赤ちゃんの心と体

【助産師監修】赤ちゃんの下痢、原因は?病院に行く目安、家でできる対処法は?

2017.12.11

Mei Kamo

Mama writer

2013年2月生まれの男の子のママです。おしゃべりな息子と同じくおしゃべりなパパと3人でにぎやかに暮らしています。大好きなアーティストさんの音楽や大好きなDisneyを聞きながら、毎日楽しく育児に奮闘中です☆

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

赤ちゃんのうんち、よく見ていますか?赤ちゃんのうんちはもともとゆるいので、下痢っぽいと思っても正常なのか病気なのか分かりにくいですよね。

しかし病気による下痢だった場合、放っておくのは心配です。今回は赤ちゃんの下痢についての原因や、病院に行った方が良い症状の目安をご紹介していきます。

赤ちゃんの下痢、原因は?

赤ちゃんの下痢のほとんどは感染性の胃腸炎や食べた物、飲んだ物、または薬の服用によって起こるといわれています。

感染性の細菌やウイルス

いわゆるお腹の風邪といわれるもので、胃腸の中に細菌やウイルスが増殖することでウイルスを出そうとして下痢になります。

また胃腸炎以外に、突発性発疹でも下痢の症状が出ることがあります。こういった急性の下痢は治療を受ければ3~5日ほどで治るものです。

もしそれ以上続く場合は慢性になっている可能性があります。

赤ちゃんが口にするものに、下痢の時に口にしてはならない乳糖が含まれていないか、特定の食べ物、飲み物を口にした後に症状が出ていないかを確認しましょう。

食べ物、飲み物

食物繊維の多いさつまいもやカボチャ、糖分が多く含まれるもの、乳製品の食べ過ぎが下痢につながっていることもあります。また、冷たいものを飲食した場合も下痢を起こすことがあります。

夏場は冷たいものを与えがちですが、赤ちゃんの消化機能はまだ未熟です。常温に戻してから与えるなど気を付けましょう。

アレルギー

離乳食を与え始めるころ、気を付けたいのがアレルギーです。卵や牛乳、大豆などはよく耳にするアレルギーだと思います。これらの食べ物アレルギーをもっていると下痢になることがあります。

他の食べ物もそうですが、初めて与える食べ物は少量ずつ与えるようにしたいですね。

抗生物質の服用

風邪などで処方される抗生物質には菌を殺す働きがあります。その際に悪い菌だけでなく、腸内にいる善玉菌といわれる良い菌まで殺してしまうため、下痢の症状が出ることがあります。

抗生物質を服用して下痢になった場合は、ひどくなる前にかかりつけ医に相談しましょう。

病院に行った方が良い下痢の症状とは?

高熱をともなう

下痢だけでなく、発熱がある場合は病気の可能性が高いです。赤ちゃんは体温が高いものですが、38.5℃以上の発熱がある場合は病院で受診しましょう。

夏に流行る『アデノウイルス』など、下痢に加えて高熱が出る病気はたくさんあります。

嘔吐をともなう

激しい下痢、そして嘔吐を繰り返すようであれば食中毒などの心配もあります。嘔吐を繰り返している場合は脱水症状になりやすいので、赤ちゃんが水分を摂れるようであればこまめに水分を与えましょう。

水やお茶ではなく、経口補水液を地道に少しずつあげると良いですよ。

水分を受け付けない

上記のように嘔吐がなくても、下痢が続くと脱水症状になる可能性があります。赤ちゃんが水分を受け付けない場合はすぐ病院で受診しましょう。

ぐったりしている場合はすでに脱水症状になっていることもあります。

血が混じる

下痢をしていて血便が出ている場合、細菌やウイルスが原因の胃腸炎の可能性があります。

赤ちゃんの腸や肛門はまだ未熟なので、血便が出ているというだけで急いで病院にいく必要はありませんが、下痢や高熱をともなう場合は病院へ行きましょう。

1週間以上続いている

食欲があって、他に気になる症状がなければ、多少便が柔らかくても大丈夫な場合が多いです。しかし、激しい下痢でもなく他の症状がなくても、1週間以上続く場合は念のため病院で診てもらうと良いでしょう。

良く食べて赤ちゃんの機嫌がよくても、何か異常があることもあります。受診して何もなければ安心ですよね。

家でできる下痢の対処法

脱水症状にならないことが大切

赤ちゃんの下痢で一番怖いのは脱水症状を引き起こすことです。下痢をしている時はこまめに水分を与えるように心がけましょう。

その際、一度にたくさん与えすぎたり、常温より冷たいものを与えたりすると、赤ちゃんの胃腸に負担をかけ下痢が悪化することもあります。

できるだけ常温や温かい飲み物を少しずつ与え、腹巻などでお腹を温めることも大切です。

消化によいものを与えましょう

赤ちゃんに離乳食を与えている場合は下痢が始まったころの食材を見直してみましょう。

段階を進めた場合は、下痢が治まるまで段階を元に戻し、おかゆやうどんなど消化に良いものを食べさせてあげると良いですね。

おしりのケアをしましょう

下痢は健康な便よりも肌への刺激が強く、続くとおむつかぶれを起こしやすくなります。

おむつはこまめに取り替え、おしりを座浴で洗い流したり、お湯でしぼったタオルで優しく拭いたりして予防をしましょう。

また、低刺激のオイルなどを使っておしりの保湿をしっかりしてあげると、かぶれにくくなります。

赤ちゃんの下痢は見分けるのが難しいですが、いつもと様子が違って心配な場合は、1人で悩まず、病院に相談することをおすすめします。

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■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
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