【助産師監修】出産後、里帰りはする?期間はどれくらい?産後の子育て事情
2019.07.09
Yoneco Oda
Mama writer
2010年生まれと2016年生まれの姉妹を育児中のママです。おっとりマイペースな姉と、好奇心旺盛でパワフルな妹。姉妹でも性格の違う二人の様子に、子育ての新鮮さや面白さを感じている今日この頃です。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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出産後はママの体力や精神面は不安定なため、実家の家族に育児や生活のサポートをしてもらえる里帰りを考えるママも多いのではないでしょうか?
特に初めての出産のママは、近くに子育ての先輩である母親がいてくれたら、慣れない育児への不安がやわらぎますよね。
今回は、出産後の里帰り期間はどれくらいか?里帰り中の家事や育児、旦那さんはどうするのか?などの産後の子育て事情をご紹介します。
出産後の里帰り期間はどれくらい?
出産後は母体の回復が大切な時期
出産後に里帰りをすると、赤ちゃんが生まれた直後の一番大変な時期に実家で家事や育児のサポートが受けられるので、ママにとってはとても助かります。
里帰りをすれば、実家の家族の手助けのおかげで家事、育児の負担を減らして出産後のママの疲労を軽減することができます。
出産後のママは体力が落ちており、出産後6〜8週間は母体を休ませ回復を優先する期間とされています。
里帰り期間は1~2ヶ月が目安
ホルモンバランスの乱れのため精神面が安定せず、ささいなことでもイライラしたり落ち込みやすい時期でもあります。
出産後1ヶ月くらいはできるだけ休養をとり、体力の回復、情緒の安定に努めるのが理想的です。
この時期に十分な休養やケアができないと、後々になって健康面への支障や産後うつなどを引き起こす可能性もありますので、無理をしすぎないようにしましょう。
こういったことから、出産後の里帰りの期間は1~2ヶ月を目安にするといいでしょう。
落ち着けば自宅に戻り、子育てスタート
ライフスタイルやママの体調など様々な状況はありますが、一般的には1ヶ月健診が終わる頃には、落ち着いてきます。
ママの体力は回復し、赤ちゃんのお世話にもある程度慣れてきて、自宅に戻っても子育てをできるという自信がついてきます。
居心地のいい実家だと、ついつい長居したくなりますが、実家の家族の負担や自宅で待っていてくれるパパのことなどを考えると、あまり長期間の里帰りはおすすめできません。
ママや赤ちゃんの健康面に問題がないのであれば、自宅でのママとパパの子育て環境をスタート出来るように、1ヶ月健診前後から考えるようにしましょう。
産後の子育て事情。実家での家事や育児
里帰り出産のメリット
出産後に里帰りをする最大のメリットは、家事や育児のサポートを実家の家族から受けることができるということです。
料理や洗濯を手伝ってもらえる、もしくは家事全般をお任せできるので、ママは赤ちゃんのお世話に集中でき、それ以外の時間は自身の睡眠や休養にあてることができます。
これは出産後で体力が消耗しているママにとっては本当に助かります。
また、不慣れな育児で赤ちゃんにどう対応すればいいのか分からなくなることもあるかもしれません。
そんな時、育児の先輩である母親にアドバイスや手助けをしてもらえるので、育児に少しずつ慣れていくことができます。
睡眠不足で疲れきって体がフラフラしている時に、母親が代わって赤ちゃんをみてくれると、その間にママは眠ることができます。
「里帰りをして本当に良かった!」と思える瞬間ではないでしょうか。
里帰り出産のデメリット
出産後のママにとっては大助かりの里帰りですが、デメリットもあります。実家の家族は気心が知れている分、子育てに遠慮なく意見を言ってくる場合もあります。
母乳やミルク、沐浴などの育児アドバイスが、時には口うるさく感じてしまうこともあるかもしれません。
出産後のママはホルモンバランスが乱れているため、ささいなことにもイライラとしてしまいがちです。
実家の家族のよかれと思ってのアドバイスに強く反発してしまうこともあります。昔の育児と今の育児は変わってきていることもあります。
昔の考え方を押し付けられた時は、育児書を見せたり、「病院ではこう指導されている。」などと伝えて育児の世代間のギャップを埋めていくようにしましょう。
里帰り中の旦那さんはどうする?
家事の仕方を事前に伝えておく
ママにとっては、実家でゆっくりと子育てができる里帰りですが、自宅で離れて暮らすパパはどうでしょうか?
別々の生活になるので、夫婦間のコミュニケーション不足が心配になってきます。
また、ママがいない間、食事や洗濯、掃除などは出来ているのかなども気がかりになってくるかもしれません。
自宅での生活のことは、日常で最低限必要な家事の仕方を伝えておいたり、食費を渡しておいてその中からやりくりしてもらうようにお願いしておきましょう。
父親になった自覚が芽生えにくくなることも
里帰りをすると赤ちゃんがパパと触れ合う機会が減ってしまうため、パパが父親になったという自覚が芽生えにくくなってしまうこともあります。
そうなると、里帰りを終えて自宅に戻ってから、ママと子育てに対しての意識のズレが生じてしまう心配もあります。
里帰りの期間はいつまでにするかを夫婦でしっかりと話し合っておき、事前に赤ちゃんと会える日のスケジュールを決めておくようにするといいでしょう。
里帰り中もパパと赤ちゃんの触れ合う機会を
里帰り中は、こまめにパパと連絡を取り合うようにして、赤ちゃんの写真や動画を見てもらい、親になった喜びや育児の大変さを共有できるようにしておくといいですね。
パパが休みの日は実家に来てもらい、家族で一緒に過ごす時間を持つようにしましょう。
その際、おむつ替えや沐浴、ミルクの授乳などの赤ちゃんのお世話にパパが積極的に関われると、赤ちゃんと触れ合う機会が増えますよ。
実家へのお礼はパパから渡してもらう
里帰りは実家にお世話になるため、滞在中にかかる生活費や感謝の気持ちを表すためにお礼を渡す場合があります。
だいたいの相場は滞在月×2〜3万円で、里帰りの初日に実家の家族に渡すのが一般的とされています。
このお礼をパパから実家へ渡すようにすると、家族の代表としての実感が持てるようになるので、あらためて家族になった連体感や自覚が生まれやすくなるかもしれませんね。
以上、出産後の里帰りについてご紹介しました。
里帰りは出産後のママにとってとても助かりますが、里帰りの期間に自宅に戻ってからの生活のビジョンを描いておくことも大切です。
パパとは家事と育児をどのように分担するかを話し合っておきましょう。
里帰り中に育児を覚えて慣れておき、戻ってからすぐに子育てがスタートできるように準備と心構えをしておきましょう。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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