【助産師監修】授乳中に用意してよかったもの。おすすめや必需品について
2019.01.30
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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何かと負担の多い授乳中ですが、市販の便利なグッズを使うことで授乳中の育児をより楽しく快適なものにしてくれますよ。今回は授乳中に用意してよかった、おすすめの授乳グッズをご紹介します。
おすすめの授乳グッズ①授乳クッション
クッションの上に赤ちゃんを乗せることで、楽な姿勢で授乳ができる優れものの授乳グッズ。
当初は「一時的にしか使わないし、クッションが大きくて邪魔になりそう…」ともともとあった普通のクッションで代用しようとしていました。
赤ちゃんが産まれてから入院中は貸し出された授乳クッションを使用し、退院してから予定通り家にある普通のクッションで授乳をしてみたら…授乳クッションを使用した時との差が歴然でした。
普通のクッションでは授乳時の赤ちゃんの位置に高さがうまく合わせられず、姿勢が悪くなり肩が凝ってしてしまい、慌てて授乳クッションを用意しました。
授乳クッションは授乳中のママと赤ちゃんのことをよく考えて作られているので安心・快適に使用できます。また、今では抱き枕になったり多用途に使えるものも販売されています。
授乳クッションは使う期間は短いとはいえフットボール抱きもスムーズに出来るので準備しておいてもよいでしょう。
おすすめの授乳グッズ②乳頭保護クリーム
ラノリンクリーム
赤ちゃんが吸う力が強かったり、噛まれたりすると、乳首に傷ができてしまい授乳がしづらくなってしまいます。
私は下の子の吸う力が強かったようで、入院中に傷ができてしまい、産院で乳頭を保護するためのクリームを処方してもらいました。
そのクリームの成分はラノリンという羊毛からとれるワックスのようなもので、保湿効果が高く、リップクリームなどにも配合されています。
無添加のラノリン100%のクリームは赤ちゃんの口内に入っても問題ないそうで、授乳の度に拭き取る必要もなく、乳頭保護にとても役立ちました。
保湿力もとても高く、傷の治りが早く驚きました。
いつのまにか赤ちゃんの吸引力に慣れ、ラノリンクリームを使うこともなくなりましたが、唇の乾燥に悩んでいた時に余ったクリームをつけてみたらその保湿力に驚きました。
授乳は懐かしい話になった今でも、ラノリンクリームは唇の保湿クリームとして親子で愛用しています。
カレンデュラオイル
乳頭保護にはカレンデュラオイルもおすすめです。
カレンデュラオイルは乾燥させたカレンデュラ(マリーゴールド)の花びらを、ライスオイルとオリーブオイルにじっくり漬け込んで作った抽出油です。
100%植物性で、合成香料・保存料は不使用のため、赤ちゃんの口に入っても大丈夫です。
皮膚を保護し潤いを保つため、乳頭ケア以外にも、会陰マッサージやお子様のおしりのケア・肌の保湿にも使用できます。
おすすめの授乳グッズ③母乳パッド
授乳をしていない時でも母乳が出てしまったり、授乳中に授乳していない方の胸から母乳が出てしまうことで悩んでいる方もいるかと思います。
私もその一人で、母乳パッドは授乳期には欠かせないものでした。母乳パッドは使い捨てのものと布製のものがあります。
洗濯ができて何度でも使える布製のものは経済的ですが、育児中余裕のなかった私は使い捨てのものを選びました。
使い捨てのものでも肌にやさしいタイプが販売されていることもあり、特にかぶれたりすることはなく快適に使用できました。色々試してみて自分に合ったタイプを選ぶことが大切だと思います。
おすすめの授乳グッズ④授乳肌着
授乳用のブラジャーは事前に用意していたのですが、盲点だったのがキャミソールなどの肌着。
妊娠前に着用していた肌着だと授乳の時に思うように胸が出せず、無理矢理出そうとして生地を傷めてしまったりして、結局授乳肌着を用意することに。
クロスオープンタイプは片手でさっと胸を出せるため、授乳の際に慌てることがなくなり愛用しました。
また、授乳専用のものではありませんが、伸縮性のあるカップ付きインナーも授乳期に活躍しました。そのラクさから授乳が終わった今だに普通のインナーに戻れずにいます。
おすすめの授乳グッズ⑤母乳ハーブティー
母乳の悩みと聞くと「母乳が出ない」というイメージがありますが、「母乳が出過ぎる」という悩みを持つママもいるのです。
私もその一人でした。母乳が分泌され過ぎて、少しでも授乳の間隔が空くとすぐにカチコチになってしまって授乳も搾乳も辛くなってしまっていました。
そんな時に出会った、母乳量をセーブしてくれるハーブティー。
最初は気休め程度のつもりでなんとなく飲み続けてみたら、胸がチクチクすることが減り、母乳の量が抑えられ、順調に授乳ができるようになり驚きました。
他にも母乳量を増やすためのハーブティーやスムーズな流れをサポートするハーブティーなど、用途別にさまざまなものがあります。ノンカフェインなので、授乳中のママのティータイムにおすすめです。
おすすめの授乳グッズ⑥授乳用ケープ
外出時に個室がなくても胸を隠す事ができ、授乳できるのが授乳ケープです。
エプロンタイプのもの、スカーフタイプのものなどお洒落な柄も沢山出ていますのでお好みの柄を選んでみてください。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した他にも授乳中に便利なグッズがたくさんあります。
赤ちゃんのお世話で大変な時期でもあります。便利グッズを上手に取り入れて、母子共に快適な時間を過ごしてくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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