼間に授乳をやめるなら、昼間にミルクセーブブレンド、夜間卒乳をするなら夜間にミルクセーブブレンドを飲むのがおすすめです。
Step3. 搾乳
赤ちゃんが吸っていない分の母乳がおっぱいに溜まると、乳腺炎になってしまう可能性があります。そのため、適宜な搾乳がおすすめです。
また、おっぱいの詰まりやチクチクで悩みの方は、母乳過多のためのミルクセーブブレンドに加えて、おっぱいの巡りをよくするためのミルクスルーブレンドの併用がおすすめです。
Step4. 助産師さんにクリーニング
赤ちゃんの卒乳の日がきたら、助産師さんにおっぱいのクリーニングをしてもらいましょう。身体に残っている母乳を外に出してもらうことができます。
Step5. 適宜にミルクセーブブレンド
クリーニングをした後でも、母乳が少し染みる方も少なくありません。おっぱいがいつ止まるかは人それぞれで、お子さんが6歳のときでも母乳が止まらないという経験をされた方も少なくありません。
量や頻度は人それぞれですが、分泌が多い方は卒乳後もミルクセーブブレンドを適宜飲むことをおすすめします。
卒乳準備ならミルクセーブブレンドがおすすめ!
ヨーロッパで昔から母乳量をセーブしたいママに使われてきたセージとペパーミントをメインに、全5種のハーブを授乳ケアの専門家と共にブレンドしました。
原料は、英国オーガニック認証または農薬を使用せずに栽培したハーブをブレンドしています。
ハーブティーを飲む量を調節いただくことによって、バランスを取ることができます。
★こんな方に選ばれています★
☑子どもが飲まなくなったから卒乳したい方
☑授乳を辞めたい方
☑授乳を続けたいけれど、母乳量を調節したい方
☑母乳を止める薬には抵抗がある方
☑母乳過多により「張り」「詰まり」にお悩みの方
母乳過多や卒乳時に起こるトラブルミルクセーブブレンド
断乳時のおっぱいケア
断乳直後はおっぱいを温めないようにして、湯船に浸かるのも控えましょう。2日間はどうしても痛いときだけ、2回程度少し搾ります。
3日目にしっかり搾るとその後、張りは治まっていきます。それ以降は痛いときだけ少し搾り、1週間後にまたきれいに搾ります。
痛みや張りが強い場合は乳房を冷やすと楽ですが、アイスノンで直接冷やさないで下さい。濡れタオルを当てて冷やすことなどがおすすめです。
乳房トラブルをおこしやすい人は母乳外来などで相談するようにするとよいでしょう。
おっぱいを絞る時は「おにぎり絞り」がおすすめ
おにぎり絞りとは、乳房全体を手のひらで包むようにして、外側から内側に向けて母乳を搾りだす方法です。大きめにおにぎりを握る要領で搾りましょう。
母乳をきちんと出し切って、卒乳・断乳時のケアをしないと乳腺炎になってしまうことも…。きちんとケアしたほうが次の出産時に初乳が出やすくなるので、なるべく母乳をだしきりましょう。
母乳量が減らないママはハーブティーがおすすめ
母乳がつまりやすい体質の場合や、冷やしても母乳量がなかなか減らない場合は、断乳することで乳腺炎になってしまう可能性があります。
搾乳と冷やすことに加えて、ペパーミントティーやセージ茶を飲んで分泌を抑えておくと安心です。
セージやペパーミントがブレンドされたハーブティーもあり、母乳量を抑えたいママにおすすめです。
ペパーミントやセージを配合したハーブティー
「卒乳したいのに、母乳が止まらない…」「いつも張っていてつらい…」「母乳で赤ちゃんがおぼれている…」卒乳・断乳を考える方、母乳の出が良すぎるママに選ばれています。
母乳過多や卒乳時に起こるトラブル
ミルクセーブブレンド
しこりがある時のケアの方法
しこりがある場合は絶対に触らないようにしましょう。さいあくの場合、腫瘍の可能性もあります。助産院や医療機関(乳腺外科)にすぐに相談することをおすすめします。
ケアしなかったら乳がんになるって本当?
しばしば、断乳後のおっぱいのケアをしなかったら乳がんになるという噂が流れていますが、断乳後のケアと乳がんとの関連性に関してエビデンスはありません。しかし、おっぱいが詰まって乳腺炎になる可能性は高いので、適切なケアをするのがおすすめです。
方法やタイミングはそれぞれ
断乳の方法は一概にこの方法がいいとはいえません。赤ちゃんとママに合わせて無理のないように進めましょう。赤ちゃんにとってもママにとっても断乳は辛い選択かもしれません。
しかし、授乳とは違う愛情表現でたくさん愛情を注いであげれば何も問題はありません。抱きしめてあげたり、マッサージしてあげたりしてスキンシップがとれるといいですね。
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AMOMAコラムについて
妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。
AMOMAのパートナー
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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