【助産師監修】妊娠31週目(妊娠8ヶ月)のママと赤ちゃんの様子
2018.11.05
ことまま
Mama writer
2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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妊娠31週目は、妊娠8ヶ月の4週目にあたります。妊娠後期に入り、はや1ヶ月が経とうとしています。この記事では、そんな妊娠31週目のママと赤ちゃんの様子についてご紹介します。
妊娠31週目(妊娠8ヶ月)ごろのママの変化
お腹はどんどん大きくなります
せり出したお腹で日に日に足元が見えにくくなります。歩く際は十分に気を付けて。妊婦さんによっては、靴下や靴を履くのが難しくなってきた、という方もいます。
スリッポンやかかとを履きつぶせる靴は、お腹が大きくなった妊婦さんには便利ですが、歩き方が変わって転びやすくなる場合もあります。
むくみでサイズ感が変わる場合もありますので、自分に合った履物を探してみましょう。
子宮も大きくなっています
子宮も大きく成長しています。子宮底(子宮のてっぺん)はおへそとみぞおちの中間を超えてきます。
むくみやすくなる
子宮が大きくなってくると、下大静脈が圧迫され、血流が悪くなります。むくみやすくなったり、気づけば静脈瘤ができている場合もあります。
夕方頃からむくみはじめ、一晩寝て治まる程度であれば心配いりませんが、ひどいようなら妊娠高血圧症候群のサインの可能性もありますので注意してください。
足を高く上げたり加圧ソックスを履いたりして予防しましょう。
マタニティスイミングもむくみ予防に効果的です。バタ足をしたり泳ぐことで、水圧や水流の効果により、あっという間にむくみは改善されます。
ストレス発散の効果もあるので、医師の許可を得てやってみてくださいね。
おりものが増えてきます
ホルモンバランスの変化で、おりものが増えてきます。
量の増加は心配ありませんが、妊娠中は出血に注意が必要な他、細菌に感染しやすくなる場合もあり、おりものは健康のバロメーターとなります。
下着を清潔に保ち、おりものシートなどで対処しましょう。おりものの色やにおいが変わってきた場合は主治医や助産師に相談してください。
妊娠31週目(妊娠8ヶ月)の赤ちゃんの様子
臓器の機能が充実してきます
31週目の赤ちゃんのサイズは身長約43㎝、体重1800gというところです。心臓や肺、腎臓などの内臓器官や、脳などの中枢神経の機能も出来上がってきています。
分かりやすいのは心臓。エコーでも、4つの部屋に分かれているのが確認できます。血液を作る骨髄の働きが完全になるのもこの頃。
赤ちゃんの身体全体の機能が、より大人のような完成形に近づいていると言えます。
肺呼吸の練習は続いています
肺呼吸の練習が続いています。お腹の中では赤ちゃんの肺はまだ使われていないのですが、誕生後すぐから肺呼吸ができるよう、練習しているのです。
たまにピクピク動く時は、しゃっくりで横隔膜が上下に動く様子がエコーで確認できるでしょう。
赤ちゃんが縦向きに
赤ちゃんの身体が大きくなるにつれ、ママの子宮の中で横向きで過ごすには狭くなってきます。赤ちゃんはママの広い骨盤の中に大きな頭やお尻を入れて、縦向きで過ごすようになります。
妊娠31週目(妊娠8ヶ月)のママの過ごし方
赤ちゃんにみんなで話しかけましょう
この頃には聴覚がほぼ完成している赤ちゃん。ママやパパの声も聞こえますので、お腹の赤ちゃんに話しかけ、積極的にコミュニケーションを取ってあげましょう。
休養をとりましょう
お腹が大きくなり、張りやすくもなるため、ママは疲れやすくなります。
また、子宮が肺を押し上げている状態になるため、呼吸がしづらく、息切れや息苦しさを感じることもあります。
張りが強いとき、体調が悪いときはもちろんですが、快調に感じているときも、こまめに休養を取り、無理をしすぎないようにしましょう。
逆子(骨盤位)と分かった場合
赤ちゃんは、お腹の中で頭を下にした状態(頭位)が一般的ですが、足やおしりが下になっている状態を「逆子(骨盤位)」といいます。
妊娠28週~30週で逆子が確認されると、少し慎重に経過をみていく先生が多いようですが、あまり神経質になる必要はありません。
9ヶ月に入ってから自然と頭位に戻ることもあるようです。
逆子を治す方法には、逆子体操やお灸、ツボ押しなどがあります。これらの方法を試す際は必ず医師に相談しましょう。
いよいよ妊娠9ヶ月に入るのも目前ですね。ベビー用品や赤ちゃんスペースの準備は順調ですか?こまめに休養をとりながら、無理をせずに準備を進めるようにしましょう。
お腹の中で日に日に存在感を増してくる赤ちゃんのことを想像しながら、残りのマタニティライフを楽しんでくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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