【助産師監修】妊娠14週目のママと赤ちゃんの様子
2018.04.24
Yoneco Oda
Mama writer
2010年生まれと2016年生まれの姉妹を育児中のママです。おっとりマイペースな姉と、好奇心旺盛でパワフルな妹。姉妹でも性格の違う二人の様子に、子育ての新鮮さや面白さを感じている今日この頃です。
浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
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妊娠14週目は妊娠4ヶ月の第3週目にあたります。ママのお腹の大きさは乳児の頭くらいのサイズになり、見た目でお腹のふくらみが分かる体型になってきます。
胎盤の完成が近づく時期なので、妊娠初期の不快な症状がおさまってきて体調が落ち着いてきますよ。妊娠14週目のママの体の変化やお腹の中の赤ちゃんの様子を紹介します。
妊娠14週目の赤ちゃんの大きさ
妊娠14週目の赤ちゃんの身長は8〜11cmくらいで、体重は25〜60gほどです。レモンくらいの大きさといわれますが、体の成長には個人差がでてきます。
体はこれまでの2頭身から3頭身へとだんだんと変化していき、腕や足も伸びてきます。体と頭のバランスがつり合うようになり、新生児の体の比率とほぼ同じになります。
周囲から、大きい、小さいなどと言われると心配になることもあるかもしれませんが、エコー検査で赤ちゃんが元気に育っているのが確認できれば、成長の個人差を気にする必要はありませんよ。
妊娠14週目の赤ちゃんの発達
体や手足の骨、筋肉などが発達
心臓、肝臓、胃、腸などの内臓器官の形成が終わります。これ以降、体や手足の骨、筋肉などが発達していきます。心臓の機能はほぼ完成しているので、自分で全身に血液を送ることができています。
羊水の量が増えて、手足が活発に動かせるようになり、ママのお腹の中でくるくると回転をしています。エコー検査でも良く動く姿が見られるようになりますが、胎動を感じるママはまだ少ないでしょう。
胎盤の完成が間近に
妊娠14週目になると、いよいよ胎盤の完成が近づきます。胎盤が完成すれば、ママと赤ちゃんがへその緒でつながるようになります。
へその緒を通じて、ママから赤ちゃんへ酸素や栄養が送られるようなり、赤ちゃんからは二酸化炭素や老廃物が送り返されるようになります。
胎盤に血液が集中するので、母体の血液が不足しやすくなり、ママは栄養不足や鉄欠乏性貧血になることがあります。造血に役立つ鉄や葉酸、ミネラルなどの栄養素を、食事に積極的に取り入れるようにしましょう。
脳の成熟が進む
赤ちゃんの脳の神経が細かく作られるようになり、本能や感情をつかさどる大脳辺縁系が機能を開始し始めるようになります。赤ちゃんが、お腹の中の変化を繊細に感じ取れるようになってきます。
ママが感じるストレスも敏感に感じ取ってしまうので、ストレスを溜め込まないように、ゆったりとした穏やかな気持ちで過ごすようにしましょう。
外性器がほぼ完成に
赤ちゃんの外性器はほぼ完成に近づきます。エコー検査で性別を確認できるようになりますが、赤ちゃんの姿勢や角度によっては正確に確認できないこともあります。
確実に判別できるようになるのは、妊娠5ヶ月以降といわれていますので、それまで楽しみに待ちましょう。
ママの体の様子
急激な体重増加に注意
妊娠14週目の頃の子宮は、グレープフルーツほどの大きさです。お腹の赤ちゃんは、ぐんぐん成長しています。
赤ちゃんの成長に合わせて子宮の筋肉も伸びていき、子宮を支える靭帯や子宮広間膜も引っ張られるため、腹部にチクチクとした痛みや違和感を感じるママも多くいるでしょう。
皮膚が急激に伸びると妊娠線ができてしまうことも。妊娠線用オイルなどで肌を保湿し、皮膚の柔軟性を保つにようにしましょう。
つわりがおさまってくると食欲が回復してきますが、急激な体重増加を防ぐために食べ過ぎには注意ましょう。栄養バランスのとれた食事を心掛けて、規則正しい食生活を送るようにしましょうね。
血液量が増加する
ママの体内では、生産される血液が少しずつ増加し、臨月頃には妊娠前に比べて最大40〜50%増加するといわれています。これは、妊娠中の体には多くのエネルギーが必要になるからです。
また、お腹の中の赤ちゃんに十分な酸素や栄養を運んだり、出産時の出血に備えて血液をストックしておくためです。
むくみに悩まされる
妊娠中は妊娠前に比べ水分を体に溜め込みやすくなり、むくみの症状がでやすくなります。
長時間の立ちっぱなしは避け、足を高い位置に置いて休む、軽い散歩をする、体を冷やさないようにするなど対策をとって、血液の循環を良くするようにしましょう。
また、水分をしっかり摂って体内の塩分濃度を下げましょう。妊娠中は、1日に2リットル程度の水分を摂取するように心掛けてください。なるべく冷たい水よりも湯冷ましなどの常温に慣れるようにしましょう。
おりものの量が増える
妊娠14週目の頃になると、ホルモンの変化や代謝が盛んになるために、おりものの分泌量が増えてきます。通気性の良い下着や妊婦専用ショーツを身につけましょう。
おりものシートを使うと快適に過ごせるようになりますよ。感染症やかぶれを防ぐために、下着やおりものシートはこまめに付け替えるようにして、清潔を保つようにしましょう。
もしもかゆみや痛みがある、いつもとおりものの様子が違うと感じた場合は、産婦人科を受診しましょう。
いかがでしたか。妊娠14週目は安定期が近づき、体調も落ち着いてくる頃なので、快適な気分で過ごせる日が増えてきたのではないでしょうか?
体重管理やリフレッシュのためにも、軽い運動を生活に取り入れてみるのもいいですね。調子の良い時に、軽いストレッチなどを無理のない範囲から始めてみてくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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