【助産師監修】妊娠25週目(妊娠7ヶ月)のママと赤ちゃんの様子
2018.12.17
AMOMA編集部
妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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妊娠25週目は、妊娠7ヶ月ので2週目にあたります。ますます大きくなってきたお腹で、あおむけに寝るのが苦しくなってきた人もいるのでは?
今回は妊娠25週目のママと赤ちゃんの様子をご紹介します。
妊娠25週目(妊娠7ヶ月)のママの様子
力強い胎動を感じる
子宮がおへその上まで大きくなったことで、上腹部がせり出してきます。お腹の赤ちゃんの力強い胎動を頻繁に感じるようになり母への自覚も高まってくる頃でもあります。
マイナートラブルが増える
その一方、お腹が大きくなったことで、さまざまなマイナートラブルに悩まされることが多くなります。
まずは手足のむくみ。妊婦さん全体の約3割が感じるともいわれているマイナートラブルで、大きくなった子宮に血管が圧迫され、血流が悪くなることでむくみが生じます。
長時間同じ姿勢でいるとむくみやすくなるので、立ちっぱなし、座りっぱなしは避けましょう。また、大きくなった子宮が横隔膜を圧迫することで、少し動いただけで息切れし、疲れやすくなります。
息切れを感じたら、まずは横になって安静にしましょう。寝る姿勢はあおむけだと苦しいことがあるので、横向きに寝ると良いでしょう。
ほかにも、腰痛、肩こり、背中の痛み、便秘、痔などのマイナートラブルが起こりやすいといわれています。
妊娠線ができやすい時期
おなかの皮膚が引き伸ばされることで、妊娠線ができやすい時期です。一度できてしまった妊娠線は薄くなっても消えることはありませんので、できる前にケアをしておきましょう。
皮膚科医と助産師の共同研究によると、保湿力はローション<クリーム<オイルの順で増えていくといわれています。保湿力の高い妊娠線専用オイルがおすすめです。
妊娠25週目(妊娠7ヶ月)の赤ちゃんの様子
赤ちゃんの大きさ
この時期の赤ちゃんは、身長約35cm、体重約1000gほどにまで成長しています。身長の伸びは緩やかになってきましたが、皮下脂肪がつき体重の増加が大きくなります。
皮膚は肌色に近くなり、からだ全体に産毛も生えてきました。まぶたが開き、まばたきができるようになります。鼻の穴も開通し、顔立ちがはっきりしてきました。
脳や聴覚も発達
脳もますます発達し、赤ちゃん自身の意思で向きを変えるなど、体の動きをコントロールできるようになります。
聴覚もさらに発達し、ママの心音や声、さらに外界の音もよく聞こえるようになります。ぜひ積極的に話しかけてあげてくださいね。
性別が分かる
そろそろ性別が分かる頃です。超音波検査を受ける時の赤ちゃんの姿勢によってはもっと早い時期から分かることもありますが、この時期になるとママが見ても外性器がはっきり分かるほどになります。
妊娠25週目(妊娠7ヶ月)の過ごし方
今の時期を楽しむ
安定期と呼ばれる時期もそろそろ終わりに近づいてきました。体調が安定していれば、今のうちに外出やショッピングなど妊娠中の思い出づくりを楽しんでおくと良いでしょう。
お腹が大きくなり、あおむけの姿勢が苦しくなってくるころです。マタニティ用の抱き枕などで横向きになるなど自分の楽な姿勢で寝るようにしましょう。
歯の治療等をすませる
お腹が大きくなると、歯医者さんの診察台や美容院のシャンプー台も辛くなってきます。この頃までには歯科治療や美容院を済ませておくことがおすすめです。
ベビー用品は準備していますか?必要なものをリストアップして、これから産まれてくる赤ちゃんを思い描きながら少しずつ揃えていくようにしましょう。
妊娠25週目(妊娠7ヶ月)に気をつけたいこと
早産
この時期に特に気をつけたいのが早産です。早産とは、妊娠22〜37週未満にお産が始まることを言います。
強いストレスや過労が原因のひとつとして考えられていますので、安定期と言えども無理は禁物です。
切迫早産
規則的なお腹の張りが続いたり、子宮頸管が短くなる、子宮口が開くなどの早産の兆候がある場合を切迫早産と言います。
切迫早産と診断されたら自宅、または入院して安静に過ごす必要があります。必要に応じて投薬や点滴などの治療も行われます。
早産や切迫早産を防ぐために、疲れやストレスをためないよう、ゆったりとした気持ちで過ごすように心がけましょう。
頻繁に規則的な張りを感じたり、お腹や腰に痛みを感じる、出血などの症状があったら、早めに病院に行き医師の指示に従いましょう。
いかがでしたでしょうか。力強い胎動を感じるようになり、より一層赤ちゃんに愛しさを感じるようになると思います。
赤ちゃんはママの声も聞こえているので、たくさん話しかけてあげて、赤ちゃんとの時間を楽しんでくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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