【助産師監修】妊娠中のイライラ。原因や対処法は?
2018.12.12
Yoneco Oda
Mama writer
2016年7月生まれの男の子のママです。息子の笑顔がパワーの源!!色んな日があるけれど『毎日笑顔で』をモットーに、大好きなヨガを楽しみながら日々の育児も楽しんでいます。息子の成長を見守りながら、私自身も日々成長していきたいと思います♪
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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妊娠をして幸せいっぱいのはずが、小さなことでもイライラしたり、周囲の人に当たってしまうことはありませんか?妊娠中のイライラは、多くの妊婦さんが経験することです。
妊娠中にイライラしてしまうストレスの原因は何か?妊娠中のイライラへの対処法をご紹介します。
妊婦はイライラを感じやすい?!
妊娠中はホルモンバランスが大きく変化して、心や身体にも影響を与えます。
些細なことにも涙もろくなったり、以前は気にも留めなかったようなことが気になってしまったりと、イライラしたり情緒不安定になりやすくなるのはマタニティブルーの一つと言えます。
ホルモンバランスの変化は妊娠を継続したり、お腹の赤ちゃんの成長のためには必要不可欠なものですが、妊婦さんはそれによって引き起こされる精神的な変化にも対応していかなければなりません。
このようなイライラの感情は多くの妊婦さんが経験していることですので、「イライラしている自分はおかしいのでは?」と自分を責める必要はありません。
「妊娠中にイライラすることは自然なことだ。」と割り切って受け止めると気分が楽になるかもしれませんね。
妊娠中のストレスの原因は?
イライラとした感情はストレスとなり、妊婦さんの体調や、時にはお腹の赤ちゃんへも影響を与えてしまうことがあります。妊娠中に感じやすいストレスの原因を挙げてみました。
体調の変化のため
妊娠すると、つわり、腰痛、腹痛、頭痛、頻尿、便秘、抜け毛、肌荒れなど症状に個人差はありますが、マイナートラブルという体調の変化に悩まされることがあります。
体調が辛く、効果的な対処ができない場合は、気が滅入ってストレスを感じてしまうことも。
これらのマイナートラブルは妊娠によるホルモンバランスの変化から起きているものなので、出産後には解消されたり落ち着いてくるものです。あまり深く考えすぎないようにしましょう。
出産、育児への不安のため
「赤ちゃんは無事に産まれてくるだろうか。」「自分に子育てができるのだろうか。」「出産後の育児資金は大丈夫だろうか。」
このような将来の出産や育児に対する不安感からストレスを抱え込んでいる妊婦さんもいるかもしれません。
不安を抱えて悩んでいるとストレスはさらに大きくなってしまいます。家族や出産、育児経験のある身近な人に相談してみましょう。
周囲の人間関係のため
妊娠中は周囲の人の何気ない言動にもイライラしてしまうこともあります。特に一番身近なパパに対してストレスを感じてしまう妊婦さんは多いようです。
ママがつわりなどの体調不良で辛い思いをしている時に、パパが自由に食べたり飲酒をしたり、遊びに出かける姿を見て腹が立つというママもいるのでは?
自身が妊娠をしてお腹の中で赤ちゃんを育てる女性とは違って、身体に変化が現れない男性は親になる実感を持ちにくいというのが影響しているようです。
イライラしてついきつい言葉を投げかけてしまう前に、妊娠中は体の変化でこんな風に辛いということをパパに理解してもらいましょう。
父親になる実感を持ってもらえるように、妊婦検診や両親学級に同席してもらうのも一つの方法です。
妊娠中のイライラの対処法は?
イライラしやすくストレスを抱え込みやすくなってしまう妊娠中は、ストレスを溜め込まないようにすることが大切です。適度にストレスを発散して妊娠期間を乗り越えましょう。
無理はせずに休息する
妊娠中は自分が思っている以上に疲れやすくなります。疲労を感じたら、いつもよりもしっかりと休息する時間を取りましょう。
身体を休ませることで、疲れや睡眠不足からくるイライラを軽減させることができます。
親しい人と会話をする
パパ、両親、兄弟、友人などの親しい人と会話をしましょう。自分の気持ちを言葉にして吐き出すだけでもモヤモヤした気持ちの整理ができて、心が軽くなるかもしれません。
出産や育児への悩みの相談は、経験者や医療関係者に聞いてもらうことで具体的なアドバイスがもらえるかもしれませんね。
適度な運動でリフレッシュする
妊娠中の適度な運動は、体重管理や出産に向けての体力作りのためだけでなく、ストレスを解消する効果も期待できます。
ウォーキングやヨガ、ストレッチなどの軽い運動なら、妊娠中も手軽に日常に取り入れられますね。
ただし、運動をするのは安定期に入ってからにしましょう。また、切迫早産などの心配がある方は、事前にかかりつけの産婦人科医に運動をしても良いかの確認をするようにしてくださいね。
趣味や好きなことをする
妊娠中は屋外でアクティブに行動ができない分、室内で過ごす時間が増えます。こういう機会に読書やDVD鑑賞、音楽鑑賞、ゲーム、手芸、料理などに没頭してみてはいかがでしょうか?
趣味や好きなことだけに集中する時間を持つことで、イライラした気分も和らぐかもしれません。
出産後は赤ちゃんのお世話で忙しくなるので、しばらくは自分のためだけの時間を持ちにくくなってしまいます。妊娠中に好きなことをめいっぱい楽しんでおくのはオススメです。
妊娠中はホルモンバランスの変化のために感情の起伏が大きくなってイライラしやすいものです。
情緒不安定にもなりやすいため、自身の変化に戸惑い、不安やストレスを感じることもあるかもしれません。
「妊娠中はイライラしやすいものだ。」と前向きに受け止め、明るく楽しい気分になれることに目を向けるようにして、お腹の赤ちゃんと過ごす期間を充実させられるといいですね。
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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